連続殺人事件によって作られた巨大な魔法陣の中心には高校があった。
その高校に転校して間もない黒井ミサは、ある放課後、悪魔への最後の生け贄となる13人の生徒の一人として校舎の中に閉じ込められてしまう。
果たして何者の仕業なのか? 罠にかけられた黒井ミサはそれを打ち破ることができるか?
大槻ケンヂと一緒に「ボイズンガルズ」に出てた頃から菅野美穂ってかわいいなぁと思っていて、彼女観たさに「走らんか!」は毎朝がんばって観ていた。
にもかかわらずつい最近までこの映画を観なかったのは、どうせ怖い目にあわされてキャーキャー言ってるだけの役に違いないという思い込みから。
ところが、先日某てるてる先生がウチに泊りにあそばした折、「菅野美穂のキれた演技がすごい」とこの映画に言及なさったので、今まで放っておいたこの映画もついに観ることにした。
ごめんなさい、反省しました。
やっぱり観もしないで「どうせ」とか思い込んじゃいけませんね。
さて映画の中身だが、数字がカウントダウンしていく描写とか訳も解らんままに職員室で生徒が殺されていく様子のシルエットだけが見える場面とかはちょっとおおっと思わせる。
しかし、これから魔術合戦が始まるんだなと思って観ているといつまでたってもそうはならず(まあ伏線は張ってあったからいいけど)、結局そのまま終わってしまったので、ちょっと拍子抜け。
主役の黒井ミサを演じるのは吉野公佳。
この人は基本的にはきっと美人の部類なんだろう(スタイルもよろしいことだし)が、どうもなんかいつも目の下にクマ作ってるような印象があるので、ひょっとしたら黒井ミサは適役なのかも知れない、というより他の誰が適役なのかと聞かれてもよく分からない。
えー、でも黒井ミサってこんなヤツだったかなぁ。
原作の「少年チャンピオン」連載当時にときどき立ち読みしたり病院の待合室で読んだりしていた程度だから詳しくはないけど、もうちょっと性格悪かったような気がする。
この映画の黒井ミサは友達思いのいいヤツで、しかも自分の運命についてやたら苦悩してみせたりして、日本特撮作品に出てくる超能力ヒーロー・ヒロインの定石を大体踏襲している。
ちなみに話のオチも定石を踏襲してしまった。
ということで、可も不可も無く……そのうち続編も観ようかな。 今度は菅野美穂は出てこないけど。
真っ先に殺された女生徒役の柴田美希ってTVでダイエットやってた秋山美希?
1997-07-06