![]() 【六日目・前:“深淵の邪悪なる影”】キーパー:翌日です。皆さんがBOXに来ますと、机の上にノートが開きっぱなしになって置いてあります。 村瀬:あれ? 姿さんは? キーパー:いません。 鷲羽:……ノートの最後のページを見てみます。 チェ:計算、終わっているのかな? キーパー:まだ途中のようですね。というより、「途中かな……? たぶん……?」という感じで理解できないですが。 鷲羽:これを理解しちゃったら、きっとヤラレちゃうんですよ。 織本:シナリオの退出角を通って行っちゃうわけですな(笑)。 村瀬:パソコンは点けっぱなしですか? キーパー:点けっぱなしだね。 村瀬:ログを見てみますが、最後にコマンドを入れたのは何時くらいでしょうか? キーパー:深夜2時くらいだね。 村瀬:今までのケースだと死体はこちら側(※三次元)に残されているので、生きてはいると思うんですが。 チェ:出て来られないんだから、自ら入っていったって事はないよね。……引きずり込まれた可能性は? 村瀬:う〜む。 鷲羽:まぁ、しょうがない。いないものはしょうがないので、予定通りオレたちは活動しよう。学内をぶらついて、「ブラ鷲羽」します。 チェ:とりあえず、俺も「ちえ散歩」です。 キーパー:「ちえ散歩」と「ブラ鷲羽」ですね(笑)。(※「ちい散歩」と「ブラタモリ」をググりましょう) 織本:う〜ん、俺もパトロールをします。 村瀬:私は姿先生を探してみます。姿先生が消える前に使っていた研究室とか、心当たりを当たってみます。 キーパー:事件についてよく分かっていない部外者である鷺山さんと蕪くんが「出店の方へ行ってきます」と言って出かけていきました。 織本:「よろしくー」。彼らはSF研の日常パートをこなしてくれるホッとする存在ですからな。 キーパー:入れ替わりに「どうも」と言って天草くんが入ってきました。彼も事件の解決に最後まで付き合ってくれるようです。 キーパー:研究室からやりましょう。研究室棟には学生たちが出入りしています。 村瀬:姿先生を見なかったかと聞いても「失踪しただろ?」で終わりな気がするので、影が濃い人物が見当たらないか注意して見ています。 キーパー:なるほど。<アイデア>ロールを振ってください。 村瀬:(コロコロ)成功。 キーパー:特に影が濃い人物とかはいないね。 村瀬:むー。「数学棟には姿さんは見つからず」というメールを打っておきます。BOXに戻ります。 キーパー:分かりました。 キーパー:えーっと、パトロール隊は……。 チェ:「ブラ鷲羽」&「ちえ散歩」組と、織本・天草チームです。 キーパー:皆さん<アイデア>ロールを。 鷲羽&チェ:成功。 織本:失敗。 キーパー:鷲羽さんと千重本さんは目を皿のようにしてパトロールをしたものの、少なくともあなたたちが歩いた範囲には立花くんはいませんでした。織本さんは天草くんが色々話しかけてくるので、気もそぞろになって集中できませんでした。 織本:(笑)。 キーパー:村瀬がBOXに戻ってパトロール組の帰りを待っていると、ガチャッと扉が開いて立花くんが入ってきます。 村瀬:「あっ! 立花!!」。 キーパー:彼は何事もなかったかのように部屋に入ってくると、後ろ手に鍵をカチャンと閉めます。 村瀬:……おもむろに窓から逃げ出します。 キーパー:ここは2階です。<跳躍>のロールを。 村瀬:25%! 「とーーーーー!」。(コロコロ)失敗。 キーパー:1D6ポイントのダメージを受けます。 村瀬:(コロコロ)1! 幸運にもたいした怪我をせずに着地。 キーパー:植え込みの中に落ちて木の枝で切り傷を負ったくらいで済んだというところでしょう。足腰を痛めてはいません。周りでは突然人が飛び降りてきたので「キャーーーーー!」という騒ぎにはなります。 村瀬:騒ぎを幸いに脱兎のごとく逃げ出します。どこへ逃げるかは、とりあえず走り出してから考えよう。 キーパー:<幸運>ロールを。成功? ではどちらかのパトロール隊と出会えた事にしましょう。(コロコロ)織本チームです。織本さんは向こうから凄い形相で彼が走ってくるのが見えます。切り傷を負って、頭に葉っぱをつけた状態です。 