注:映画「009RE:CYBORG」のSSです。
映画公開前につき、作中の人物の性格・口調等々は全て創作であり想像です。
PVの映像がネタ元ですが全ては妄想捏造です。
大丈夫な方のみ御覧ください。
「お姫様だっこ」
お題もの「触れあい」より
――飛び降りるなんて無謀すぎる。
――受け止める自信がないのね? ――そうじゃないよ。ただ僕はその必要性ときみの体が心配なんだ。きみは僕のように丈夫に造られてはいない。 ――普通の女の子だってスカイダイビングはするわ。 ――きみがしようとしているのはスカイダイビングじゃないだろ。
――ジョー、残念ながら時間切れよ。
どんどん落ちてくる。 間に合わない。――加速装置。 ジョーは心のなかで何度目かの悪態をつくと奥歯の横のスイッチを押した。
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ぎりぎりだった。 かろうじて――滑り込みセーフ。
ジョーが息をつく。 「だって信じてたもの」 ジョーは文字通り滑り込んでいた。フランソワーズが着地する寸前に。 「――じゃあ、こういう格好で飛び降りたのは僕へのご褒美?」 確かにフランソワーズの格好はスカイダイビングには見事に適さない格好であった。 「――ばか」 フランソワーズはジョーの顎に手をあてて自分のほうを向かせると、その唇に自分の唇を重ねていた。
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