古の砦 プレイレポート



 “とある教団”から今回のミッションに派遣されたのは以下の3(+1)人。いずれも教団きっての武闘派である。

マッコリ、深きもの(部族的戦士)、男、160歳
 どこかのお酒みたいな名前のディープワン。学はないが(EDU 6)頭は切れる(INT 18)。見上げる体躯(SIZ 21)に眼鏡がキラリと光る(INT 18)。ワカメ等でお洒落している。<ハンティングスピア>99%の深海の殺し屋。
 (プレイヤー:若旦那)

長田 千尋、深きものとの混血児(狂信者)、男、29歳
 屈強な精神(POW 17)で偉大なるクトゥルフの復活に身を捧げる。某オヤシロ少女モデルの<鉈>を90%で振り回す地上に上陸したメイルシュトローム。「深海の盟友」として深きものとの混血児である「盟友くん(※本名不明)」を連れている。
 (プレイヤー:“junnkie”)

海老原 鯛、人間(エンジニア)、男、32歳
 小さな体(SIZ 9)に溢れる殺意を秘めた凶状持ち。<日本刀>を70%で振り回す凶状持ちだが、上記2人に比べると腕はまだまだの凶状持ち。プレイレポートを読めば彼が凶状持ちであることが分かるはず。工藤眞汐を自分のカノジョだと言い張る精神的ストーカーで凶状持ち。凶状持ち。
 (プレイヤー:でじこの父 ←※凶状持ちではない)

 教団から遺跡の調査と工藤眞汐の捜索を命じられたプレイヤー・キャラクター(以後PC)一行は早速鬼別郡・底州村へと出発します。千尋と鯛と一緒にバスで底州村入りしようとしたマッコリでしたが、コートで背びれが隠し切れなかったため(<変装>失敗)、やむなく自力で泳いで底州村へ向かいます。

 底州村に到着した千尋と鯛(+盟友くん)は早速ビジネスホテルへ向かって、眞汐の足取り調査を始めます。ホテルの従業員をやすやすと<言いくるめ>て眞汐の残していったバッグを手に入れますが、当然手がかりらしきものはありません。鯛がバッグの中に入っていた眞汐の下着を盗んだだけでした。
 ついでにホテルの従業員から眞汐以外にも入り江を調査している人物(雪村)がいることを聞き出します。

 その後、気味悪い老婆からの警告を受けつつ、入り江へと向かいます。無人のはずのバンガローを人が使っている気配(駐車されたランドローバー)を見つけて不審に思った千尋と鯛は、入り江近くで遊泳していたマッコリを上陸させて現在のバンガローの主を待ち伏せすることにします。勝手口の鍵を<鍵開け>で開けて、裏手にマッコリ、正面に千尋、そして室内に鯛の体制を敷きます。
 殺ル気マンマンだった一行ですが、帰ってきたのが同胞(深きものとの混血児)である雪村鱇輔であったため、肩透かしを食います。とりあえず眞汐の行方を知らないか尋ね(キーパーの予想通り<心理学>を用いた疑ってかかる行動です)、知らないと分かると協力を申し出ます。

 翌日、千尋と鯛は雪村に案内されて北の崖上の奇石を見に行きます。奇石表面の装飾については分かりませんでしたが、これがどうやらルルイエのものではない可能性があることに気づきます。
 同時刻、マッコリは入り江の海底を歩き回って眞汐の遺留品がないか調査します。眞汐は遺跡内で死亡したためここに手がかりはないのですが、もしかしたらショゴスが這い出してくる海底の裂け目を見つけることができるかもしれません。マッコリは<目星>を振ります。ダメでした。

 遺跡内部へ続く開口部を発見した一行は、ついに遺跡の中へと足を踏み入れます。遺跡の内壁に施された意匠を見て、一行はようやくこの遺跡の持ち主が誰であったかを悟ります(アイデアロールの啓示で)。仇敵「古のもの」といえば…ショゴス。身の危険を感じて引き返そうとした一行でしたが、開口部の出口で群れをなす20メートル級のサメたちの気配を感じて、前に進むしかないことを悟ります(鯛「キーパーが前に進めと言っている」)。
 第1階層でさっそく眞汐の遺体を発見し、悲嘆に暮れる一行。ポケットに入れていた眞汐の下着を握り締め、まだ見ぬ敵に闘志を燃やす鯛。
 第2階層を目指してスロープへ近づいた一行が耳にしたのは…

「テケリ・リ! テケリ・リ!」

 笛の音のような鳴き声を発しつつ、ショゴス登場。神話的著名人の登場に沸くプレイヤー。とりあえずSANチェックを…千尋、マッコリ、一時的発狂。幸いショゴスに突撃しそうな症状は出なかったので、鯛が渾身の≪クトゥルフのわしづかみ≫(MP10消費w)をたたきつけてショゴスを押さえ込んでいる間に盟友くん(忘れてました)と雪村が発狂チームの手を引いて第2階層へとかけ上がります。最後尾から上がってきた鯛は「あぶないところだった…」と言って眞汐の下着で汗を拭います。

 第2階層で発見した水晶柱の使用方法は、残念ながら誰にも分からず。「これを使ってショゴスを操っているのかもしれないね(ルルイエ語で)」というマッコリの鋭い指摘も虚しく、一時的発狂後の休憩ポイントとしてしか機能しなかった第2階層を早々に後にします。

 テクノロジー倉庫である最上階にたどり着いた一行は、ついに砦の司令官である古のものと対峙します。「裏切っちゃうよ〜ん」という雪村と星型の頭を持つ超古代の仇敵を向こうに回して、戦闘開始です。
 最もDEXが高いのは古のものでしたが、ランダムに決めた攻撃目標は…雪村。調子に乗ってピッケルを上段に構えていた雪村は、背後から古のものの渾身の一撃を喰らって瀕死の重傷を負います。そこへトドメとばかりに鯛の日本刀が襲い掛かり、雪村は帰らぬ人となってしまいます。
 雪村は(楽勝で)排除したものの、まだ古のものが残っています。滑空して襲い掛かってくる古のものに一行は苦戦すると思われましたが、ここで盟友くん(忘れてました)の≪クトゥルフのわしづかみ≫が炸裂! 床に叩きつけられてもがく超古代の仇敵に、鯛の日本刀が、千尋の鉈が、マッコリのハンティングスピアが殺到します。ダメージが振るわず時間がかかったものの、どうにかマッコリの一撃で古のものにトドメを刺しました。

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

 階下のショゴスが無差別に暴れ始め、激しい揺れと共に遺跡が崩壊し始めます。後戻りできない一行は上へと続くスロープを駆け上がって脱出を試みます。盟友くん、マッコリ、千尋、鯛の順でどうにか遺跡の天頂部にたどり着いた一行は、ワンウェイ・ドアを通って北の崖上に脱出。崩れつつある崖を急いで後にします。もともと海棲のショゴスは砦を破壊した後、どこかの海へと漂っていくのでしょう。

 教団の調査員(眞汐)の犠牲がありましたが、仇敵の古のものを倒し、その砦を崩壊させたことは大きな功績です。その誇り(と眞汐の下着)を胸に、マッコリと千尋と鯛と盟友くんは底州村を後にしました。
(完)



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