コッペリア


2
邂逅

キーパー: では再び大学チーム。皆さんはプッペン・ハウスに少女を見に行った次の日、夕食を外で済ませようということになり、昨日のメンバー(良一、倫太郎、アキラ、留奈、好男)でファミレスに行きました。その帰り、好男がまた洋館街へ行ってみようと提案してきます。「今日行ったら、今度は声をかけられるかも知れないじゃん? どうせ暇なんだから良いだろ?」
良一: 「えっ?」(留奈を見る)
キーパー: 留奈「……」(ギロリ!)
倫太郎: 「声をかけたいのはお前だろ」
キーパー: 好男「それにホラ、何だっけ、失踪事件? それの調査にもなるかもしれないし。な?」>アキラ
アキラ: 「そうだなー。付き合うべ」
キーパー: 好男「さすがだぜ、アキラ!! やっぱ、お前みたいな小さな事件にも興味を持って取り組む奴が、明日の日本を守るんだよ!」
良一: 「おいおい……。倫太郎、どうする?」
倫太郎: 「物好きどもが」と言ってアキラと肩を並べますw
アキラ: 「倫太郎どん話がわかる」w
良一: 「ふぅ~、放っとけんだろう」>留奈
キーパー: 留奈「……うー、じゃ、私も付き合う」
良一: 「じゃ、行きますか。事件のことは確かに気になるしな」
キーパー: では、ここからは全PC共通で話が進みます。琴乃は見つけたパスケースを頼りにユウを探して洋館街を歩いている状況です。夕暮れの洋館街を歩いていると、女性の悲鳴を聞きつけます
良一: 駆けつけます
琴乃: ハッとなって、悲鳴の方に走ります
アキラ: 走っていきます
倫太郎: 悲鳴の方へ走ります
キーパー: 悲鳴の上がった場所に駆けつけると、一人の少女が二人の男に絡まれています
良一: 「何してる!!」
アキラ: 「なにしてるだ!」
琴乃: 「あなた達、なにをしているの!」
キーパー: 見た感じ、強引なナンパみたいですね
良一: 割って入ります
キーパー: 男1「何だテメェは?」(北斗の拳風に)
アキラ: 「嫌がってるべ」
良一: 「止めとけ」
琴乃: 「あなた達が、誘拐をしてるのね!?」
キーパー: 男2「はぁ!? 誘拐? 何言ってんだ!?」
良一: 「え? 誘拐!?」>琴乃を見ます
キーパー: 誘拐を企てるには隠密性も何も考えてなさそうな二人組です
アキラ: 「だいじょぶだべか?」と見知らぬ少女に声をかけます
琴乃: 「とぼけないで! 最近、失踪事件が起きているのよ! あなた達の仕業ね!? ユウを返して!」
倫太郎: 「違うんじゃないか? どう考えてもバカそうだし、こいつら」
キーパー: 男1「バカって言うな! バカって言う方がバカなんだぞ!!」
アキラ: ^^
琴乃: 「そういえば……」よく見たら、見知らぬ人たちが5人もいてびっくり
良一: 誘拐犯じゃないね(笑)
アキラ: そんな関連はまったく考えてない→アキラ
キーパー: 男2「俺たちは、暑いからこの嬢ちゃんと涼しい所でお茶しようってだけだ! ゴルァ!!」
良一: 「え~と、落ち着いて。何があったの?」>琴乃
琴乃: 「え? 何があったのって……、何が……?」
良一: 「いや、誘拐とか言い出すから」
倫太郎: 「面倒臭いから警察呼ぼう。で、みんなで口裏合わせてこいつら誘拐犯ってコトにしよう」w
アキラ: 「嫌がってるみたいだべ。今日は帰ったほうがいいべ。誘拐犯として警察を呼ぶべ」と言いくるめてみよう
キーパー: アキラは<言いくるめ>をどうぞ
アキラ〈言いくるめ〉95%(出目は31)
キーパー: 男1「う……。おぼえてやがれ、コンチキショー!!」男たち二人は走り去ります
琴乃: 「ち、ちょっと、待ちなさいよ!」
アキラ: 「わかってくれたみたいだ」w
良一: お手柄^^>アキラ
倫太郎: 効果が切れないうちに場所を変えよう
良一: 「君も落ち着いて」>琴乃
琴乃: 項垂れながら、「はぁ……、すいません」
アキラ: 「だいじょうぶだべか?」>少女
キーパー: 震えている少女は噂の美少女です>アキラ
キーパー: 少女「あ、ありがとうございました」
アキラ: 「こんなとこで、どうしただ?」>少女
キーパー: 少女は胸に袋を抱えています。どうやら本屋からの帰りのようです
