高校では落ちこぼれのマサルとシンジ。 ケンカに負けたことから、マサルはボクシングジムに通うようになる。 マサルにつられて一緒にボクシングを習いはじめたシンジだったが、ある日スパーリングでマサルをのしてしまう。 ほどなくマサルはボクシングをやめヤクザとなり、一方のシンジはボクサーとして頭角を現すのだが……。
「たけし、金獅子賞を獲得」の報を聞いたその朝、慌てて自転車を駆ってレンタルビデオに走り、借りたのがこれ。 ミーハーだろうか。
こんなに面白い映画作ってるとは知らなかった。 これからはもっと観よう。
さて、本作。
「生きてくってだけで難しい」
「人生の皮肉」
「なーんか結局同じことばっかり繰り返してなかなか学習しないんだよね」
観ながらそんな言葉が何度も頭をよぎってしまった。
結局成功をおさめたのが漫才コンビの二人だけだったのは、監督の思い入れか?
モロ師岡演じる林が、社会のどこにでも潜む無自覚?の悪役なのだが、これが不気味。 この林をメフィストフェレスになぞらえた批評があったが、言い得て妙とはこのことだ。
ラストシーンの二人のやりとりは、多少陳腐な気もするが、やっぱりいいなー。
1998-09-13