コッペリア


5
異変

キーパー: 翌日です。本日の行動予定をどうぞ>ALL
琴乃: 学校帰りに、リアの見舞いを
良一: 留奈の部屋に入れてもらえませんか? 日記でもないかと……
倫太郎: じゃあ、昨日の隆二の様子をみんなに連絡
キーパー: 結局リアの家に行くのは誰?
琴乃: はい
倫太郎: 行きます
良一: やはり、留奈の部屋に行きましょう
アキラ: 良一どんしか、そっちには入れないから

ライン

キーパー: では良一から解決します。両親の許可が出て留奈の部屋には入れました。残念ながら彼女は日記をつける習慣はなかったようですが
良一: 手帳とかは? 何かメモ書きとか
キーパー: いつも身に着けているものは持って出たようです
良一: むー
キーパー: ではプッペン・ハウス組。例によってばったりと門の前で合流します
琴乃: 「奇遇ですね」w
倫太郎: 「よく会いますね」w
神戸 リアキーパー: 今日はテラスで本を読んでいるリアが見えます
琴乃: 「リア」声をかけて手を振ります
倫太郎: 声をかけよう「こんにちは、もう体は大丈夫?」
アキラ: 「リアちゃん! 元気になったんだべー」と声をかけます
キーパー: あなたたちに気づくとリアは本から顔を上げて、手招きします
倫太郎: では遠慮なく
キーパー: テラスに案内してお茶の用意をしてくれます
アキラ: 「もう体はだいじょぶだべ?」
琴乃: 「随分、元気になったみたいね」そういって、ケーキと花束を渡します
キーパー: リア「ご心配おかけしました。何度かお見舞いに来てくれたそうで、ありがとうございます」
琴乃: 「気にしないで。友達でしょ」
キーパー: リアはニコリと笑って頷きます
琴乃: リアの様子はどんな感じです? 顔色とか
キーパー: 元から色白ですが、別に病的な顔色ではないようです
琴乃: 「顔色も良いようだし、熱も……」自分のおでこと、リアのおでこをくっつけます
キーパー: では琴乃は〈応急手当〉の半分でロール
琴乃: 失敗
キーパー: 全然平熱ですw
琴乃: 「熱も問題ないみたいね」むむむw
アキラ: 「今度また、ミスタッキスペシャルを食べにいくだ」
キーパー: リア「また皆で食べに行きましょう」
アキラ: 「んだ」
倫太郎: 「今日はお父さんは?」
キーパー: リア「お父様はお勉強です。デウス兄さまも手伝っているようでした」
琴乃: 「勉強って、お父さんはこの家の中でしているの?」
キーパー: リア「そうです。お勉強部屋があるのです。デウス兄さまもそこにいます」
琴乃: 「へぇ、どんな部屋なの? 興味あるな~。世界的な工学博士の部屋なんて、滅多に見られないじゃない」
キーパー: リア「今日はリョウがいないのですね」(きょときょと)
アキラ: 「留奈どんがいなくなっただ。探しにいかないといけないだ」
キーパー: リア「留奈? そういえば留奈はどうしましたか?」
アキラ: 「知らないだべ?」
キーパー: リア「今日はリョウと留奈がいませんね。どうかしましたか?」
琴乃: 「あの人(留奈)が、いなくなったんだ……」びっくり
倫太郎: 「良一が必死になって探してる」
アキラ: 「最近この付近で少女がいなくなる事件がおきてるから心配だべ。リアちゃんも気をつけないといけないだ」
キーパー: リア「前に言っていた誘拐ですね? 留奈は誘拐されましたか?」
アキラ: 「わからないだ。今一生懸命探してるだ。少しでも手がかりが欲しいところだ。何か知らないだか?」
キーパー: リア「リアは眠っていたから良く分かりません。知っていることがあればいいのに……」
琴乃: 「別に、気に病むことはないわ。あなたは、まず病気を治さないと」
キーパー: リア「リョウは留奈と仲が良かったから可哀想です。友達なら慰めてあげないと。……ああ、リョウが心配です。今日、リョウは来ないのかな……?」
琴乃: 「どうなの?」>お二人
倫太郎: 「留奈の家に寄るって言ってたけど」
キーパー: その後、リアはしきりに良一の心配をしています。何を話しても上の空のようです
アキラ: 上の空は、留奈を心配してですか?
キーパー: 良一の心配をしています
アキラ: あれ……?
琴乃: 「ねぇ、リア、大丈夫? どうしたの、そんなに気にするなんて?」
キーパー: リア「友達は友達の心配をしませんか? リアとリョウは友達です。……! そうだ! リアはリョウを元気付けることが出来そうです。今度リョウを連れてきてください。ああ、練習しなきゃ」
琴乃: 「練習って、何を練習するの?」
キーパー: リア「リョウはきっとこれが好きです。ふふ、リョウが驚くのが楽しみです」
琴乃: 「好きって……、あの人の趣味なんて、いつ覚えたの?」
キーパー: リア「? 友達のことは知っています。特にリョウのことなら分かる気がします」
琴乃: 「?? 昨日今日の事なのに、そんな事を覚えるなんて……。こっそり、教えてもらったとか?」
安納 倫太郎倫太郎: 携帯で良一と連絡を取ります「いまどこだ」
良一: 「今、留奈の家から出たところ……。手掛かり無いんだ」
倫太郎: 「こっちに来てくれ」
良一: 「え? 今すぐか?」
倫太郎: 「ああ、出来るだけ早く。リアの様子もちょっと気になる」
アキラ: 「そうだべ、良一どんもリアちゃんの顔を見にくるだ」
良一: 「ふぅ、分かった。今から行くよ。どうせ、洋館街には行こうと思ってたしな」 いやだ~
倫太郎: 「お前が来たら博士に昨日のことを聞きにいく。だからさっさと来い」
良一: やな展開だよ~
キーパー: リア「リョウが来ますか!? ああ、うまく出来るかしら? リアは友達を元気付けないと……」
倫太郎: 行方不明の日に神戸家を訪ねとけば良かったみたいね
良一: 考えたけど、夜中だったしね

