![]() 【四日目:ますます怪しい天草】キーパー:では四日目です。 織本:佐野さんと一緒に出店に出ています。 チェ:佐野さんと一緒なのは確定なわけね(笑)。 キーパー:では織本さんは<アイデア>ロールをしてみてください。 織本:(コロコロ)成功! 何かを知覚した! キーパー:出店に座っていると、どこかを目指して歩いていく天草くんを目撃します。こちらに来る様子はなく、まっすぐ図書館の方へ向かって行きます。 織本:一人で? そうか、ふ〜ん。今日は来ないのか、別に良いけど。「……ちょっと席外すから」と佐野さんに声をかけて……。 キーパー:(佐野さん)「第三艦橋ですか? 大破しますよwww」。 織本:……俺、結構嫌われている!? と思ってオロオロします(笑)。 一同:(笑)。 織本:悄然としながら天草くんの後を追ってみます。 キーパー:では……<目星>を。 織本:(コロコロ)13。成功。 キーパー:では尾行するでもなく彼の後ろを歩いていると、今日は薄曇りの天気なんですけど、彼の影が、まるで快晴であるかのように一際濃くなっていることに気付きます。影の向きや形に異常はないんですが、その色だけが不自然ですね。 織本:ふ〜ん? で、彼はそのまま図書館に入って行くんですか? キーパー:図書館に入って行きます。図書館に入っても彼の影の様子は変わりません。 織本:目敏い人が見れば「あれ?」って気付いちゃうような感じだよね。何だ? 声をかけてみます。「やあ、今日は出店の方に来ないの?」。 キーパー:ハッと振り向いて「ああ、どうも」と返事をします。「ちょっと調べものがありまして」。 織本:「そうなんだ」と言っている間にも、影はそのままなんだよね? キーパー:そうですね。 織本:「気が向いたらまた顔を見せてよ」。 キーパー:(天草)「分かりました……あ、そういえば、今日は立花くんは来ていますか?」。 織本:「もしかしたらBOXには来ているかもしれない。俺は朝から佐野さんと一緒に出店に出ていたから分からないんだけど」。 キーパー:(天草)「そうですか」。 織本:「でも、一回生のこの時期から調べものをしているなんて熱心だね。まだ授業の時間割も固まっていないんじゃないの?」。 キーパー:「ええ。でも、色々と本がありますので」。 鷲羽:彼が何を調べているのか突き止めたいところだねぇ。 織本:「どんな文献を探しているんだい? 俺はこの図書館に詳しいし、<図書館>技能も76%あるから役に立つよ?」。 キーパー:「いえ、専門的な本なので……」。 織本:「医学関係? 医学関係は確かにイマイチ分からないかもしれないなぁ」。 キーパー:「まぁ、そんな感じと言いますか、ええ……」。露骨に言葉を濁します。放っておいてほしいという雰囲気がバリバリで、全然織本さんの提案には乗っかってこないです。 織本:そうかぁ。「あのさ、昨日出店に来た後ってどこか行っていた? 駅前にいた?」。 キーパー:(天草)「え? いいえ。図書館で調べ物をしていました」。 織本:「え? そうなんだ。ごめん、駅前で見かけたような気がしたんだけど……。じゃあ見間違いだったか」。 キーパー:(天草)「駅前で何かあったんですか?」。 織本:「いや、何かあったんだっけ?」。 村瀬:鎌のかけ合い(笑)。 キーパー:(天草)「……じゃ、じゃあ、また後で」。 織本:「……う、うん。またBOXにでも、出店にでも……」。黒々とした影を見送ります。 キーパー:そそくさと天草くんは立ち去りますが、彼が向かったのは文系の書架がある方向です。 織本:ん〜? 医学関係ではないのか。……よし、仲の良い司書さんの所へ行きます。 キーパー:(司書)「司書です」。 織本:「新入生の利用カードって、もう発行されていましたっけ?」。 キーパー:(司書)「希望があれば発行しますよ。でも貸出内容は個人情報にもなるので、教えられませんよ」。 織本:「いや、彼が貸出内容を見て趣味を把握してみてくださいとか言っていたので……」と強引に<言いくるめ>ます。 チェ:苦しいな(笑)。 キーパー:では振ってみてください。 織本:(コロコロ)95(笑)。「さすがに無理ですよねー」。BOXへ行って村瀬に天草くんの図書館の貸出履歴をコンピュータで調べてもらいます。 村瀬:了解です。<コンピュータ>でハッキングは成功。 キーパー:天草くんの個人データは作成済みですが、貸出履歴にはデータはありません。一冊も本を借りてはいないようです。 織本:なるほどね。そんな気はしていたんだ。立花くんはどうですかね? キーパー:彼も一冊も本を借りていませんね。 