コッペリア


7
秘密

 一行は地下への入口が無いか、電気の供給設備は無いかと館を見て回ります。外部電源の取り込み口である電柱からの電線は簡単に見つかりますが、その他の電源設備は発見できません。良一は万が一に備えて自宅に得物(木刀)を取りに行き、家の近い琴乃は電線を切断するために植木バサミを取りに帰ります。再集合した一行は植木バサミで電線を切断し、電子ロック(?)を解除して館の中への再突入を計画しますが……

琴乃: 「とりあえず、道具持ってきたわよ。道具使う人」
倫太郎: 「はいよ」
琴乃: 「では、がんばって」
キーパー: 送電線をチョキリ、でいいですか?
良一:GO
倫太郎: あ、その前に正面扉の前にカットマン以外はいた方がいいんじゃないか?
琴乃: では、私が前にいます
良一:切り替わる瞬間があるかもね、俺もいるわ
キーパー: ではチョキッと切ると、電線は簡単に切れました。すると庭に配されていた照明がネオンのように順々に点いては消えを繰り返します
倫太郎: げっ
キーパー: そして最後に「あははは……」というかすかな笑い声が聞こえます
良一:え?
キーパー正気度ロール(良一のみ成功。他の3人の正気度が1減少)。この館は改めて異常です
琴乃: ホラーハウス
良一:電気以外で動いてる……
倫太郎: 電源何なんだ。さらに嫌な予感
キーパー: 慄然とした恐怖に身を震わせていると、ガララッというシャッターの開く音がしました。ガレージの方です
良一:「?」
琴乃: ?
良一:見に行きます
倫太郎: なにがでるかな、なにがでるかな
琴乃: 見に行ってみます
アキラ: 見にいくべ
キーパー: 黒塗りのベンツがタイヤを鳴らして凄い勢いで発進して行きました。見に行った人は〈アイデア〉ロール。(琴乃とアキラが成功)琴乃とアキラには分かりました。運転していたのは目を血走らせた神戸隆二で、助手席に誰かを乗せていたようでした
良一:(脳みそ採取)
キーパー: アキラと琴乃は更に〈アイデア〉ロール
アキラ: ここが正念場! 成功!
琴乃: 成功
キーパー: 二人とも分かりましたが、助手席に乗っていたのはリアではなさそうです。リアにしては座高が高すぎるのが見て取れました
琴乃: ガレージから、屋敷に入れます?
キーパー: 入れるようです。ガレージは一階から棟続きです
良一:GO!
アキラ: 急いで入ります
琴乃: 中に入ります
アキラ: 隆二が気になるけど……
良一:車には追いつけない
キーパー: では全員ガレージから屋敷へ。あの不思議な施錠は全て解除されているようです
倫太郎: 家捜しします
良一:どんどん進む
琴乃: 此処を放棄したのかな?
キーパー: どこを目指す?
アキラ: 閉まった扉の先あたり
良一:一階の奥?
倫太郎: 自動ドアの向こう側を
キーパー: ではそこの扉も開いているようです
琴乃: 奥に、進みます
キーパー: 低い機械音が聞こえてきまて、20台以上のコンピュータが置かれた広い部屋に行き着きました
良一:すげ!
琴乃: コンピュータだけですか?
アキラ: 「なんだべこれは」
キーパー: コンピュータは全部待機状態のようですね。モニターも消えてます
琴乃: 中身を見られますか?
キーパー: 起動させれば可能でしょう
倫太郎: させます
琴乃: 一台起動させます
良一:やってみよう
アキラ: 家動かないかな?
キーパー: では20台以上のコンピュータが一斉に起動を始めます
良一:うお!
琴乃: つながっているのか
倫太郎: あ、しまった。デウスのこと忘れてたw
琴乃: あ
デウス・エクス・マキナキーパー: しばらくすると一台のモニターにポリゴンの操り人形を模したキャラクターが表示されます
良一:何?
琴乃: ん?
キーパー: 人工知能「おや? 君たちは隆二ではないね? ないね?」
アキラ: 「きみはだれだべ?」
キーパー: 人工知能「ボクはデウス・エクス・マキナ。君たちは誰かな? かな?」
琴乃: 「私たちは、リアの友達なの。博士は此処で何をしていたの?」
アキラ: 「オラはアキラ、本庄アキラだ」
倫太郎: このコンピュータの電源を探します
キーパー: 電源を探すのは誰ですか?
