SUT−160(チューニング途中)にFW168Nを装着したときの周波数特性をいくつか紹介しましょう。
1) FW168Nだけ
軸上1m :
目に付く3.15kHzのバンドの突出したピークは取説のF特にもあり、推奨クロスオーバー周波数が3kHz以下とされる一因となっているのでしょう。
2) FW168N(1.5mHと13.3μFの組み合せでローパス)
軸上1m :
1kHzを基準にすると、1.6kHzで−2.1dB、2kHzで−8.4dB。
問題の3.15kHzは−13.1dB。
低域は40Hzまで1kHzのレベルを超えています。
3) FW168N(1.5mH,13.3μF)+FE88ESR(0.82mH,8.2μF)
アッテネーターは約−2dB
軸上(両ユニットの中間)1m:
1kHzを基準に、2kHzは−2.6dB、2.5kHzは−2.8dB。
4) 3)の組み合わせで L+R 聴点(2.2m):
1kHzを基準に、2kHzは−2.2dB、2.5kHzは−2.1dB。
FE88ESRの特性で懸念した2kH付近の落ち込みが大幅に改善されています。
低域は31Hzまでフラット。40Hzの落ち込みは部屋のクセです。
5) FW168N(1.5mH,13.3μF)+FT48D(0.82mH,8.2μF)
アッテネーターは約−4dB
軸上(両ユニットの中間)1m :
1kHzを基準に、2kHzは−2.7dB、2.5kHzは−2.2dB。
6) 5)で L+R 聴点(2.2m):
1kHzを基準に、2kHzは−0.4dB、2.5kHzは−0.2dB。
4)に比べると、8kHz以上の低下が大きいことが認められます。
以上のスペアナの結果からでは、FE88ESRとFT48Dの何れを選択するかは判断できません。
聴感からは、高域専用のユニットであるFT48Dが勝っているのは当然ですが、
FE88ESRには、大入力にも崩れにくい、という前回のコンテストでの実績があります。
黒いFW168Nの上に、黒いFT48Dでは、「黒い瞳」の名がボケちゃうし。
あ〜あ、that is question !!
そうだ、ルックス賞も狙って、あと数日、FE88ESRで追い込んでみようっと。