オデュッセウスが子供になった。
────正確には、『子供の外見になった』、だ。
頭の中身は同じ。二十八年分の記憶をきちんと持った、ギリシアの誇る知者のままだ。
しかし。
まだ成長しきったとは言えぬ態の、細身の身体に、大人もののキトンをまとわりつかせ、これもサイズが合わなかったサンダロスをとうに脱ぎ捨てて、白い脚を爪の先までさらしている少年姿のオデュッセウス、というのは、もうそれだけで充分に大事件であるように思われた。
少なくとも、アキレスにとっては。
◆◆ 一話 ◆◆
突如降ってわいたその椿事に、ギリシア軍は蜂の巣をつついたような騒ぎになった。
神の啓示か呪いかと、総大将・アガメムノンは、さっそく占者に占卜を言いつけ、メネラオスはうろうろと落ち着かなげに歩き回っている。アイアスはぽかん、と口を開いたままで、ネストルは白髭をひっぱりつつ、つくづくとちいさな軍師を見回した。
アキレスは、無言のまま、背中のほうからオデュッセウスを見下ろしている。ふわふわと広がる髪の、つむじのあたりが見て取れた。
白い首筋や、その根元で飛び出た骨の形や、そこから、大きく開いたキトンの後ろ身頃に消えていく、まっすぐな背中のラインに見とれた。
こんなふうに、オデュッセウスを見下ろすのは、初めてのことだ。
腿の辺り、腰のあたり、胸の辺り、肩の辺り。アキレスは、いつだってそうして下からイタケを統べる青年を見上げていた。
今はもう、彼よりも高く伸びていたけれど、それでも、見下ろすほどの差異はない。
見慣れぬ恋人の立ち姿に、普段どおりのしかめっ面の下で、アキレスはひっそりと困惑していた。
「ふうむ……確かにこれは、まごうかたなき少年の身体。何ぞ心当たりでもござるかな、オデュッセウス殿」
「心当たりと言われましても。どんな振舞いをすれば、このような奇怪なできごとが起こりうると思われますか?」
言葉こそは一人前の、けれど成熟しきらない、高さの残る少年の声で答え、オデュッセウスはひょい、と肩をすくめた。その拍子に肩紐がずれて、苛立たしげにそれを戻す。そのしぐさを、朝から何度も目にした。オデュッセウスは決して短気な性質ではないが、あまりに同じことの繰り返しが続くので、さすがにすこしばかり不機嫌そうだ。
「病気や怪我でなければ、マカオン殿も手に負えぬであろうしのう」
「でしょうね。幸いにも、頭の中身のほうは、退行しておらぬようです。昨日のことまで、ちゃんと覚えておりますので」
「なるほど。これがいかなる存在の、いかなる意志によるものにせよ、アテナの嘉したもうそなたの知恵にまでは、手を出さなかったということだな」
なれば我が軍も、まだ運に見放されたわけではないらしい、と、ネストルは真面目なのか、とぼけているのか、判然としない口調でそう言った。あまり動じたふうでないのは、年の功か、賢者のたしなみか。
オデュッセウスとて、これが他者の身に起きた出来事なら、おそらく同じような態度をとると思われるので、やはり知者というものは、常人とは異なる反応を示すものなのかも知れぬ。
ふうむ、とネストルは再びあごひげをなで、アイアスはようやく口を閉じた。
アガメムノンもどうやら己を取り戻したらしく、ちらりと無言でアキレスに視線を投げた。お前は、身に覚えはないのか、とその目が言っている。
何故なら、オデュッセウスが子どもになっているのを、最初に発見したのはアキレスだからだ。それは何故かと言えば、同じ陣屋に眠っていたからであり、さらにそれは何故なのかと言うならそれは、前夜、二人が床を共にしていたからである。
イタケの王とテッサリアの獅子の仲は、もはやギリシア軍の中では半ば公然の秘密で、しかし、ミュケナイ王は、眷顧する軍師と、仇視している獣の関係に、どうにも腹が納まらないらしい。
