リトル・ショップ・オブ・ホラーズ

Data

原題
Little Shop of Horrors
監督
Frank Oz
出演
Rick Moranis, Ellen Greene, Vincent Gardenia, Steve Martin, Bill Murray, et al.
公開
US, 1986

Story

ダウンタウンのしがない花屋の店員シーモアが皆既日食の日に奇妙な鉢植えを見つけた。
彼はその鉢植えに、憧れの女性店員にちなんで「オードリー2」と名づけ、大切に育てる。
すくすくと大きくなったオードリー2は花屋の名物となって花屋は大繁盛。

しかし、実はオードリー2は知能を持つ吸血植物だったのだ。
オードリー2を育てるためにひたすら貧血が続くシーモアに、やがてオードリー2は恐ろしい要求を……。

My comment

ミュージカル仕立てのホラーコメディ。
というからには登場人物が突然歌いだしたりするわけである。

オープニングの "Little Shop of Horrors" とスティーブ・マーチンの "Dentist!" は聴いてて楽しかったけど、他の歌のところはちょっと退屈。
ミュージカルにこだわる必然性はあんまり無い気がする。

さて、ぼくの認識では本作は「スティーブ・マーチンの出演作」である。
彼の演じるサディストでしかもええかっこしぃの歯医者は出色のキャラクタで、治療シーン、特にビル・マーレイ演じるマゾの患者とのからみは笑えるし、無意味にキマっているオートバイの停めかたなんかは印象的である。

ということで、この映画を見て次に「サボテン・ブラザーズ」を観たぼくがしばらくスティーブ・マーチン大好き状態だったのは仕方のないことだった。

なお、白髪じゃないスティーブ・マーチンを見られるのは本作のみ(推定)。

監督のフランク・オズはなんと「スターウォーズ」シリーズのヨーダの声優だそうな。

それにしてもこの映画、あの結末はちょっと納得いかんぞ。
あんまり頭使ってないアメリカ映画のハッピーエンドはときとしてやたら理不尽である。
おまえらそれでいいのかぁ。

実はこの映画、シーモアが罪の意識に苦しめられた挙げ句に植物人間(というか人間植物)になってしまうとかいったような結末(詳細不明)も検討されていたそうである。
こちらはどうも「面倒くさいからみんな殺して大団円」という気がする。

映画としてはリメイク。 ミュージカルもあり。 どっちが元ネタかは知らない。
結末の方は本作と舞台では違うのかな。

1997-09-15


[ Home | Index ]