コッペリア


4
行方不明になった留奈

 遊園地でリアが倒れた翌日。
 良一は遊園地で別れたままの留奈に連絡を取ろうとしますが、電話は留守電になっているし、自宅を訪ねてみても入れ違いで外出していたりと上手くいきません。留奈の母親に連絡の欲しい旨の伝言を頼むと、リアの見舞いに行くという他PCに合流します。
 リアを見舞うためにプッペン・ハウスを訪れた一行でしたが、出迎えてくれたのは隆二でした。リアはまだ体調が思わしくないとの事です。琴乃の持ってきた見舞いの花(他PCは手ぶらで来ました)を渡して、一行はプッペン・ハウスを辞します。
 夕方から雲行きが怪しくなり始め、夜になる頃には墨色の空から雨粒が激しく落ちてきます。


キーパー: さて、夜です。pipipipipipi…… 良一の携帯に電話がかかってきます
良一: 「もしもし」
キーパー: 発信者は「須和邇留奈」
良一: 「良かった、君から連絡をくれて」
キーパー: (電話)ザーーーー……(雨音)
良一: ?
須和邇 留奈キーパー: 留奈(電話)「……助けて! 殺される!!」
良一: 「留奈? ……今どこだ!?」
キーパー: 留奈「リョウ……私、殺さ……ああ!」ツーツーツー
良一: ともかく、木刀を持って飛び出します
キーパー: 外は土砂降りの雨です
良一: 洋館街へ走っていき、留奈の名前を大声で叫びながら探します
キーパー: ではずぶ濡れになりながら洋館街を駆け回ってください
良一: 携帯に電話してみます
キーパー: 電話は通じない。電源が切ってあるようです
良一: 自分の家に電話して事情を伝え、警察に伝えてもらいます。留奈の家に電話して、留奈が帰ってきたかどうか確認します
キーパー: では警察が出動します。留奈と連絡が取れないのは事実なので、洋館街の失踪事件と関連すると考えて周辺を警戒捜査してくれます。警察の捜索は深夜まで続き、留奈の両親からも捜索願が出されますが、残念ながら深夜になっても留奈の足取りはつかめません
良一: 濡れ鼠で、町を彷徨います
琴乃: ちょっと、外に出て、何処で事件が起きたか見てみます
キーパー: 近所の人「また失踪事件ですって。なんか物騒な話が続くわね」
琴乃: 「あの、どの辺で、事件が起きたのですか?」うわさ話をしている人に聞いてみます
キーパー: 近所の人「さあ? 良く分からないわね」
琴乃: 「そうですか……」
キーパー: 時間は無情に過ぎていき、夜が明けます。留奈の行方は知れないままです

 留奈が良一にSOSの電話をかけてきた翌日。
 良一は休む間を惜しんで留奈の姿を探しますが、足取りはまったく掴めません。知人や留奈の両親にも当たりますが、「夕方頃、ちょっと出てくると言って出かけた」という留奈の母親の証言以外、有力な情報は得られません。
 未だに留奈行方不明の事実を知らない琴乃、アキラ、倫太郎の3人は再びリアを見舞いにプッペン・ハウスを訪れます。


琴乃: 学校が終わったら、ケーキでも買って、リアのお見舞いに行きます
倫太郎: 私も行方不明のことは知らないみたいなので、好男にリアのことを話してから見舞いに行きます
キーパー: 好男「え!? リアちゃん寝込んでるのか? お見舞いに行けば……パジャマのリアちゃんが……くぅぅぅ」
倫太郎: 「じゃ、果物代5,000円出せ」>好男
キーパー: 好男「……でもオレ、今日もバイト外せないんだよね。残念だけど。じゃ」
倫太郎: 途中で果物でも買っていこう
キーパー: 琴乃、アキラ、倫太郎の3人はお見舞いに行くと言うことでいいですか?
倫太郎: はい
アキラ: はい
琴乃: はい
キーパー: ばったり神戸邸の門の前で合流
琴乃: 「あ!」
倫太郎: 「お!」
アキラ: 「あ、琴乃どん」
キーパー: (どん、かよ)
倫太郎: どこの人w
アキラ: (年下ならちゃん、同い年ならどんですw)
琴乃: 年下ですよw
アキラ: じゃ、ちゃんで^^
琴乃: 「あなた達もお見舞い?」
神戸 隆二キーパー: 呼び鈴を鳴らすと昨日同様隆二が顔を出します。「……君たちか」
琴乃: 会釈をして「こんにちは。リアさんの具合はどうですか?」
キーパー: 「リアは、うん、ちょっとまだね……」
琴乃: 「そんなに、悪いのですか……」
キーパー: 隆二「明日には……うん、明日には起き上がれそうだ。君たちが来たことは伝えておくよ」良一を除く3人は〈アイデア〉ロール。(琴乃と倫太郎が成功)あなたたちの前に顔を出した隆二ですが、ちょっと様子がいつもと違います
倫太郎: どんな様子ですか?
キーパー: 目の下にクマが出来ていて、無精髭を生やして、髪はぼさぼさ。いつもはもっと身なりの良い紳士、と言う風貌のはずです
琴乃: 「お疲れのようですが……大丈夫ですか?」
キーパー: 隆二「はは……みっともない格好でスマンね」
琴乃: 「いえ、お父さんも倒れてしまっては、本末転倒ですから、お気をつけてください。私たちで、力になれることでしたら、何でもやりますから」
キーパー: ここで〈心理学〉
琴乃: だめです
倫太郎: 成功です
キーパー: では倫太郎だけ。隆二はこの訪問に動揺しています。そしてあなたたちの背後をしきりと気にしている様子です
倫太郎: ちら、と背後を見ます
キーパー: 無論誰もいません
琴乃: 「大丈夫ですか……?」
キーパー: 隆二「ああ、私は平気だよ。何度も足を運ばせてすまないね。また明日来てくれ」
琴乃: 「はい。それでは、これでも召し上がって下さい」そういって、ケーキを渡します
キーパー: 隆二「ありがとう。あの、ええと、高遠君だったかな? 彼にもよろしく伝えてくれ」
倫太郎: 果物を渡すときに「何を気にしてるんですか?」と小声でささやきます。
キーパー: 隆二「いや……今日は高遠君がいないと思ってね」
倫太郎: 「ああ、そういえばそうですね。そんな様子だから誰か来てもらいたくない人でも来るのかと思いましたよ」
琴乃: では、帰路につきます
キーパー: 留奈の行方は知れないまま、その日は終わります