じっとり重さを含んだ覇王の視線を、アキレスは、ふん、とばかりに鼻先ではねかえした。
これで、オデュッセウスが腰痛で起き上がれない、とでもいうことであれば、アキレスも責任を感じるところであるけれども(もっとも、その前にオデュッセウス本人がきつい叱責を与えることであろうが)こんな不可解な出来事の責任まで背負わされる謂れはない。
そんな剣呑な、無言のやり取りには気づかぬふうに、ネストル老はのんきな声で言った。
「しかしまあ、懐かしいではござらぬか。二十年も時間が戻ったようだ」
貴殿と初めてまみえた日を思い出すの、とゆったりと目を細める。
懐古の情に浸る老兵に、オデュッセウスはくすくすと蜜菓子のような笑い声をこぼした。
「……確かに、初めてお会いしたのは、ちょうどこれくらいの年の頃ではありますが、二十年も昔のことではありませんよ、ネストル殿」
十四年か、十五年か。それでももうそんなに昔の話かと、今さらながらに気づいて驚いた。
「なるほど。そなたがラエルテス王に連れられて、我が国へと参ったのが、それくらいであったな」
アガメムノンも、追憶にふけるような顔をした。
もう幼いという年齢でこそなかったものの、一人前と言うにはまだ若すぎる少年は、けれど、大国の王を前にしても、萎縮するそぶりすら見せなかった。
市井の少年のような質素な身なりをして、わずかなりとその身を彩るものと言えば、持ち前の、緑玉の瞳のみであったけれども、聡明そうなまなざしは、黄金の輝きよりも眩げに見えた。
古い話だ。
アキレスなど、そのころにはまだ、よちよち歩きの幼児である。懐かしめるだけの記憶さえ、ろくろく持ち合わせてはいないのだ。
そうだ、あのときは確か、と昔話に盛り上がり始めた年寄り連中を、アキレスは苛立たしげな目でにらみつけた。
アイアスも懐古談にはつきあえないらしく、けれど、アキレスのように短気を起こしてはいない。黙って話を聞いている。
戦場
では頼りになる巨漢だが、どちらかと言えば、頭の中身より筋肉の方が上等の性質だ、──と、これは周囲のみならず、本人も自覚はあるようだ。もっとも、だからこそ表裏のない性格は付きあいやすいとも言える。
「──まあともかく、当面はこの
姿
で過ごすしか他にありませんね」
どうしようもない、と珍しく投げ出すように結論を述べ、オデュッセウスはため息をついた。その拍子にまた肩ひもが落ちた。
ここまで、何とか我慢してきたアキレスの忍耐も、そこで臨界点を超えた。
万事に無防備な恋人にか、自分の知らぬ、彼らの共有の過去にか、この不条理なできごとそのものにか。
いずれにせよ、理由の源はひとつきりで、ならば、対策の立て方も決っている。
アキレスは、ぶかぶかのキトンをひっぱりあげているオデュッセウスを
外衣
でくるむと、じゅうたんでも抱え上げるようにして、年寄り連中の前からひきさらった。
「アキレス。アキレース」
充分に天幕が遠くなったあたりで、オデュッセウスが 外衣 の中から声をあげた。
「暑い、苦しい、降ろせ」
簡潔に欲求を訴えて、じたばたと脚を動かした。
軽々と片手で担ぎ上げられて、これでは子どもというより、動物の仔か、荷物のようだ。
「自分で歩ける」
「陣屋についたら降ろしてやる」
「それって、どこのだ」
アキレスの背中のほうから、さかさまになったまま、オデュッセウス訊ねた。
イタケの智者のか。テッサリアの雄者のところか。
ちなみに、今朝、目が覚めたのはアキレスの寝床の中だった。
覚醒したのはほぼ同時で、異変に気づいたのは、当然ながらアキレスが先だ。空色の瞳と口を丸く開いた顔は、あまりに無防備で、オデュッセウスまでつられて目を見開いてしまった。
