AMANO'S
超・究極のBH
瘋癲狼藉帖
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November *
2006
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Nov-13-2006
実験は成功
120人を超える参加者で、今回も、コンテストの会場は熱気に包まれました。
 
「黒い瞳」の出番は最後、素晴しい演奏の数々を聴いて、もう受賞は諦めムード、そこで、気持ち良く、大きく鳴らしました。
 
     DP−78 −> C−2810 −> P−5000(BTL*2)
 
のラインナップ(今年もアキュフェーズのご厚意です)でボリュ−ムは−22dB。
 
日光市から応援に駆けつけて下さった山越さん、最後部に座って
「天井がミシミシ鳴っていました」
 
SUT−160の耐入力試験には合格です。
 
で、投票結果は、8作品中
 
      音質賞   アイデア賞  ルックス賞   総合賞
       5位      2位      4位      3位
 
[優]ではなくも[不可]でもなし。代用品のハコにしてはマズマズの成績ですか。
 
近藤 浩先生の講評では
「前回のセパラブルにも驚いたけど、ウーファーにバックロードなんて−−−
長岡先生の本を読んだ人は、100パーセント挑戦しません−−−
今回も新しい道を拓きました−−−  」
 
「FW168NのBHに対する適応性を探る」
を目的とした実験は成功といって、差し支えないでしょう。
 
 
Nov-12-2006
いざ出陣
この姿で出陣します。
 
解体直前のF特を残しておきましょう。

1) 軸上(両ユニットの中間)1m :
 
2) FW168Nのみ 軸上(両ユニットの中間)1m:
 
3) FE88ESRのみ 軸上(両ユニットの中間)1m:
 
5) L+R 聴点(2.2m)
 
威風堂々、片チャンだけで約80キロ(玉砂利を含む)。
上に載っているのはFT96A-EX、コンテストのキマリで結線しません。
 
 
出陣を前に、ムスメが一言
 
「お父さん、これで引退ネ」
 
 
Nov-08-2006
黒い瞳(周波数特性)
SUT−160(チューニング途中)にFW168Nを装着したときの周波数特性をいくつか紹介しましょう。
 
1) FW168Nだけ
軸上1m :
目に付く3.15kHzのバンドの突出したピークは取説のF特にもあり、推奨クロスオーバー周波数が3kHz以下とされる一因となっているのでしょう。
 

2) FW168N(1.5mHと13.3μFの組み合せでローパス)
軸上1m :
1kHzを基準にすると、1.6kHzで−2.1dB、2kHzで−8.4dB。
問題の3.15kHzは−13.1dB。
低域は40Hzまで1kHzのレベルを超えています。
 
3) FW168N(1.5mH,13.3μF)+FE88ESR(0.82mH,8.2μF)
   アッテネーターは約−2dB
軸上(両ユニットの中間)1m:
1kHzを基準に、2kHzは−2.6dB、2.5kHzは−2.8dB。
 
4) 3)の組み合わせで L+R 聴点(2.2m):
1kHzを基準に、2kHzは−2.2dB、2.5kHzは−2.1dB。
FE88ESRの特性で懸念した2kH付近の落ち込みが大幅に改善されています。
低域は31Hzまでフラット。40Hzの落ち込みは部屋のクセです。
 
5) FW168N(1.5mH,13.3μF)+FT48D(0.82mH,8.2μF)
  アッテネーターは約−4dB
軸上(両ユニットの中間)1m :
1kHzを基準に、2kHzは−2.7dB、2.5kHzは−2.2dB。
 
6) 5)で L+R 聴点(2.2m):
1kHzを基準に、2kHzは−0.4dB、2.5kHzは−0.2dB。
4)に比べると、8kHz以上の低下が大きいことが認められます。
 
 
以上のスペアナの結果からでは、FE88ESRとFT48Dの何れを選択するかは判断できません。
聴感からは、高域専用のユニットであるFT48Dが勝っているのは当然ですが、
FE88ESRには、大入力にも崩れにくい、という前回のコンテストでの実績があります。
 
黒いFW168Nの上に、黒いFT48Dでは、「黒い瞳」の名がボケちゃうし。
あ〜あ、that is question !!
そうだ、ルックス賞も狙って、あと数日、FE88ESRで追い込んでみようっと。
 
 
Nov-04-2006
黒い瞳
ミューズの方舟主催「自作スピーカーコンテスト2006」にSUT−160を出品します。
その作品名は[黒い瞳]
白いバーチのバッフルに黒いFW168N。片チャンだけだと[一つ目小僧]ですが左右で、ロンパリ気味の[黒い瞳]にしておきましょう。
 
組み合わせるツィーターは、FE88ESRまたはFT48D。
 
で、たとえば、FT48Dを載せるとこんな姿になります。
スロートの上にあるのはネットワークボックス。
持ち時間10分なのに、6個のブロックを組み上げるなんて、鳴らす時間があるかしら。
 
 
会場で参加者にお渡しするコンテストのパンフレットには、各発表作品の紹介が纏められていますが、[黒い瞳]を出品する背景と目的、板取図などを記載した部分をこのPDFファイルにしました。
 
 
Nov-02-2006
SUT-160 誕生
昨年初頭からの課題であったロクハンユニット用BH、SUT−160を製作しました。
音道スタイルは、D−55を改変したSUT−200ではなく、SUT−100のそれを踏襲しています。
写真から分かるとおり、SUT−100の下段に相当する部分が2段になっていて、4段重ねのセパラブル。
空気室容積は約9リットル、スロートの断面積は131cm^2でFE168ESの実効振動板面積の116%、音道の全長(中心線)は約290cm、5本の直管で構成される典型的なBHです。
 
玉砂利を敷いてもいないスッピンのまま、5年間寝かしてあったFE168ESを装着したときの周波数特性を示しましょう。
 
軸上 1m :
40〜20kHzがほぼフラット、中高域は取扱説明書のF特にソックリです。
40Hzまでの低域には、ディップが認められず、ハコがコーンの動きを忠実にコントロールしていることが窺えます。
 
軸上 2m :
軸上 1mで、31Hzがストンと落ちているのは、前後約6m部屋の中央にマイクが位置したため、あるいは開口部からの低音の寄与が少ないためでしょうか。
 
 
オト出し一発目に、耳の後ろの首筋に鳥肌が立つ気配を感じました。
 
 
 
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