村瀬:図書館の出入りがカードでチェックされているなら出入りした履歴もあると思うんですが? 鷲羽:なるほど、入退館時間か。 キーパー:立花くんはまだ一度も図書館に来たことはありませんね。天草くんはかなり頻繁に利用しています。 村瀬:時間が問題ですよ。事件(?)があった時刻のアリバイがあるのか? キーパー:なるほど。その点では天草くんは少なくとも昨日事件があった時刻には図書館にいました。 村瀬:どうやら天草くんがいる場所で事件が起こるという法則性はないようですね。 織本:そうなると彼も巻き込まれている側なのかもしれないな。あ、彼の影が不自然に黒いということは皆さんに話しておきます。 鷲羽:それを聞いて<オカルト>で何か思いつくようなことはありませんかね? キーパー:なるほど。振ってみましょう。 鷲羽:(コロコロ)40! 成功。 キーパー:昨年の夏に理系の学生が大量に餓死したという事件があったんですが(※昨年、我々が挑んで解決に失敗したセッション「影が来る」)、その犠牲者のうちの一人が、生前に不自然に黒い影について話していたという事を聞いた事があります。 鷲羽:大学の七不思議的な話として聞いた事があるのかもしれませんね。「そういえば、こんな話を聞いた事がある」といってみんなにも教えておきます。 キーパー:そうしていると鷲羽さんの携帯が鳴ります。 鷲羽:(携帯電話に出る仕草) キーパー:(病院関係者)「またです。今度は地下街・万座殿です。時間は二時間くらい前ですね」。 鷲羽:ん〜? 性別、年齢などの個人情報を聞き出します。 キーパー:今回は20代男性です。 鷲羽:電話の内容をみんなに話しておきます。 チェ:……立花くんを追っかけてみた方が良いような気がしてきた。 鷲羽:立花くんがどこにいるかは我々には把握できていませんので。しかし、確かに天草くんはどうしても立花くんのことが気になるらしい。 チェ:立花くんの学部は形而上学部だっていうことは分かっているわけだから、行動を把握できないことはないと思う。 村瀬:まだ授業は始まっていないでしょうから、形而上学部の講義のオリエンテーションみたいな、学生を集めるような機会を利用すれば会えるかもしれませんね。 チェ:そういう場に張っていれば見つけられるんじゃね? キーパー:ではうまく行くかどうかは<幸運>ロールで行きましょう。 村瀬:では私が行きましょう。はぁ! (コロコロ)成功です。 キーパー:調べてみた所、幸運にも形而上学部のオリテは今日です。 村瀬:出待ちしてみますか? チェ:そうだね。 織本:念のため、俺も行きましょう。 キーパー:調べておいた講堂へ行って待っていると、ゾロゾロと出てくる学生の中に立花くんを見つけます。 織本:声をかけます。「やあ、今日は出店かBOXに来るかい?」。 キーパー:(立花)「ああ、どうもすいません。ここ何日か顔を出せなくて」。 村瀬:「いや、全然構わないよ」。 キーパー:(立花)「他のサークルも色々回っていたので」。 織本:「この時期ならそうだよね。そういえば、天草くんが君が来ているかを尋ねていたよ」。 キーパー:(立花)「そうですか。今日はちょっとこれから……」と言って前方に目をチラッと走らせると、そこに彼を待っている様子の学生が数名います。 村瀬:ああ、なるほど。 キーパー:(立花)「では、明日あたりにでも顔を出しますので」。 村瀬:「そうしてくれるとこちらも嬉しいよ。引き止めてしまってごめんね。また」。 キーパー:(立花)「いえ。それじゃ」。そう言うと前方で待っていた同級生らしき学生たちと合流して立ち去って行きます。 鷲羽:さて、天草くんは毎日図書館に来ているんでしたっけ? キーパー:そうですね。昼頃に来て、閉館間際までいる感じです。 織本:すると午後いっぱいは図書館にいるのか。 鷲羽:もう図書館で張っちゃいますかね? 彼が何をしているのか興味がある。 村瀬:彼が閉架エリアに入っている履歴はありましたか? キーパー:なかったね。 鷲羽:本が目的ではないんじゃないの? チェ:そうだよ。誰かと会っているとか? 鷲羽:天草くんが向かったほうの書架に隠れて、彼が来て何をするのかを見張ってみよう。 一同:よし、行ってみよう。 キーパー:分かりました。時刻は夕方くらいです。皆さんが先日天草くんが向かった文系書架のあるほうへ行くと、机が並んでいる読書ブースみたいな所の一番奥にポツンとこちらに背を向けて天草くんが座っている事に気付きます。 チェ:何をしていますか? 本を読んでいる? キーパー:一心不乱に手を動かして、何かを書いているようです。 村瀬:どうしますか? 全員で近づきますか? 