倫太郎: はい
良一:私が
キーパー: では簡単に分かりますよ。電源コードは「ありません」
良一:るーるー
倫太郎: うへぇ
キーパー: 倫太郎と良一は正気度ロール
良一:失敗!!
倫太郎: せいこー
キーパー: 失敗は1減少、成功は0
倫太郎: 「ありえねー」
良一:本当に電気じゃなかったんだ……
アキラ: 「リアはどこにいるだ? リアについて知ってることは?」
キーパー: デウス「リアかい? リアは今眠っているよ、柩でね。あはははは」
アキラ: 「それは、どこにあるだ?」
キーパー: デウス「行きたいのかな? 会いたいのかな?」
琴乃: 「会いたいわ。だって、リアの友達だもん」
キーパー: デウス「案内はしてあげられるけど。けど……」
良一:「けど?」
琴乃: 「どうしたの?」
キーパー: デウス「行かないほうが良いよ、きっと。奥の部屋には尚更ね。尚更ね」
アキラ: 「何があるんだべ?」
琴乃: 「奥の部屋にいるのね」
キーパー: デウス「地下室があるんだよ。あるんだよ」
琴乃: 「地下室……。何処にあるの?」
キーパー: デウス「案内しようか? しようか?」
琴乃: 「案内してくれる?」
良一:「お願いするよ」
キーパー: デウス「……」すると、あなたたちの入ってきた扉がバタンバタンと開閉します
良一:?
琴乃: 「ど、どうしたの?」
キーパー: デウス「そっちだよ。こっちだよ」
良一:「分かった」扉へ向かいます
琴乃: 「こっちね」
倫太郎: 「博士の部屋はどこにある?」>デウス
キーパー: デウス「隆二の部屋も同じ場所かな? かな?」
倫太郎: 「そうかい」
キーパー: 行く先々で電灯が明滅したり、扉が独りでに開いたりします。どうやらこれが案内のようです
良一:う~ん、従いましょう
琴乃: 道しるべに沿って歩きます
アキラ: 「デウス、博士は何か言ってなかっただべ?」
キーパー: デウス「隆二はリアがかわいいのさ。かわいいのさ」案内に従って進むと、大きな電子ロックの扉に行き着きます
琴乃: 鍵は開いてます?
良一:扉は開く?
キーパー: デウス「……本当に入るのかな? かな?」
琴乃: 「入るわ。あけてちょうだい」
キーパー: デウス「……」
良一:「入れてくれ」
キーパー: 軽快な電子音がして電子ロックが解除されます
アキラ: デウスの部屋にまだいます
キーパー: へ? そうなの?>アキラ
アキラ: どこでもデウスと話せるのかな?
キーパー: 館内放送のように声は響きます
アキラ: これ、プレイヤー発言なんだけど、デウスを信じられないとここに人残ってないとこわいなー
キーパー: では残っているということで
良一:了解
アキラ: 「デウス、みんなのとこの映像はだせるべ?」
キーパー: ではモニターの一つがパッとついて、琴乃たちを映し出します
琴乃: 扉を開けて、中に入ります
キーパー: 扉が開くと、冷気が漏れ出してきます
琴乃: 中の様子はどうですか?
良一:何が出るかな
キーパー: 部屋の中には柩型の金属の寝台のようなものが置かれており、その上にリアが横たえられています。他には腕や足といったものがにょきにょき置かれています
良一:へ
琴乃: ひぃ!
キーパー: 全員正気度ロール(アキラが失敗して正気度を1ポイント失う)
良一:部屋中見渡します
琴乃: 「な、何よこれ!」
キーパー: 中は機械工場のような有様です。むき出しの金属の手足が吊るされていたりします
良一:金属!
キーパー: 置かれている手足も、表面処理を施された機械部品でしょう
琴乃: 「なんだ……、ロボットの手足か……」
良一:「なるほど、脳みそと魂以外は、ってことか」
琴乃: 「それにしても、人間そっくりね……」
良一:リアに呼びかけてみましょう「リア?」
アキラ: 「デウス、あれはリアだべか?」
キーパー: デウス「リアだね。リアだね」
アキラ: リアなんだ。リアをつれてったのかと思ったのに
キーパー: リアの横たわる寝台の傍には液体の満たされた円筒形のガラス管を二つ備えた、複雑な機械が置かれています。リアの眠る寝台の他にも作業台があって、その上に微細な部品と一緒に無数の紙束が置かれています
琴乃: ガラス管の中はどんなです?