琴乃: 「あら、確か、最近引っ越してきた……、え~と……」
キーパー: 琴乃は1D100を振ってください(少女のAPPと琴乃のPOWで対抗ロール。琴乃の出目は13。ちっ、またしても魅了失敗)。あら、なんか可愛い子ね、って感じ>琴乃
良一: 「あいつら、今回の誘拐が出来るほど頭良くないよ」>琴乃
琴乃: 「それは、どうなのか分からないわ。とりあえず、警察に知らせた方がいいかも」
良一: 「まぁ、そうかな」
アキラ: 「危ないから家まで送るだよ」と少女に言います
キーパー: 少女「ありがとうございます。そうしていただけると……」
アキラ: ちょっと、好男を見てみる^^
キーパー: 手鏡を取り出して、髪型のチェックに余念が無い<好男
良一: 莫迦
倫太郎: 鼻息荒いよ
琴乃: 「名前……、なんだったっけ? 私、北御門琴乃。近所に住んでいるの」>少女
アキラ: 「オラがアキラで、良一どん、倫太郎どん、留奈どんと、えっと……」
キーパー: 好男「星賀好男です。星は夜空で輝く星、賀は賀正の賀、好はあなたが好きの好、男は男前の男です」
良一: ……とりあえず、少女を家に送りましょう
キーパー: 好男「こちらです、マドモアゼル」と言って先導しようとしている
倫太郎: これが恋ってやつかw
キーパー: ちなみに留奈は新たな美少女(琴乃)の出現に顔が曇りがち
良一: 琴乃=人類の最高値(琴乃のAPPは18です)
琴乃: 留奈の顔を見て、小首傾げます
良一: 留奈の肩を抱いて、「どうしたの?」と優しく話しかけましょう
キーパー: 留奈「……なんでもない」
良一: 留奈の頭を撫でます
アキラ: 「名前はなんだべ?」>少女
神戸 リアキーパー: 少女「……リア。リアといいます」
良一: おお、美少女だ
アキラ: 「リアちゃん (何歳だっけ?)ここらへんは、最近危ないべ」と言って、送っていこう
キーパー: リア「危ない? そうなのですか?」
良一: 「そうしよう、北御門さんもそうしませんか? あっ、俺は高遠良一と言います」
琴乃: 「え? あっ……」ちょっと、不審を抱きながら、コクンと頷きます
良一: 「ええっと、怪しい者じゃないですよ。國史院大学の学生です。ここにいるの全員」
倫太郎: 「知らないのか? 誘拐事件のこと」>リア
アキラ: 「ここ最近誘拐事件が頻繁にあるだ」と説明
キーパー: リア「ユウカイ……? 誘拐?」
琴乃: 「最近、この辺で多いみたいよ……」>リア
キーパー: リア「誘拐……さらわれる。それは怖いことを意味しますか?」
アキラ: 「こわいだべ」
良一: 「凄く怖いことだよ」
キーパー: リアは少しボーっとして、それからコクンと頷きます。皆でリアの屋敷に向かうと言うことで
良一: 了解
倫太郎: はい
琴乃: 歩いている途中のリアの様子はどんな感じですか?
アキラ: 日本語を覚えたてみたいな感じですか?
キーパー: 男たちから助けられた直後は震えていましたが、今はだいぶ落ち着いてきたようです。日本語は、聞く分にはかなり流暢ですね
琴乃: 特に、おかしなところはありませんでした?
キーパー: そうですね……では〈アイデア〉ロールどうぞ。(琴乃の出目は35で成功)会話の端々に出てくるあなたたちの名前を片っ端から覚えているようです。「ありがとうございます、アキラ」とか「そうなのですか、良一?」とか初対面の人間6名の名前を瞬く間に覚えた感じです
琴乃: 物覚えは、いいんだ
アキラ: 別に変じゃないなー
良一: 頭が良いのか
アキラ: 「最近越してきただか? この辺の地理は覚えただか?」といろいろ聞いてみよう
キーパー: リア「お父様に連れられてドイツから来ました。この辺りの地理は、リアはあまり出歩かないので良く分かりません、アキラ」
アキラ: 「そうか、困ったことがあったらいつでも言うだべ」
キーパー: リア「ありがとう、アキラ。優しいのですね」
良一: 好男はどうしてるの?
キーパー: 好男はリアと琴乃のどちらに話しかけていいかわからずに、中途半端に話しかけては適当にあしらわれています
良一: 琴乃にもですか……
琴乃: 好男がよってきたら、少しずれて、リアの隣に