一同:う〜む。 キーパー:まず、<聞き耳>を振ってみてください。 一同:失敗。静かだなぁ。 チェ:図書館で<聞き耳>失敗するとか、何やってんだ(笑)。 キーパー:(笑)。 鷲羽:全員で声をかけるっていうのも変だよね。警戒させてしまうかもしれない。 織本:どうせなら俺が声をかけようか? 先日からの流れで。 村瀬:そうですね。では我々は少し距離をおきましょうか。 織本:では近づいて行って声をかけましょう。「あれ? ここにいたんだ?」。そしてひょいっていう感じで何を書いていたのかを覗き込みます。 キーパー:天草くんは気付くかな〜? (コロコロ)失敗。「ハッ!?」としてパタンとノートを閉じます。ただ、一瞬見えたのですが、ノートには数字とアルファベットがびっしりと羅列されていました。 織本:? 暗号か何か? キーパー:と言うよりは、数式です。 鷲羽:畑違いだな。 織本:文系のブースでコイツ何やっとんじゃ? と思いながら、「ゴメン、ビックリさせるつもりはなかったんだけど。ずいぶん熱心にやっていたみたいだけど、まだ試験勉強じゃないよね?」。 キーパー:(天草)「い、いえ! 個人的な調べ物をしていまして。あ! もうこんな時間だ! 帰らないと!!」。そそくさっ。 織本:影は相変わらず? キーパー:黒々としたままです。 織本:「ちょうど良い時間だし、飯でも食いに行かない? 奢るけど」。 キーパー:(天草)「いえ、ちょっとこれから用事があるので! じゃ、また! そそくさっ!」。 織本:「あ、そうそう、明日は立花くんもBOXに来るって言っていたから、良かったら君もおいでよ」。 キーパー:すると天草くんは足を止めて、「そうですか……。分かりました、明日は行きますので。そそくさっっ!」っと言って彼は立ち去りました。 鷲羽:別に彼は何か本を見ていたわけではないんですよね? 織本:何かを書き写していたわけではなくて、ノートが一冊あって、そこに何かを書き付けていただけなのか。何を書き付けていたのか、手掛かりはない? キーパー:皆さんロールに失敗したので(笑)。 一同:(苦笑)。 村瀬:こうなると、特に友人でもない立花くんに、どうして天草くんが執着するのかが謎ですよね。 織本:天草くんは立花くんを追ってきたのかね? チェ:彼らはほぼ同じタイミングでサークル見学に来たけど、別に知り合い同士じゃないんだよね? 村瀬:それならこんなに忙しく調べ物をしているのに、なんでサークルの見学になんか来たのか謎ですよね。 鷲羽:天草くんの取り組んでいる数式と光って乾燥ミイラ化事件には関係があるのかね? あるんだろうな、きっと。 織本:今のところ、それ以外に頼る線がないからね。 村瀬:でも天草くんにはアリバイがある。 織本:うん。そして天草くんはどうやら立花くんに会いたがっている。 鷲羽:……明日天草くんはBOXに来るのは間違いないので、強行突破的な事を言えば、その場でノートを奪う。シナリオのエンディングに向けて、ラスト・シーンをこちら側で作ってしまう。「洗いざらい言えーーーーーっ!」と詰め寄って、何が出てくるんだ!? 的な展開を作ってしまう、とか(笑)。 一同:それは確かに強引だ(笑)。 村瀬:現時点で受身に過ぎているので、要所要所の判定できっかけを逃している感もありますからねぇ。 織本:確かに。 チェ:ノートとか影とかは天草くんにしか紐付いていないけど、その天草くんは立花くんを気にしているんだよね? 織本:それなら明日は二人ともBOXに来ると言っていたので、チャンスではある。 鷲羽:立花くんと天草くんが会えば、何かが起こると思うんですよ。 織本:何かが起こるだろうね。そんな気はする。 鷲羽:それで何も起こらなければ、我々が強引にそれを起こす。明日をラストにするつもりで。我々が持っているのはバラバラのピースなので、強行突破を図ることによって天草くんにそのピースをつなげてもらう。 織本:そこに立花くんがどう関わってくるかなんだよね。 チェ:立花くんは変死事件のすべての現場に居合わせている可能性があるんだよね? 織本:彼の行動はまだ掴めていない部分が多いので、その可能性はあるね。 鷲羽:立花くんは食堂の時は我々とは一緒にいなかったですよね? チェ:彼から事件があった事を聴いたんだよ。 鷲羽:ああ、なるほど! そう考えると、逆に立花くんが焦点って可能性もあるのか! そうなれば、答えを出してくれるのが立花くんっていう可能性もあるな。 織本:うん。それを期待して二人を会わせるんだけどね。そこが外れたら、最終手段で強引に締め上げるしかないな。 「深淵より」トップへ戻る |