まあ、その後、自身の身に起きた出来事を認識したときは、目を丸くした程度の騒ぎではなかったけれども。
アキレスは、しばし考えた後、イタケ王本人の座所まで〈運んで〉行った。
ぐるぐる巻にされて、獅子に担ぎ上げられた己らのあるじを見ても、ケパレネスのひとびとは、さして驚いた顔もしなかった。慣れているからである。
暴れることの無為さを知っているオデュッセウスも、諦めてだらりと身体を投げ出していた。
その辺の兵士と何ら変わらなく見える簡素な陣屋に入ると、アキレスは、幾重にも重ねた羊毛の上に、荷物を降ろし、力任せに
外衣
の端をひっぱった。
「うわ」
中から出てきたオデュッセウスは、体重がない分、ころころと二、三度転がって、ようやく敷布の上に納まった。
「アキレス!」
「……悪い」
そんなに勢いよく転がっていくとは思わなかった。
言っている内容はとぼけていたけれど、口調は存外真面目だ。
くしゃくしゃになった髪を手櫛で梳いて、完全にむき出しになった左の肩に、落ちた布地を戻してやった。獅子の獣のと、粗野な振る舞いばかりが言い立てられるアキレスだけれども、こうした何気ない気遣いとて、それなりには身についていて、それがオデュッセウスには面白い。誰でも彼でもに示されるわけではないから、気づかれにくくはあるのだが。
アキレスが指を止める。
示された場所に目をやると、鎖骨の上に、昨日のなごりの花弁が散っているのに気がついた。オデュッセウスが、細い眉をしかめた。
「痕をつけるなと言うのに」
「ここだけだ」
「──誉めろとでも?」
「言わない。でも、……証拠だ」
「証拠」
何の、とオデュッセウスは興味を持った。
何のだろう、とアキレスは思った。ゆっくりと考える。
「そうだな……昨日のあんたと、今日のあんたが同一人物だっていう」
何だか変なふうにねじれてしまったようでいて、ちゃんと昨日から今日へと時間は続いているんだ、という。
「疑ってたのか」
「そうじゃないが」
匂いも一緒だしな、とまるきり動物のようなことを言うから、オデュッセウスはとうとう笑い出した。子どもの声なのに、笑い方は大人だから、やはり多少違和感はある。
アガメムノンの天幕から、力任せに連れ出したことは、別に怒ってはいないようだ。
大人の中身を持った子どもは、後ろ手をついて、足の指を曲げたり伸ばしたりした。
「自分では、何歳くらいだと思う」
「そうだな……十二〜三歳だろう」
「わかるのか」
「ここに、傷がないから」
そう言って、オデュッセウスは自分の左足を指した。白く、長い脚は、陶器のように滑らかだ。
言われてアキレスは、少年の脚をのぞきこんだ。確かに、そこには古い傷跡があった。
はるか昔、それこそ、まだオデュッセウスが本当に少年だったころ、パルナッソスの山中で猪につけられた傷だ。アキレスが幼い頃、何度も何度も耳にした冒険譚である。
どんな獲物だったんだ、と目を輝かせて訊ねる幼な児に、イタケの王子は「くじらのように大きくて」だの、「目はほおずき色に赤く」だの、「牙は天を衝くがごとく」だのと、まあ、さんざんにほらを吹いて語ってくれた。
もっとも、それを信じていたのだから、子どもと言うのはたわいもないものだ。いつか自分も、オデュッセウスに負けないほどの冒険をするんだ、とそんな未来を願っていた。
確かあれは、十四歳のときだと言っていたから、その傷がないというなら、それ以前にまで時をさかのぼっているということである。
「でも、十やそこらとも思えないだろう?」
だから、十二か十三か、そんなくらいだと思うんだ。
ふうん、とアキレスはうなずいた。ならば、あの年寄り連中の言ってたことは、大体正しかったというわけだ。
