緊急企画

「さいぼーぐ・しまむらくん 我が家へ来る」

お嬢さんは、抱いていた腕からかめを下ろすと、その場にしゃがみこみました。
そうして、かめに向かって言うのです。
「あのね、相談があるの・・・」

 

「・・・フランソワーズ?何をしてるの?」
イワンを抱いて、表面上はニコニコとジョーがやって来ます。
お嬢さんは、人差し指を唇にあてて「しーっ」とかめに言ってから立ち上がりました。
「何でもないわ」(にっこり♪)
一瞬、見惚れるジョー島村。
・・・ふわんとした空気が通過中・・・

説明しよう!
現在のうちのお二人は、問題作「砂漠」(のSS)が終了した直後なので
らぶらぶモード全開中なのです♪♪

その隙に、のそのそと動き始める「かめのしまむら」。
がしかし!
新ゼロのジョー島村は見逃しませんっ!
がしっ!!と、かめの甲羅を掴み、目の高さに掲げます。
じたばたじたばたじたばたじたばた
「・・・・・」
やや目を細め、じたばたするかめの様子をじーっと見つめます。
・・・ひたすら見つめます。
(注:かめのしまむらと目が合っている訳ではありません)

その様子を見て、軽くため息をついたお嬢さんは
ジョーからイワンを受け取ると、さっさと2階に行ってしまいました。
でも、去り際に「かめのしまむら」にウインクすることは忘れません。
それは「例の件、宜しくね」という合図なのです。

「例の件」とは?
それは、さきほどの「相談」であることは言うまでもありません。

が、しかし!
その「ウインク」も、当然の事ながらジョー島村は見逃しませんっ!
(ええ、お嬢さんから片時も目を離す事がないのですからっ!)
「・・・君、さぁ。さっき、フランソワーズと何か話してたよね・・・?」
妙〜に低い声なのです。彼のこういう声は要注意なのです。
「それに、今のウインク。・・・君、ボクに何か隠してるよね?」
急に部屋の温度が下がったようなひんやりした空気に、自分が何しに来たのかわからなくなってしまうかめ。

 

こらこら、かめっ!
そこで動揺してどーするっ!
頑張れっ!
ワタクシ・うさうさは・・・「怖いので」物陰からひっそりと観察させていただいております。
(だってー。ウチのジョー島村は、お嬢さんが絡むと怖いんですもの〜><)