ライン

キーパー: さて、屋敷の前です。表札には「神戸(こうべ)」と書かれています
良一: 屋敷の様子はどんな感じなんだろう?
キーパー: 一階の窓に明かりがついています
琴乃: 間取りは、(北御門の)自宅と同じぐらいですか?
キーパー: 造りは一軒一軒違いますが、敷地は同じくらいではないでしょうか?
キーパー: リアは「どうぞ中でお茶でも」と誘います
倫太郎: 好男が飛びつきそう
琴乃: 「ありがとう」笑みを浮かべながらお茶に呼ばれます
キーパー: 皆さんお茶に呼ばれますか? 好男は行く気マンマンです
良一: 留奈は?
キーパー: 留奈「……皆が行くって言うなら」
良一: 「それでは、お言葉に甘えますか」
倫太郎: せっかくだし、呼ばれます
アキラ: みんながいくなら
キーパー: では応接室に通されます
良一: どんな部屋?
キーパー: 豪華
良一: ひゅ~
琴乃: 「へぇ、綺麗ね……」
キーパー: しばらくすると、人数分のティーカップを持ったリアが50歳くらいの男性を伴って現れます
良一: ドイツ人?
キーパー: 日本人です
良一: 「神戸」だったな、そいういえば
キーパー: 男性「娘を助けてくださったそうで、ありがとうございました」
琴乃: 「いえ……、たまたまですよ」>お父さん
アキラ: 「たいしたことはしてないだべ」
良一: 「いえ、無事で良かったです」
神戸 隆二キーパー: 男は神戸隆二(こうべ・りゅうじ)と名乗ります。全員〈知識〉ロール(全員成功)。成功した人は聞いたことがあります。隆二は最近帰国した高名な科学者です
良一: 専攻は?
キーパー: そこまでは詳しく調べないと……
琴乃: 「あなたが、あの有名な神戸博士……」
キーパー: 隆二「ご存知でしたか。恐縮です」
琴乃: 「新聞で、よく見ていますから」お茶を飲みながら
キーパー: リアの用意してくれたお茶を飲みながら、隆二も加わって和やかに談笑します
アキラ: お茶の習慣はないので、そわそわしていよう。珍しいので、周りみてます
キーパー: 隆二「帰国したばかりで娘には友達がいません。ご迷惑でなかったらこれを機に仲良くしてやってください」
アキラ: 「もちろんだ。おらも出てきたばかりで。ありがたいだ」
琴乃: 「ええ。家も近いですから、よろしければこちらこそ……」
良一: リアと隆二を観察します
キーパー: 観察と言われても……仲の良い親子のようですが
良一: 了解。留奈はどうしてる?
キーパー: 留奈は居心地悪そうにして黙っている
良一: 「新聞に出てくる有名人に、豪華なお宅、ちょっとビックリするね」>小声で留奈に
キーパー: 留奈「……うん。そう、なのかな」
良一: 「どうかした? 何か気になるの」>留奈
キーパー: 留奈「……何でもない」
良一: 「?」ちょっと困惑
倫太郎: 何か珍しい装飾品とかはないか、失礼にならないように観察します
キーパー: 豪華ではありますが、過剰なほどではありません
倫太郎: 京ことばで言う「はんなり」ってやつですね
キーパー: 隆二「北御門さんは歳も近いようですから、ぜひ仲良くしてやってください」
琴乃: 笑みを浮かべて「はい。これで、学校も同じでしたら、よかったんですけどね。そういえば、神戸博士は何の研究をしているのですか?」
キーパー: 隆二「機械工学を少し。若いお嬢さんに聞かせて面白い話ではないですよ」と言って苦笑いします
琴乃: 「機械工学ですか……。どんな物を作っているのですかね……」お茶をすすりながら「そういえば、何でわざわざこの屋敷を……? いい物件なら、他にもあるのに……」
キーパー: 隆二「もともと私は白凰の出身でしてね。生意気にもちょっと財を成したので、憧れの洋館を買ってみたわけですよ」
倫太郎: 「何か特許でもとられたのですか?」
キーパー: 隆二「特許と言うか、まぁ、似たようなものです」
琴乃: 「ドイツからは家族で引っ越してきたのですか?」
キーパー: 隆二「はい。娘たちと一緒に帰国しました」
琴乃: 「娘たち? リアさん以外にも、子供がいるのですか?」
キーパー: リア「はい。リアにはお兄さまとお姉さまがいるのですよ、琴乃」
琴乃: 「へぇ、そうなんだ。今度紹介してね」>リア
アキラ: それは、噂情報で知ってます?
キーパー: 初耳ですね
アキラ: あれだけの野次馬に目撃されないということは。外に出てこないってことですね。OK
キーパー: 隆二「二人とも慣れない風土のせいか身体を壊していまして。ご挨拶できない無礼はご容赦ください」
琴乃: 「まぁ、良くなったときにでも、紹介してください。そういえば、何時こちらに引っ越してきたの?」>リア
キーパー: リア「2ヶ月半くらい前です、琴乃」
キーパー: リアは留奈と仲良くしたいらしくしきりに話しかけているようですが、留奈はあまり乗り気ではないようです
良一: 留奈の様子だけど、普段と比べて明らかにおかしいの?
キーパー: 可愛い女の子が現れて少し不機嫌なのでしょう
良一: 今までもあった程度なのね。留奈には適度に気遣っておきましょう