ライン

キーパー: 良一は神戸邸に到着
良一: ピンポーン
琴乃: 「あ、あたしが出るから」
キーパー: リア「アキラと倫太郎はこちらです。リアについてきてください」
アキラ: 「何だべ?」
倫太郎: リアの様子に注意しながらついていきます
琴乃: 「はいはい。いらっしゃい」
キーパー: 玄関からはなぜか琴乃が出てきた>良一
良一: 「え~、今日は」
琴乃: 「こんにちは。どうぞ」そういって、あげます
良一: やけに馴染んでるな~ 「みんな来てたんだ?」
琴乃: 「うん……ねぇ、リアにいつあなたの趣味を教えたの?」
良一: 「は? 何?」
琴乃: 「リアが、あなたにしきりに会いたがって、驚かせたいと言ってたわよ」
良一: 「何のこと?」
琴乃: 「さぁ。こちらが聞きたいわよ。あなたのこと、色々知っているような口振りだったわよ」
良一: 「? 訳が分からん」
琴乃: 「まぁ、行けば分かると思うよ」
良一: 「ああ」
キーパー: 屋敷の奥からポロンポロンとピアノの音が聞こえてきます。リアが遊戯室でピアノを弾いているようです
倫太郎: (この曲のことは良一しか知らないのか?)
アキラ: (良一に聞かせたかった曲?)
倫太郎: (たぶんそう)
アキラ: (いやな予感するなー)
キーパー: ピアノに導かれて遊戯室に入ると、リアは良一の顔を見てニコリと微笑み、ピアノを弾き始めます。では、その場にいる人は全員〈知識〉ロール
良一: (出目は1)無駄に良い目で成功
アキラ: (出目は5)すっごくわかったw
倫太郎: (出目は7)知ってる
琴乃: (出目は99)知らない
キーパー: これは「乙女の祈り」と言う有名な曲です>成功者。これはきっと最近流行のアニメのエンディングだろうと思いました>琴乃
琴乃: そうかw
倫太郎: それ以上のことは?
キーパー: 良一は知っています。これは留奈が一番好きで得意にしていた曲です
良一: ちょっと、目眩が……
キーパー: リアは見事に曲を弾き上げます、が……全員〈芸術・音楽〉ロール。良一だけは〈アイデア〉ロール
良一: (良一のみ成功) 成功したくなかった
倫太郎: しないと解決できん
キーパー: では良一だけが分かりますが、リアは必ず同じところでちょっと旋律を外します
良一: そこは、つまり
キーパー: 留奈が苦手にしていた箇所です
琴乃: あ~
良一: 彼女は、楽譜を見ていますか?
キーパー: 楽譜は見ていないし、もとより楽譜を立てていません
良一: 「リア、リア、リア、どうしてこの曲を弾いてくれるんだい?」
キーパー: リア「リョウがこの曲が好きだからです。どうですか? 元気が出ましたか?」
良一: さすがに、引きつります
琴乃: 「好きだって……そうなの?」
良一: 「誰に聞いたの?」
倫太郎: 「なんでリアちゃんが……」
キーパー: リア「? 知っていましたよ。リョウはこの曲が好きではありませんか? おかしいな……」
琴乃: 「ね、ねぇ、リア。お父さん、何処にいるの?」
良一: 「だから、誰に聞いたの? 留奈と同じ弾き方は誰に習ったの?」
倫太郎: 「そ、そうだ、博士の部屋は?」
キーパー: リア「え? あれ、留奈? え? お父様? 皆さんどうしましたか?」
本庄 アキラアキラ: まったくわかってないのでw
倫太郎: 「ちょっと博士に聞きたいことがあるんだ。教えてくれないか?」
キーパー: リア「お父様はお勉強中と言ったはずですよ」
良一: 「少しお話がしたいんだ」
琴乃: 「リア、ちなみに聞くけど、私の得意な事知ってる?」
倫太郎: あ、かしこい
キーパー: リア「琴乃は……きっとお化け屋敷が好きです。楽しそうにしてましたから」
琴乃: 「じゃ……、これは?」と言って、ユウのパスケースを見せます
良一: おお
キーパー: リア「? パスケース? これは琴乃が持っているものと同じではないですか? ちょっと汚れてますね」
倫太郎: 決まり
良一: 「見せたことあったの、パスケース」>琴乃
キーパー: リア「これは琴乃とお揃いで買ったものです。お揃いだねって……あれ?」
琴乃: 「……。何で、このパスケースと同じ物を持っていることをリアが知っているのよ。見せるわけないでしょ。今が初めてよ!」
良一: 「……、博士を捜そう」
倫太郎: 「ああ」
キーパー: リア「え? あれ? だってリアが琴乃と会ったのは……あれ? 琴乃は……どうしてリアのパスケースを知っていますか?」
琴乃: 泣きながら「な、何で! 何で! あなたが、そのこと知ってるのよ! これは、ユウと一緒に買ったパスケースよ。そしてこれが、ユウのパスケースよ!」
キーパー: リアは「乙女の祈り」をエンドレスで弾きながら「あれ? あれ?」と首を傾げています
アキラ: 「だいじょうぶだ、おちつくだ、お父さんのいる場所はどこだべ?」
キーパー: リア「お父様は……えと……」
良一: 「お父さんは?」
アキラ: 落ち着くように優しく聞こう
キーパー: リア「アキラ? 皆は何故リアを責めますか? リアは、リアは……」