織本:様子がおかしいな、と思いつつ「どうしたの?」。 村瀬:「ぼ、BOXに、立花が来まして……!」。 織本:「BOXに!?」。 村瀬:「幸いにもBOXには私しかいなかったので、2秒で逃げ出してきましたが……」。とりあえず、立花がBOXに現れた事をみんなにメールします。 キーパー:織本さんは<目星>をしてください。 織本:(コロコロ)失敗。何か、ことごとくダメだな(笑)。 キーパー:村瀬がメールを打って、「送信」ボタンを押した時、ふと気付くとあなたたちの背後に立花くんが立っています。ではここからロール解決になります。POWの対抗ロールを振ってください。ぶっちゃけちゃうと、相手のPOWは17です。 織本&村瀬:負けました。 キーパー:天草くんもダメです。皆さんはその場にくずおれるように倒れます。気がつくと、3人は真っ暗な空間にいます。 鷲羽:ああ、終了だな。終了系の展開だな。……でも、もしかしたら彼、姿がいるかもしれないよ。 チェ:退出角を証明したかもしれない。 織本:そうそう。それを祈るしかない(笑)。 鷲羽:村瀬からのメールを見て「……BOXに行くか?」。行くしかないでしょ? チェ:我々はBOXへ行きます。 キーパー:鷲羽さんと千重本さんがBOXに着いて中に入ろうとするとドアには鍵が掛かっています。 鷲羽:よし! <鍵開け>、<鍵開け>! 01%ありますよ〜!(笑) チェ:俺も01%(笑)。 鷲羽:管理人さんの所へ行きます。「すいませ〜ん」。 チェ:「鍵を誰かが持っていっちゃったみたいで……」。 キーパー:管理人室へ向かおうと階段を下りて行くと、踊り場の所に立花くんが立っています。 鷲羽:それなら階段の上からフライング・クロスアタックですよ! チェ:上にいる分、我々の方が位置的には有利ですよ……(ゴクリ)。 キーパー:DEXは立花くんの15が一番早いので(※鷲羽:12、チェ:7)、POWの対抗ロールです。 鷲羽:おりゃ! (コロコロ)35! 来ましたよ! 成功です。 チェ:(コロコロ)65! 失敗です(笑)。 キーパー:隣でくずおれるように千重本さんが倒れます。 鷲羽:「! もう疲れちゃったのか!?」(※チェのCONは5)。 一同:(笑)。 キーパー:こちらの手番は終わりました。そちらの行動をどうぞ。 鷲羽:「すいませ〜ん。BOXの鍵を誰かが……」。 チェ:それはもう良いから!(笑) 鷲羽:ああ、そうですか(笑)。「一体、これはどういうことなんだ、立花!」。 キーパー:(立花)「いやぁ、上手くやっていたつもりだったんですけどねぇ。バレちゃいました」。 鷲羽:「……この“探求者”野郎!」。 キーパー:(立花)「……そこまでご存知なんですか」。 鷲羽:「……って、村瀬が言っていたよ?」。 一同:なに弱気になってんだ(笑)。 鷲羽:「もうお前の悪事はすべて知っているぞ!」。 キーパー:(立花)「そこまで知られてしまったのなら、皆さんには消えてもらうしかないですね」。 キーパー:では、1ラウンドほど先に暗闇の空間に行っている人たちです。 織本:お互いの姿は見えるの? キーパー:見えますね。真っ暗な空間なんですけど、ざわざわと、前方に何かが蠢いている気配がします。目が慣れてくると分かりますが、幅が2メートルくらいの、黒いアメーバのような“影”がそこにいます。ざわざわと細かい触手が伸びて、じわじわと皆さんの方へ迫ってきているという状況です。というわけでSANチェックです(NPCの天草くんだけ失敗しました)。ここからはDEX順に解決です。 ![]() 織本:うん。逃げる。突っ込んでいってもしょうがないので。 キーパー:こちらのDEXは11ですので、村瀬と天草くんの二人が13で最初の行動ですね。二人とも逃げ出した、と。次はこちらの番ですので、ランダムに……(コロコロ)……村瀬は逃げ出すんですが、突然、身も凍るような恐怖に見舞われます。 村瀬:ほう! キーパー:SANチェックです。 村瀬:(コロコロ)成功です。 キーパー:喪失はなしですね。ただし、あなたはあまりの恐怖に、身動きすらできなくなります。説明のできない恐怖に見舞われて、立ち尽くしてしまうんですね。 織本:天草くんは? 