約束は果たされるのだろうか。

 


ジョーはひとり暗闇で膝を抱え待っていた。
ともすれば挫けそうになる気持ちを必死で鼓舞する。


大丈夫だ、約束したんだから。

フランソワーズはちゃんと無事に戻ってくるさ。

 


大丈夫。

 


大丈夫。

 


僕は信じている。

 

絶対、大丈夫だ。

 

 

 

世界は平和だった。
その平和な世界にまさか自分ひとりしかいないなんて考えたくもなかった。

きっとフランソワーズはこちらに向かっているに違いない。
そして今にも姿を現すのだろう。

 

フランソワーズ。
きみは約束を守る子だったよね。

 

だから。

 

僕はまだまだ待つことができる。

 

 

 

 

まだ5年しか待っていないんだから。