目の前にいるのは、アキレスの知らないオデュッセウス。
そう思うと、珍しくなって、あらためて頭の先から爪の先までを眺め下ろした。あからさまな視線にも、オデュッセウスは知らん顔だ。
子どもの相手はしてられない、と言わんばかりのすまし顔で、けれど、今は彼のほうが年下の造作をしているのだから、ややこしい。
アキレスは、記憶の中の傷跡を指先でたどってみた。
ほっそりと形のいい脚を損なっている、うねる蛇のような傷跡。「血を流しすぎて、死ぬところだった」と言ったのは、ほらだったのか、真実だったのか。
体温が上昇すると、蛇の表面も赤くなる。それはある意味、とても扇情的だ。子どもの頃は、『偉大なる冒険の証』として、純粋に尊敬していたのに、いつの間にかそんなふうに。
ふ、と笑ったら、胸の辺りをぐい、と蹴られた。足の裏についていた砂が、アキレスの膝に落ちた。
「……何だ」
「何か、ろくでもないことを思ってただろう」
触り方がいやらしい、と、それこそまるで子どものようなことを言うから、今度は、は、と大きな声で笑った。
「何だ、そうしてほしいなら、素直に言えばいい」
「そんなことは言ってない。……触るなと言うんだ」
もう一度触れてこようとする獅子の前肢を、今度は遠慮なく蹴り飛ばした。
これだから、言葉の通じない獣の相手は大変だ。
だいたい、昨夜あんなにも。
寝起きからの騒動にまぎれて、すっかり忘れていた、昨夜の情事を思い出し、オデュッセウスはカッとなった。怒ったのだ。
好き放題に触れてきたアキレスにも、それを結局は許してしまった自分にも、それを思い出して熱を帯びそうになっている目許にも、油断すればそれをかぎつけてしまうだろう、獣の嗅覚にも、そんなことを今さら意識してしまった自分にも、何もかもに、だ。
オデュッセウスは周囲から「知者」とみなされており、彼自身、その評判に価値を見出している。なにしろ、起伏にとんだ小さな島が領土のすべてで、これといった特産品もなく、軍船の数も兵の数も、それ相応にしか持っていないのだから、何であれ、特筆すべき付加価値があるなら有効利用するべきなのである。ましてや、そういった評判には一切の元手がかからぬのだから、たいそうオデュッセウスの好みにかなっている。
それに加えて、元の気性もあり、イタケの王は苛立ちまぎれにかんしゃくを起こすような真似は、まずしない。
しないのだ、と彼を知るものは、そう思い込んでいる。
ただし、人間相手の場合は、だ。
もういい、出て行け、と突然短気を起こしたイタケ王に、押し出されるように追い出されて、テッサリアの獅子は、天幕の入り口にぽつんと立ったまま、その黄金色のたてがみをがりがりとかいた。
翌日、アキレスが陣屋を訪ねてみると、オデュッセウスは幾着もの服を前に、何事かを考え込んでいた。
一夜明けたところで状況は変わっていないらしく、依然身体は子どものままだ。
「オデュッセウス」
昨日、突然陣屋を追い出されたことなど、すこしも気にしていないふうに──実際、気にしていないのだろう──アキレスが声をかけた。
オデュッセウスはそんな友人の様子に苦笑しながら、こちらも同じく、何事もなかったように相手を迎えた。
「どうした? 今朝は早いな、アキレス」
どうしたって、あんたが気になったに決ってるだろう、とアキレスは思う。それを素直に口に出すようなことはしなかったが、オデュッセウスはそれとさとったのか、困ったように微笑んだ。
「まあ、ちょうど良かった。ちょっと相談にのってくれ」
「相談? あんたが俺に?」
「うん。これなんだが」
