白凰市で暗躍する影たち




白凰市周辺で活動する悪役たち


万座区 元白凰区 鬼別郡 その他


赤のQ

崇拝する存在:サタン
活動地域:万座区(聖ジェローナ女学院)
構成人数:
教団の指導者:
登場シナリオ:「赤のQ」

 聖ジェローナ女学院に伝わるいくつかの怪談のうちの1つです。
 怪談の内容は"赤のQ"という名の悪魔が宿る真紅の聖書『紅血の聖書』が数年周期でどこからともなく現れ、手に入れた者に契約の署名をさせ、魂と引き換えに3つの願いを叶えるというものです。赤のQは1つの願いを叶える毎に"Q"という血文字を残し、3つの願い事を叶えた後、その証として署名されたページを真紅に染めて契約者の魂を奪って行くといわれています。契約が終了すると『紅血の聖書』は、再び誰かによって発見されるまで、その姿を消します。
 赤のQはインプやカラスを使い魔とするアベレージ・デーモンです。契約という形で犠牲者を騙しますが、実際には何にも束縛されていない、悪趣味で悪辣な存在です。

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赤のQ



アノクタ

崇拝する存在:ガタノソア
活動地域:元白凰区(社底山地下)
構成人数:
教団の指導者:
登場シナリオ:「カトブレパス」(未公開)

 首で支えきれないほど肥大化した頭部(頭部のSIZが10あります)を地面に引きずっている少年。常に地面に引きずられている頭部は擦過傷だらけで、血が滲んでいます。その姿は魔獣カトブレパスの醜悪なパロディに見えなくもありません。
 不動超能力研究所の被験者でしたが、過剰な投薬や催眠術の影響でガタノソアの霊波と同調してしまいました。ガタノソアとの同調によって暴走し、研究所を大破壊した後、社底山の洞窟内に逃げ込んでいます。暴走時に発狂してしまっています。
 発狂後は自らを社底山の主と思い込んで、人間の生贄(食料)を夢引きで引き寄せています。精神的に鋭敏な超能力者は精神波を受信してしまい、悪夢を見て社底山へ誘われることになります。
 アノクタの存在は世界に対する害悪であり、更生や歩み寄りの余地はありません。

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ガッハリと“教授”

崇拝する存在:なし
活動地域:その他(白凰市 地下世界)
構成人数:西部 30体前後/東部 100体前後
教団の指導者:ガッハリ/"教授"
登場シナリオ:「ヤサシイコトバ」(未公開)

 白凰市の地下世界は食屍鬼(グール)によって支配されています。食屍鬼たちは東西に分かれてそれぞれの群れを成しており、大規模な衝突こそ無いものの、根深い所で反目しあっています。西の群れを率いるリーダーが女傑ガッハリで、東の群れを束ねている知将が通称"教授"です。
 ガッハリはドリームランドのガグの都に程近い食屍鬼の平原を故郷とする食屍鬼です。不実で嫌味な性格の彼女は人間には知られていない眠りの門を使って白凰市とドリームランドを行き来しています。ガッハリは欺きと暴力の権化であり、群れを力で統率しています。
 "教授"は覚醒の世界(the Waking World)生まれの食屍鬼です。流暢な日本語を操り、態度や物腰は食屍鬼らしからぬ慇懃なものです。ボロボロのスーツの上に汚れた白衣を着たその姿は、暗闇の中で見れば一見食屍鬼とは分からないかもしれません。"教授"は人間から食屍鬼に“なった”と噂されていますが、真偽は定かではありません。
 二つの群れとそのリーダーたちは護封十三家の鳳家と盟約を結んでおり、不実で不安定な協力関係にあります。

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キャリパシュ・ブランチ

崇拝する存在:“肉体を腐敗させるもの”グルーン
活動地域:鬼別郡(底州湾)
構成人数:3人
教団の指導者:蔦橋 迸
登場シナリオ:「海神の神殿」

 蔦橋迸と海霞の兄妹は海陸両棲のクリーチャーであり、グルーンを復活させるために暗躍しています。また、底州湾に住み着いている“シャーリィ”と名づけられたイルカもグルーンの下僕であり、人語を解し、蔦橋兄妹とは彼らの使う双子語で会話ができます。彼らの名乗る「キャリパシュ・ブランチ」とは“キャリパシュ一族の傍流”ほどの意味です。
 蔦橋迸は水に関する魔術に長けた魔道師で、妹の海霞は屈強な水棲の戦士です。また、シャーリィは高い知能を持つ、危険で獰猛な野獣です。
 蔦橋兄妹もシャーリィも血に餓えた殺人鬼ではありませんが、グルーンの命令を遂行したり、その秘密を守ったりしなければならない場合には手段を選びません。
 CBは謎めいた独自のプランに従って、密かに活動しています。

キャリパシュ・ブランチ

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潮神教団

崇拝する存在:大いなるクトゥルフ、“百万を見据えるもの”潮神
活動地域:鬼別郡(揺島町一帯)
構成人数:約5,000人
教団の指導者:−(現在空席)
登場シナリオ:「潮神祭」