 この後、好男の提案でリアを連れて皆で遊びに行こうということになります。リアも乗り気で、隆二も賛成してくれます。良一の提案で遊園地に行く事になり、アミューズメント・ランド「ホワイト・フェニックス(WP)」が選ばれます。高校生の琴乃の都合もあり、日程は今週末ということに決まりました。
 週末までの時間を使って、PCたちは各々気にかかったことを調査します。
 良一は國史院大学の大学新聞の中に神戸隆二に関する記事を見つけました。「帰国した天才科学者」と題されたそれはインタビュー記事で、以下のようなものです。


 20年前に國史院大学からダルムシュタット工科大学に客員教授として招聘されたロボット工学の権威・神戸隆二博士が帰国した。(以下インタビューの模様)
「現在実験中の技術が完成した暁には、ロボット工学は飛躍的な進歩を遂げる」
「人体の部品は新たに作り出す事が出来る。脳と、魂を除いて」

 アキラは洋館「プッペン・ハウス」について調べますが、元の持ち主が事業に失敗して手放したという噂以外、たいした情報は得られませんでした。
 琴乃は単独でユウの行方不明事件を追って近所の住人に聞き込みを行いますが、根も葉もない怪談的な噂話を仕入れただけで、徒労に終わります。
 倫太郎は運良く(〈幸運〉ロールに成功して)工学部の友人がいたため、神戸隆二についての評判をそれとなく尋ねてみます。友人によると、隆二は新機軸のまったく新しい発想のプロセッサの開発をたった一人で成し遂げた天才科学者として尊敬されているようです。その技術はゲイツの会社に買われたとも言われ、隆二の財はそこから得たものではないかとの推測が飛びます。