指差したのは、目の前に並べた何枚ものキトン。色とりどりのそれらは、明らかに大人のものとはサイズが異なり、ついでに言うなら、その生地の色味や風合いから見るに、オデュッセウスが自分で用意したのでもないに違いなかった。
イタケの王は、小さな島国である自国をたいそう愛しており、そこに住む民に多大な負荷をかけて贅を尽くそうとするような真似は一切しなかった。髪を結って飾り立てることや、その身に黄金や宝石をまとうことはもちろん、衣服さえも、地味な色合いの、美しさよりは丈夫さに重きを置いたような、とても王とは思えぬものを好んで着ている。
だって、これなら汚れが目立たないしねえ、と、その発想さえも王侯貴族のものではないのだ。
ある程度の見栄は、逆に国民を安心させるのではないか、とアキレスなどは思うけれど、オデュッセウスの意図は違うらしい。
「今朝になったら、あちらこちらからこれが届けられた」
これがアガメムノン殿で、こっちはメネラオス殿、これはネストル殿、と一枚一枚広げていく。やっぱり、とアキレスは苦虫をかみつぶしたような顔になった。
昨日、せっせとずれた肩を直していたのを、皆が目に留めていたということだ。やっぱり、もっと早くオデュッセウスを引きさらっておけばよかった、とそんなことを後悔する。
この贈り物が、純粋な好意であるのか、何がしかの下心がこもっているかは知らないが、何にせよ、仮にも相思である相手にこんなものを贈る男になど、アキレスが好意を持てるはずもなかった。
ただ、当然ながら、アキレスが肩口に残した紅い痕も見たのだろうと思い、それなら、と、すこしだけ溜飲をさげた。
オデュッセウスは、そんな恋人の内心には気が回らないらしく、衣服を前に、両手を組んで考え込んでいる。
アイアスからはないのか、と問えば、そこに気が回らないところが彼らしくていいだろう、とオデュッセウスは笑った。
「誰のから着るべきだろう?」
「悩んでるのはそこか?」
「そうなんだ。気遣いはありがたいが、こう一斉に持って来られても気を遣う」
「知るか」
「やっぱりアガメムノン殿からのが無難かな」
ちょっと派手だと思わないか、と、赤色を多用したにぎやかな色合いのキトンを持ち上げた。
質は申し分なく良さそうであるが、オデュッセウスの好みとは違うだろうことも簡単に察せられた。年寄りのクセに、とアキレスは不愉快になる。
「そんなもの、着るな」
「アキレス?」
「あんたには似合わない色だ」
それは根拠があっての発言ではなく、ただのやっかみだ。一瞬目を丸くしたオデュッセウスも、そのことに気づいたのだろう、笑いをこらえるような変な顔をしてから、ちょっと小首を傾げてアキレスを見上げた。
「じゃあ、君が用意してくれるかい?」
「──俺が?」
「そう。君が贈ってくれた物を着よう。それなら、誰も、何も言いはしないだろうから」
アキレスは、呆れた顔で恋人を見下ろした。
こんなに高飛車な態度で、ねだりごとをされたのは初めてだ。そのくせ、ひどく自尊心をくすぐられる内容で、拒否することは難しい。
うかつな反論などしようものなら、「じゃあいいよ」と、何もなかったように、他の連中から贈られた物を身にまとうのだろう。
「────わかった」
いまひとつ納得いかない気もするが、それでもアキレスは、オデュッセウスのねだりごとを承諾した。
そうそう、とオデュッセウスは、立ち去りかけたアキレスの背中に、さも重大気に付け加えるのも忘れなかった。
「汚れの目立ちにくい、丈夫な生地にしてくれよ」
もらい物まで実用性重視か、とアキレスは呆れた顔をし、オデュッセウスは、アキレスのよく知ったあの鮮やかな笑顔で、さらりとそれを受け流して見せた。
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