 揺島湾沖に眠る潮神(クトゥルフの星の落とし子)と、その父祖たるクトゥルフを崇拝する教団です。一つの町が丸ごと教団に支配されていますが、危険な狂信者は極一部であり、ほとんどの住民は緩慢で変化に乏しい田舎町特有の閉鎖性の中、半ば諦めにも似た気持ちで教団を受け入れ、従っています。
 つい最近、潮神を讃える祝祭の最中にアクシデントが起こり、教団の幹部のほとんどが死亡しました。教団は現在も混乱の最中にありますが、やがて新しい教団の指導者が現れて再び町を支配するようになるでしょう。

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潮神



水晶の子ら

崇拝する存在:“結晶化した知性”クィス=アズ
活動地域:万座区(万座殿B13区画周辺)
構成人数:数名
教団の指導者:陵 世羅
登場シナリオ:「クリスタル・ヴォイス」

 万座区を中心に暗躍する教団です。“結晶化した知性”クィス=アズを崇拝しています。
「クィス=アズの芽」と呼ばれる水晶に似た鉱石を用いて、それを持つ人間を結晶化させ、その魂を崇拝する神に捧げています。地下街「万座殿」の開発凍結中区域・B13区画を聖地として儀式が執り行われています。
 教団は陵世羅という名の女性によって率いられています。世羅は外見こそ人間に見えますが、その正体は「クィス=アズの子供」です。その他、占い好きの女子学生たちが一時的に構成員になったりしているようです。その入れ替わり頻度は高く、入れ替わった構成員たちのその後は不明です。

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陵世羅





崇拝する存在:シュブ=ニグラス
活動地域:元白凰区(月杜)
構成人数:不明
教団の指導者:月杜のアルビノの仔山羊(?)
登場シナリオ:「ドライアド」

 元白凰区・月杜ツクノモリに住むといわれるシュブ=ニグラスに祝福されたものたち(ゴフン・フーパジ・シュブ=ニグラス)の一団です。森のどこかにある大きな古い切り株(祭壇)が鎮座する広場で、満月の夜、魔宴を開くのだと言われています。条件がそろった時に、どこか別の場所(別世界)と空間がつながるのかもしれません。
 モリノヒトたちに交じって白いシュブ=ニグラスの仔山羊を見たという証言があります。他にも何体かの黒い子山羊が教団に関わっている可能性があります。

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月杜のモリノヒトたち



葉鳥エリザ

崇拝する存在:エリザベト・バートリ
活動地域:万座区(國史院大学白凰キャンパス、他)
構成人数:
教団の指導者:
登場シナリオ:「バートリの秘法」

 葉鳥エリザ(本名:葉鳥恵利)は國史院大学に通う学生であり、モデル活動もしています。ミス白凰キャンパスのグランプリに選出されたこともある美女でしたが、現在は一時的にAPPが減少している可能性があります。
 邪神復活や人類滅亡よりも、他者から自分を美しく見せる手段について全力で追及している比較的無害な存在ですが、大学講義の単位を落としたことをうやむやにするために教授を無きものにしようとする程度には狂っています。
 自らの美しさを保つために数百名の処女を殺害し、その生き血を搾り取ったという実在の大量殺人鬼エリザベト・バートリ(1560年8月7日〜1614年8月21日)を崇拝しています。
 どういうわけか、葉鳥エリザはヤディス人の協力を得ています。その関係性(どちらが主で、どちらが従なのか、など)は不明です。

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葉鳥エリザ



ペトスコス

崇拝する存在:鰐神セベク
活動地域:その他(水辺)
構成人数:
教団の指導者:セベクの司祭
登場シナリオ:「セベクの復活」

 セベクの鰐。金色こんじき聖鰐せいがく
 セベクによって異界から呼び出され、司祭に与えられた怪物です。体長10メートルを超える巨大な鰐の姿をしており、その体は金色に輝き、巨体の所々に不規則に巨大な宝石が埋まっています。
 セベクの司祭の持つ「鰐頭のウアス杖」によって操られますが、現在そのウアス杖の所在は不明です。現在護封十三家が総力を上げてその所在を探していますが、杳として知れません。
 異界か、光の届かない湖沼の底で、ペトスコスは杖を持つ者からの召喚を待ち受けています。

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ペトスコス



童女鬼

崇拝する存在:“壁の向こうで待ち受けるもの”イゴーロナク
活動地域:鬼別郡(廃村・童織村)
構成人数:
教団の指導者:
登場シナリオ:「童織村怪話」

 今では廃村となった鬼別郡・童織村を徘徊する「イゴーロナクの子供」です。おかっぱ頭をした稚児装束の幼女の姿をしています。虚ろな空洞の双眸は常に閉じられています。
 童女鬼は人間の悪意、特に性に関する悪意を増幅させる存在です。恐ろしいことに、これは彼女の能力というよりは存在意義そのものです。「悪意を増幅させる力」を持っているのではなく、「悪意を増幅させる存在」そのものなのです。
 童女鬼は無人となった童織村をあてもなくさ迷い歩き、無用心な来訪者を今も待ち続けています。童女鬼は、時に「フキ」と名乗るようです。

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フキ




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