合コンの話をしてからというもの、003が彼に何を話そうとしても、どの009も全く取り合わなかった。

だから、彼に言うのは諦めた――というのが現状だった。

 

 

「ばかってなんだ」
「だって。・・・本当に女の子三人だけなんだもの」
「――えっ?しかし、合コンって」
「だから、それは」

 

 

 

「もうっ・・・ジョーが行ったら、みんなびっくりしちゃうわよ」

フランソワーズはジョーの頬にくちづけた。

「だって、女の子しかいないのに」
「え、でも」
「もうっ。あなたが両腕に彼女たちを連れている姿を思うと妬けちゃうわ」

 

 

 

「私、メールしたのよ?見なかったの?」
「メール?」
「ええ」
「そんなのは――」


きていたかもしれない。
が、怒りに任せて電話を壊したから知らない。


「だって電話には出てくれないし」

フランソワーズが息を吐き出した。

「――もうっ。そんなに怒らなくても良かったのに」

 

 

「合コンはやめて、女の子だけのお食事会に変更したのよ。ジョーがヤキモチやいて大変だから!」