倫太郎: 紙束を手に取ります
キーパー: ガラス管を調べた人は〈電気修理〉
琴乃: 失敗
キーパー: なんじゃこりゃ、って感じです
琴乃: なんじゃこりゃ?
キーパー: 紙束には恐ろしく長い何かの計算式が書かれています。〈電子工学〉でロールどうぞ。(倫太郎のロールは失敗)理解できません>倫太郎
倫太郎: そらそうだ、無理
キーパー: 地下室の奥にはもう一つ扉があります
琴乃: 扉は開きます?
アキラ: 「デウス、奥の扉はなんだべ?」
キーパー: デウス「入るのかい? やめたほうがいいと思うな。思うな」
良一:「ここまで来たんだ、入るよ」
琴乃: 「さっきから、そればかりね。いったい何があるのよ」
キーパー: デウス「そこまで言うなら……あけるよ? あけるよ?」
良一:ここにない物があるんだろうね……
琴乃: 「あけてよ」
キーパー: カチャ
良一:入ります
琴乃: 中の様子はどうですか?
キーパー: 更に低い温度の冷気が流れ出てきます
倫太郎: 紙束をネコババしてから行きます
良一:こいこい
キーパー: 入った先の部屋の左右の両壁にスチールラックが設えてあって……
良一:うん
キーパー: 頭部を切開された女性の死体が9体、そこに無造作に置かれています
良一:うわ~
倫太郎: げろげろ
琴乃: 「きゃぁ~!!」
キーパー: その中の一体は須和邇留奈であり、更に紺野友の死体もあります
琴乃: 「ユ、ユウ!! 何で! 何でよ!!」悲鳴を上げながら、ユウの死体に近寄っていきます
アキラ: (むむ)
キーパー: デウスの部屋のモニターが全てオンになり、頭部の切開部分をアップで映し出します
アキラ: (そうきたかw)
キーパー: デウス「だから行かない方が良いって言ったのにな! 言ったのにな!! あははははははははははははははははははははははははははははははははははは……!」
高遠 良一良一:「留奈……」予想はしてたけど呆然
倫太郎: 「脳と魂以外は」のフレーズが頭の中でリフレイン
キーパー: では正気度ロール
琴乃: (成功)失敗したかった
良一:失敗、まぁいいか
倫太郎: 成功
アキラ: 成功
良一:俺だけか
キーパー: 琴乃は1D4、アキラと倫太郎は1、良一は1D8
琴乃: 減ったな(2ポイント減少)
良一:うわ~(7ポイント減少)
キーパー: 良一は〈アイデア〉ロールどうぞ
良一:(出目は81)失敗! 発狂しても良かったけどね
キーパー: まだ11ポイント(初期値の20%)は減ってないよね?
良一:まだ、8です
キーパー: デウス「あははははははははははははははははははははははははははははははははははは……!」
キーパー: 続いて、狂ったようなデウスの哄笑に正気度ロールどうぞ
琴乃: 失敗
良一:失敗……
アキラ: 成功
倫太郎: く、失敗
キーパー: 成功は1、失敗は1D4
良一:(3ポイント減少)11いったぞー
倫太郎: (4ポイント減少)うへぇ、MAX
琴乃: (1ポイント減少)「いやぁ~!! やめて!」
良一(狂): 「うわっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」もう、役立たずです
琴乃: うらやましいw
倫太郎: どんな精神的外傷だろう
キーパー: (良一の振った狂気のロールは2、4)20時間の間、一部が切り取られた女性の死体を偏愛します>良一
良一(狂):何じゃそりゃー
倫太郎: やばい、やばいよそりゃw
琴乃: 死体愛好家
倫太郎: ネクロフィリア
良一(狂): 「留奈、君は死んでも美しい……・」
アキラ: (恋人がああなったんだもの 精神ダメージ大きいんだね)
良一(狂): まぁ、役割にふさわしいかと
琴乃: 「ユウ……ユウ……」
キーパー: そんなやばい場面の背後から……