「おはようのキス」
蒼い瞳は空の蒼。 真っ蒼な空。 澄み渡った空気。
今日も朝がきた。当たり前のように。 目を閉じて、そして開けたら、朝だった。
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私の彼はとてもナイーヴなの。 でも、自分ではそうは思ってない。 だけど、それは嘘。 本当は出て来たいの、こちら側に。なのに、どうやって出たらいいのかわからない。 私がいるじゃない。 手を離したりなんてしないわ。 もしも、あなたがそこから出て来なくて、私をあなたの言う「闇」に引き込もうとするなら、私は必ず一緒に行くわ。 だから、怖くない。 あなたが闇の深淵をのぞくなら、私も一緒にそこに立つわ。 それにね、ジョー。あなた知らないでしょう? 私が「光」であなたが「闇」だというのなら、私がいるときっと重宝するわよ? 案外、良い所よ?
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「おはよう、ジョー」
目の前には空の蒼。 だけど、僕は忘れない。
「――もう。おねぼうね?」
柔らかい唇が、額に頬に押し付けられる。そして最後に唇へ。
そろそろ光の中へ行く時間だ。 僕は闇を後にする。 全ての「闇」を置いてゆく。 例え、一時的なものであっても。
「おはよう、フランソワーズ」
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