4】“沱降しの儀式”



◆二日目 22:15 加羽津村/古池旅館
キーパー:では古池旅館の女将が「お風呂沸きましたよー」と迎えに来ました。「ささ、こちらへ。ささ」。旅館では「サービスですから、どんどん食べて、どんどん飲んでくださいな」。
林田どうやら行かせたくないらしい。
教授神社の奥にある穴に水を入れたら雨が降ったと。その結果が屏風に描かれているはずなんだよな。
林田それは雨乞いの儀式とは違うんだっけ?
キーパー:それも一種の雨乞いの儀式です。いくつか雨乞いの儀式というのはあって、その内のひとつが「沱降しの儀式」なわけですな。普段の村祭りでは、あの縁起が傾いていた蛙石に水をかけてパンパン(拍手)で終了みたいなものもあります。
教授だふらしの儀式」と神社では言っているんだけど、反対派の人たちは「だおろしの儀式」と呼んでいるんだよ。そして全然見解が違う。……沱降しの儀式をすると何かが降ってくるという連動性は、何で把握しているんだ?
ミッキー伝承として伝わっているんじゃないの?
高田D誰かが穴にゴミを捨てたからでしょ。生ゴミが降ってきたって話ですから、誰かが最初にゴミを捨てたんじゃないですか?
教授その単純な発想で「こうすれば画になるものが撮れるから、番組で話題になって村に金が回るようになる」っていうことでやっているのかね? 表面上はあくまでそうだよね。反対派は「そんな事をすると恐ろしい事が起こる」から怒っていると。そういう状況だな。
林田反対派の急先鋒っているわけ?
教授あえて言えば駐在さん? あとは田端老人かな。
林田反対派の人たちはどこまでこれを本気で止めようと思っているのか?
高田D行くのを諭そうというくらいですな。実力行使には出ていないので。
ミッキー実際に近年それ(沱降しの儀式)をやったことはないので、遥か大昔の言い伝えがあるだけですからなぁ。
教授何が恐ろしいのかは誰も具体的に言えない。
高田D村長側も全容を把握してやっているわけではないと思う。「穴に入れたら空から降ってくるから、これって凄い事なんじゃね?」程度の感覚なんじゃないかという気がするけど。
山さん今の若者っぽい(笑)。
ミッキー「運が良ければ降るんじゃね?」みたいなことか。「せっかく東京から取材が来たんだから、儀式をやってみてもいいじゃね?」みたいなノリじゃないの?
高田Dどうすっかねー? ここで夜明けを待つか?
ミッキー旅館で待つか、神社で待つかの2択くらいしかないんじゃない?
教授旅館で待つって事は、降ってくるのを待つんだよね? 朝まで待って、その映像を収めて、可能なら調査を進めて番組にする、か。
キーパー:……旅館の従業員たちは「どうぞどうぞ」とか、「おかわりはどうですか?」とか甲斐甲斐しく世話をしてくれます。絶えず、人が切れないように、甲斐甲斐しく。
矢田ADうわ~、見張られてる。
教授メチャメチャ監視されてる。
高田D……アクシデントが起こることを期待して、ここで待っておくか。


◆三日目 02:00 加羽津村/加羽津神社の境内
キーパー:
……で、2時になりました。三波Pや悠里ちゃんは自室に下がって寝ちゃってます。
高田D悠里は乗り込んで行くと思っていたのに。
ミッキー夜更かしはお肌の天敵だということで寝ちゃったんでしょうな。
キーパー:2時になると、カエルの鳴き声が途切れました。(※カエルBGM終了)
林田「とにかく、何が起こっても撮れるように外に出ていた方が良いんじゃないですか?」。
キーパー:でも暗視カメラは矢田ADのミスで持ってきていません。
高田D「矢田っ!!」。
矢田AD(笑)。
高田D「これだからアンタは! 高校の時から!!」。
キーパー:しかも高田Dの方が泣きながら。どうやら昔、何かあったらしい(笑)。
全員:(笑)。
林田では何かの予感を感じて、外に出て車の整備を……。
キーパー:では佐智君が。「……あのー、悠里ちゃんの姿が見えないんスけど」。
全員:出た~……。
キーパー:皆さんが「おはようございます(※寝起きドッキリ風に)」と言って悠里の部屋に入ってみると、彼女はいません。
教授う~~~ん。行ったんでしょう。
キーパー:もちろんここで「どこだ、どこだ」という騒ぎにはなると思いますので、ここで皆さん<目星>を振りましょうか。
山さん成功。
キーパー:成功したのは……(山さんだけ)さすがカメラマン。DVDカムがない!
山さん「……行ったな」。
林田「DVDカムがなくなっているんじゃ、やはり1人で神社に行ったんじゃ……」オドオド。
教授「行ったか」。もう追いかけるしかないよね、みんなで。
高田D「乗り込んで行きましょう」。神社に行きます。