遠ざかれている? じゃあ、俺も後を追って走ります。 キーパー:了解です。ラウンドの最後に千重本さんが現れます。まずアメーバのような奴を見たのでSANチェックをしてください。 チェ:(コロコロ)成功。 キーパー:千重本さんが現れた際の状況を説明すると、村瀬が立ちすくんでいて、それに向かって何かざわざわとしたものが伸びてきている感じです。織本さんと天草くんの姿は見えません。 チェ:村瀬は生きているんだよね? それなら、とりあえず引っ張って連れて行こうとはします。 キーパー:引っ張ればそれについては来ます。 鷲羽:能動的に動くことができないって感じですか。 チェ:そういうつもりで動きます。「走れ!」。 キーパー:織本さんは真っ暗闇の中を一人で走って逃げていたんですが、突然誰かにドン! と正面からぶつかります。それは天草くんです。そして「どうしたんだ!? しっかりしろ!!」と叫ぶチェ先輩の声が聞こえてきます。 村瀬:つまり、結局、距離の概念は……。 織本:……ないのか。なるほどな〜。 キーパー:千重本さんも参加して次のラウンドです。天草くんは「逃げましょう!」と言って村瀬の手を引いて走り出します。彼がDEX 13で引くのが一番でしょうから。 織本:なるほど、まかせた。 キーパー:こいつは攻撃えげつないんですよね〜。(ランダムに、コロコロ)チェさんに。 チェ:OK、OK。来い! キーパー:その代わり、そうそう当たりはしないので……(コロコロ)……ぶぶー、ハズレです。命中値はそれほど高くないので。触手が伸びてきましたが、外れました。織本さんの番です。 織本:こうなったら助けを求めながら逃げ回るしかないでしょう。それしかない。「助けてくれぇ! 何でも良いから!!」。 チェ:たしかに、殴って効きそうな相手ではないよね。 キーパー:了解です。助けてくれーと言いながら逃げ回ると。では再び現実世界です。立花くんのDEXの方が高いので、鷲羽さんはPOWの対抗ロールをしてください。 鷲羽:残念ながら、そちらの次元に行くつもりはありませんよ! (コロコロ)「……うわ、真っ暗だ!」(※失敗)。 織本:あら〜。 村瀬:やっちまいましたね(笑)。 鷲羽:オレ、参上! 織本:来てほしいのはアンタじゃないよ!(笑) 鷲羽:「あ! あれ、なに!?」。(コロコロ)SANチェックは成功です。 キーパー:じゃ、3ラウンド目か。天草くんは村瀬の手を引いて「先輩、こっちです!」ということで逃亡中。 鷲羽:で、実際どうすんの? チェ:不毛に逃げ続けるしか……でも、そのうち力尽きるよね。 鷲羽:明らかに物理的な攻撃は効かなそうなんですよね。 チェ:試してないけど。 鷲羽:試してみる? ここは試してみますか、いっちょ。攻撃が効くのかどうか。 織本:やってみますか。 鷲羽:オレには<こぶし>50%という強力な攻撃手段があるので(※基本成功率です)。 キーパー:影は平べったいのにSIZは31ありますから、当たるかもしれませんね。 村瀬:面積で31かー。かなり大きいですね。 鷲羽:……行きます! 攻撃が効かなかったらオレも逃げます。 チェ:マジで!? 鷲羽:「この野郎〜!」。(コロコロ)スカッ。最悪だ! せめて命中すれば、次のラウンドから逃げられたのに(泣)。 キーパー:“影”の攻撃は織本さんに。(コロコロ)触手が命中しました! 織本:<回避>、<回避>! (コロコロ)02! ヒラリ!! 一同:おー! キーパー:「助けてくれー!」と叫びながら逃げているんですよね? では織本さんは<幸運>ロールを振ってください。 織本:(コロコロ)成功。 キーパー:了解です。千重本さんの番です。 鷲羽:漢の背中で語ります。「チェ、お前も来い!」。 チェ:いやいやいや。……でも、殴ってみるか? このラウンドの“影”の攻撃は終わっているんだし。よし! (コロコロ)当たりました! <マーシャルアーツ>も成功! キーパー:確かに命中はしたんですが、まったく手応えがありません。「痛てっ!」というような怯んだ様子もありません。 鷲羽:よし、分かった! 次のラウンドはオレも逃げます(笑)。 チェ:最悪だよ(笑)。 「深淵より」トップへ戻る |