![]() |
|||||
……必ず目論見(4時間)より1時間多くかかるのは、もはや「5時間完結理論」というマネージメントが確立されているのだろうか? 未訳サプリメント『Secrets of Kenya』で軽く触れられている神性アムトセバ(Ammutseba)を登場させました。 アムトセバが登場する原典、アン・K・シュウェーダーの『Lost Stars』からエジプト的要素をすべて排して密教的要素に置き換え、アムトセバを闇無天としています。個人的には、かつて密教ブームの時に密教がらみのCoCを乱発していた時期があるので、懐かしく思いながらシナリオを作成・運用しました。この方面に造詣の深いプレイヤー氏(=新城)と大いに盛り上がったため、時間超過したのかもしれないと責任転嫁。『Lost Stars』をお読みになった方にはお分かりになると思いますが、原典に引っ張られてかなりシナリオのストーリー展開も似たものとなっています。ちなみに『Lost Stars』は主人公がCoCでは推奨されていない方法(笑)で事件解決を図ろうとしますが、話自体は凄く面白いです。でも、シュウェーダーの英文には癖があって読解に苦労しました。 今回、途中(「捌」)に、敢えてメタ的な時間を設け、それをリプレイにも残しました。私がキーパーをする際にはこのような時間を設けることがあります(毎回ではありませんが)。プレイヤーに情報を整理させて、“クトゥルフ神話TRPGとして”ストーリーを進めるためには有益な方法だと思っています。この時間で忘れている情報や理解の齟齬を参加者(キーパーも含む)がお互いに指摘し合えるので、事故が少なくなるのではないかと考えています。 「何だか分からないけど、実は神話的事件だった」というのも一つの楽しさではありますが、やはりCoCは“クトゥルフ神話”として成立させたいという思いから実施する、所謂ぶっちゃけの時間です。かつてクトゥルフ神話としてシナリオを成立させられなかった経験を踏まえて、時折実施しています。 その他反省点など。 ラスト・シーンの闇無天実体化の阻止要因として、調査できていなかった香炉関連は提示すべきではなかったと反省。ちょっとメタ的になりすぎました。 事後処理は毎回疎かになりがちですが、もっと明確に伝えるべきなのかも。今回も眞仲亜衣のその後は完全に不明ですね(笑) クトゥルフ神話TPPGキャンペーン支援カードを今回もテスト的に使用。探索者の人数が少ない場合に、カードで補える部分があることを発見しました。ダメな時はダメなのもゲームらしくて良いですね。 たまには役に立つデータも残しておきましょうということで、『Secrets of Kenya』掲載のアムトセバのデータを一部訳出しておきます。他の神話データ個所も凄く面白いので『Secrets of Kenya』は必見です。
『Secrets of Kenya』にはナイロビで活動するアムトセバの教団、アムトセバについて記された魔道書、関連する新しい呪文の情報が掲載されています。 アムトセバに関しては決定版のイラスト等は存在しないようなので、本リプレイ中に登場させたミニチュアは有味解釈によるものです。渦巻く蒸気の雲をイメージしたつもりです。 【素材提供サイト】 饗庭淵 カスタム立ち絵さま 岸人さま(キャラクターなんとか機 男性素体、オヤジ素体・キャラクターセット) ……こういうジェネレータ作れる人、凄いなー。しかも公開してくれるので、凄く助かっています。感謝感謝。
|