コッペリア


6
豹変

キーパー: そこで一度部屋の照明が瞬きます
良一: 周囲を警戒
琴乃: 辺りを見渡します
キーパー: リアは勢いよくピアノの鍵盤に突っ伏し、その音が大音響で部屋に響き渡ります
良一: オーバーヒートか
アキラ: リアを落ち着かせます。
良一: リアの様子は? 遊園地と一緒?
琴乃: 「リア、弾くのをやめなさい。やめなさいって」体を押さえます
神戸 隆二キーパー: 部屋に隆二が駆け込んできます。隆二「リア!」あなたたちを突き飛ばすようにして隆二はリアに駆け寄ります
琴乃: 「どういう事よ! この子は……リアは何なのよ!」そう言って詰め寄ります
良一: とりあえず出口の前に移動します
キーパー: 隆二はその声が耳に入っていないようです>琴乃
琴乃: 「ちょっと」隆二の肩をつかみます
キーパー: 良一以外のキャラクターは〈聞き耳〉。(倫太郎が失敗)琴乃とアキラはリアを抱いた隆二の小さな呟きを耳にします。「なぜだ? どうして今回だけこんなに劣化が早いんだ?」
アキラ: 「どいうことだべ、隆二さん」と聞こう
琴乃: 「劣化が、早い……? な、何……言ってるの」
キーパー: 隆二はリアを抱き上げて遊戯室を出ようとします
アキラ: とめようとします
良一: 立ちはだかる
琴乃: 「待ちなさいよ。どういう事か説明しなさいよ」
キーパー: 隆二「どいてくれないか? 早くリアを治療しなくてはいけないんだ」
倫太郎: 「博士、まさかあなた……」
良一: 「留奈をどうした!?」
アキラ: 治療の言葉を聞いたら隆二を止められない。「わかっただ、治療の部屋に急ぐだ。その後話を聞かせてくれるだべ?」と進路を阻みながら聞きます
キーパー: 隆二「うるせぇな!! どけよ、オラァ!! 警察呼ぶぞ!?」
良一: 「呼んでみろ!」
琴乃: 「うるさい! とりあえず、リアを何とかするのが先でしょ!」
キーパー: 隆二「勝手に人ン家入ってんじゃねぇよ!? 吐いた唾飲み込むことになるぞ!? もう一度言う、ど・け!!!」
良一: どきましょう
アキラ: でもついてきます。
琴乃: 後ろをついていきます
キーパー: 隆二「とっとと帰れ、ガキども! 本当に警察呼ぶぞ!?」
倫太郎: 隆二の言うことは無視します
良一: 道は空けても帰りません
琴乃: 「リアを何とかする方が先でしょ」
キーパー: 隆二「……殺すぞ、愚者ども。甘い顔してりゃあ付け上がりやがって」
良一: 学者の言葉か……
琴乃: かなり、豹変しますな
キーパー: 隆二「 出 て い け っ て 言 っ て ん だ よ ! ! 」
良一: 無視
キーパー: 隆二「……。デウス、後を頼む」
アキラ: 「リアちゃんの容態を直すのが今一番のことではないだべか?」
キーパー: 隆二はスタスタと屋敷の奥に歩き出します
良一: ついて行きましょう
アキラ: 追っていきます
琴乃: 後を追います
キーパー: ではあなたたちを引き連れて隆二はどんどん屋敷の奥へ進みます
良一: あれ、倫太郎は?
倫太郎: ついてきてるけど
キーパー: 両腕でリアを抱えている隆二ですが、行く先々の扉が自動ドアのように開いていきます。で、あるドアが隆二がくぐるのと同時にバタンと閉まります
良一: むぅ!
アキラ: あけようとします、ドンドン
良一: 同じくドンドン
キーパー: 開きません。隆二の足音が遠ざかっていくのが分かります
アキラ: 「開けるだ!」
良一: 何か得物がないか探します
キーパー: 近場に得物になりそうなものはありません
琴乃: 外から回り込めませんか?
キーパー: 外に出るならどうぞ
琴乃: 外から、奥に向かいます
アキラ: 鍵穴あるなら開けます
キーパー: 鍵穴もないですね
倫太郎: 戻って何かドアを壊せるようなものを探します
アキラ: 鍵穴がないなら、倫太郎といっしょに得物探して壊そうとします
キーパー: 玄関までの一本道の通路以外の扉は開きません。戻るなら結局外に出ることになります
良一: 蹴っても、扉はびくともしないの?
キーパー: びくともしません
琴乃: 私は、外から回り込みます
倫太郎: 外からしかなさそう
良一: 無理だね、外へ出て……
キーパー: では、一番最初に外に出た琴乃の目の前で、館中の窓の雨戸がいっせいに音を立てて閉まりました。

「「「「「バタン!」」」」」

琴乃: 「な、なんなのよ」雨戸を叩きます
キーパー: 結局外に出たのは?>ALL
琴乃: はい
良一: 俺も
倫太郎: 出ました
アキラ: 体当たりしてたけど、考えてなかった……。ドアが体当たりしてまったくだめなら次の行動は外です
キーパー: 肩に鈍い痛みを覚えたところで、アキラも外に出る、と。呆然とした琴乃に合流すると、玄関の両開きの大扉がバタンと閉まり、ガチャと重々しく鍵の締まる音がしました
倫太郎: 「デウスってこの洋館のことか? ひょっとして」
琴乃: 「かもね……」
キーパー: 唖然としたあなたたちの耳にかすかに「あははは……」という笑い声が聞こえました
良一: どこから?
アキラ: 隆二の声ですか?
キーパー: 隆二の声ではないようです。〈アイデア〉ロールをどうぞ(全員成功)。なにか電子音声っぽい声でした
良一: デウスか
琴乃: 「デウスなの?」
アキラ: 狂っていそうな声ですか?
キーパー: 電子音声なだけに、声の表情が聞き取れません。さて、皆さんどうしましょう?
琴乃: 外から中へ入れる場所は、玄関だけですか? 地下室の入り口とか、古い建物ですから、隆二の知らない、出入り口が他にないか
良一: どこからか、入れないか周囲を探してみます