LANDSCAPE
「風景」 世界の景観 「なあんだ、世界なんて こんなに簡単なものだったの。 あたし全然知らなかった。 あたしにとって世界は ただ怖くって、ただ広くって、 でも判ちゃったら、なんだかとっても楽...」 |
玲音は何故か何時もより明るく、楽しそうだ 「どうゆう事なのよ、玲音..」 いぶかしむありす、その時携帯NAVIにメールが届く、 「きもちちがつたわればだいじょうぶ」 「きおくなんてただのきろく」 「いやなきろくなんてかきかえてしまえばいい」 動揺するありす「そんなのって...」 |
ありすが玲音の家を訪れる、家の中はNAVIが増殖して異界の様だ 恐怖に震えながらも自らを奮い立たせて、玲音の部屋に入る... 夥しいコードの中から、玲音がゆっくり体を起す、 どうして自分だけ元の記憶が残っているのか...泣きながら尋ねるありす。 「ありすだけは、私が繋げなくても友達になってくれた...嬉しかったの...」 自分が領域を崩す実行プログラムで、皆アプリケーションでしかないとも... 「ありすだって、誰だって肉体なんて、要らないのホントは、」 |
ありすが、玲音の頬にゆっくりと触れる、「違うよ.....」 「よく判らないけど、玲音の言ってる事、間違ってると思う...」 「こんなに冷たいけど、生きてるよ、玲音の体....あたしだって、ほら...」 お互いの鼓動と温もりを確かめる二人、何故か笑みがこぼれる... 「どうしてドキドキしてるの?」 「怖いからだよ、怖いからドキドキしてる...」 |