「Tanabata night」
フランソワーズが真面目な声で言うと、電話の向こうの相手は大笑いで答えた。 「もうっ。ジョーったら笑いすぎ」 再び笑いの発作に襲われるジョー。しかし、続く声に何とか自制した。 「ジョー?」 大きく深呼吸して続ける。 「・・・織姫と牽牛は、それぞれ仕事があるのに、恋に落ちてからはそれをさぼってお互いしか見つめなくなってしまったんだ。だから、・・・恋にかまけて仕事をおろそかにするなら、一年に一度しか会えなくするぞという」 会いたいもの。 |
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「酷いなぁ。どうして電話したと思うんだい?――もっと会うための相談なのにさ」
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