スピーカーユニットへの音質改善対策としては、ナマリを貼る、キャンセリングマグネットを貼る、フレームにパテを盛る、などの手法が知られています。
今回は、FE138ES-Rへの対策として、そのアルニコに布テープを巻いた、というお話です。
まずは、その姿を示しましょう。
マグネット(直径 90mm、長さ 40mm)に布テープ(巾 38mm)を巻いて、その直径を110mmにしました。
では、このFE138ES-Rを取り付けたSUT-130のF特です。
1.軸上 0.2m
2.軸上 0.5m
3.軸上 1m
4.軸上 2m
ハコ未調整、ハコ調整後、ユニット対策後、それぞれのF特を細かく見ると、微妙に異なっていますが、F特のパターンからそれぞれのオトの特徴を予測できる方がいらっしゃるでしょうか。
SUT-130で、アルニコに布テープを巻いたときのオト的効果は次の二点でした。
1.透明感と解像感が、さらに、向上した
2.女性ヴォーカルで、立つ位置が少し前に出た
FE138ES-Rの場合、ユニット取り付け穴のサイズとの関係から、直径120mmまで巻くことが可能です。
布テープを巻く量によりその効果は変わりますが、ハコの形状や各自のオトの好みに合わせてその量を、適宜、加減できます。
また、もし、その結果に不満を感じるなら、簡単に元に戻せます。
アルニコに布テープを巻くという手法はFE208ES-Rにも適用可能です。
さて、その効果やいかに。