いつも009の隣に寄り添うように立っていた003が、今は彼に近寄らず、ミッション中も別働隊にいることが多くなった。
それにメンバーが気付かない訳はない。
その原因についても。
「フランソワーズ、しばらくは僕たちのそばにいるといいよ」
そう言ったのは008と005。
「たまには僕たちにも君を守らせてくれよ」
笑顔で言う008に、にっこりと微笑み返す003。
「そうね。これからずっとそうなるから・・・よろしくね」
これからずっと。
笑顔でさらりと言った003。
・・・やはり。
008は確信した。
やっぱり。
思った通りだ。
ジョーはわかっているのか?
「003、だいじょうぶ」
大丈夫か?と振り返ったとき、彼女は背後にいなかった。
慌てて周りを見回すと、離れたところに姿を認めた。
008に守られて。
彼は優しく003を見つめ、背中を抱き締めていた。
・・・ピュンマ?
見つめ返す003。
・・・フランソワーズ?