キーパー:神社に着くとこんな感じ。(音がなっていないスピーカーを指差す)。聞こえな~い。
高田Dえ!? 何も!? 人の声は!?
林田もう誰もいないって事?
キーパー:いません。
林田じゃあ上がり放題です。
高田D反対派はどうしたの? 諦めて帰っちゃったのか?
ミッキーでは高田ディレクターを先頭に神社に突っ込みますよ。
高田D「……矢田!」。
矢田AD(笑)。
山さんカメラマンなので皆さんを後ろから画に入れます。
矢田ADカメラマン美味しい(笑)。
高田D「とにかく、行きましょう」。
キーパー:見上げれば上の方から灯りが漏れて来るのは見えるよ。
林田ちなみに、上からは声って聞こえるの?
キーパー:何も聞こえません。し~ん、としてます。石段を上がって神社にたどり着いてみると、境内は静まり返っています。
ミッキー境内に誰か人はいますか?
キーパー:人の姿は見えません。灯りは参道の脇に灯されたいくつかの灯篭からのものです。火のついていない灯篭もあります。暗いです。
林田だったら、撮影用のライトを点けて明るくしちゃいましょうよ。
キーパー:なるほど、うん。明るくなりますよ。
高田D奥に進んでいきますよ。
林田人は誰もいないんだよね? 何人くらいいたはずなんだっけ?
ミッキー2、30人はいたはずだよねぇ。
キーパー:社務所があって、拝殿があって、その奥が祭殿、つーか本殿となっています。
高田Dちょっと大きめの声で「すいませーん!」と奥に声をかけてみるよ。
キーパー:その「すいませーん!」という声は拡散せずに、スーッと本殿の方へ引っ張られていくような感じだね。
ミッキー「悠里ちゃーん!」。
キーパー:「悠里ちゃーん、悠里ちゃーん、悠里ちゃーん……」。エコーがスーッと本殿へ。
山さん声が引っ張られるのか。
高田Dとにかく進んでいきましょう。矢田君と山さんを先頭にして。
矢田AD「矢田、行きまーす」。
キーパー:では本殿に近づくと、(※ヤマアカガエルの鳴き声BGMスタート。『キャララ キャララ……』カエルの声が聞こえてきましたね。
高田D……え?
キーパー:これ、アカガエルの声です。
山さんなにこれ?
矢田ADコエー、イヤすぎる。
高田Dちょっと待って。マジ?
山さんキモチワル!
高田Dムチャ怖い(笑)。慣れないせいもあるけど、コレ、怖いな。
矢田ADSANが減っていくよ。
キーパー:(……そうかな? 綺麗な声だと思うんだが)。
林田聞こえてくるのは、本殿の中から?
キーパー:明らかにそうでしょう。
高田D捕まえたカエルを、そこに連れて行ったんだろうな。本殿の入り口から中を覗いてみます。
キーパー:本殿の大きさは30畳くらいなんですが、中に人はいません。造りは一番奥に土間みたいな部分がありまして、とっ突きは自然の崖を利用して建てられています。その部分が土間になっていて、そこに穴(龍穴)が開いているような構造になっています。土間以外の部分は畳が敷かれているんですが、そこにカエルがピョンピョン跳ね回っています。全部ヤマアカガエルですね。水槽がひっくり返っています。80匹くらいいますね。そしてまるで本殿の中に嵐が来たかのように、座布団がとっ散らかっています。千秋楽で横綱負けた、みたいな状態です。
山さん……屏風はここに?
キーパー:屏風は本殿入ってすぐ左手に立てられています。「沱降図屏風」ですね。皆さんの思い描いていた通り、昔の加羽津村と思われる風景が描いてあって、赤い雨がザーッと降っている光景です。当然地面も真っ赤に塗られています。そしてバッチリ、千切られた腕とか生首などが描かれています。一番ソフトな部分を撮ったんでしょう、宮司は。
全員:……。
キーパー:こういうのを見ると何かやりたくなるでしょ? では正気度ロールを振りましょう(矢田ADが1ポイント、林田が3ポイント正気度を喪失)。で、屏風には日本語で文字が書いてあります。その中には当然「沱降」の字も入っています。読むのだったら、<日本語の読み書き>の1/3ロールをどうぞ。
ミッキーおりゃ! 21! コレ、イケてるんじゃない?(ミッキーのみ成功)。
キーパー:おそらく祝詞が書かれているのでしょう。
ミッキー余計なもん見ちゃったなぁ。

 沱降しの祝詞
 うすごす ぷらむふ 沱降す(だおろす) あすぐい!
 来たれ おお 汝視界のヴェールを払い除け、彼方の実在を見せる者よ。
 トンドがシャガイにあるように、ヤディス=ゴーがポセイドニスにあるように、イアン=ホーがツァン=チャンにあるように、此処がユゴスにあるように。
 汝来たれるその時に、時の闇の深淵に橋が架けられる。
 我らの前に、汝自身を現し給えば、我らは汝の知識を得て、啓発されるであろう。
 いあ ざいろぐ! くたくるす むくーるぐ あすりす! いあ 沱降す(だおろす)

ミッキーみんなに読み聞かせます。「だおろすー」。
全員:嫌がらせだ!(笑)。
キーパー:祝詞を聞いた人は<オカルト><人類学>ロールを。
教授<オカルト>成功。
キーパー:これは神道の祝詞の形式には、まったく則っていませんね。
教授うん。「ぜんぜん違う」。
キーパー:あ、ちなみにDVDカムが落っこちていますよ。
高田Dマジ!?
キーパー:あと、1万円札が大量に散らばっています。
ミッキー10枚、とか?
キーパー:いえ、おそらくは100枚以上あります。
高田D「げへへへ」。拾って退散します。
全員:(爆笑)。
高田Dその前にDVDカムを拾って再生して見ます。
キーパー:「……じゃあ、再生するわよ」とディレクターが言って、みんなが後ろから覗き込んでみるとですね……。
全員:……え? いやいや……(笑)。
キーパー:(無視)映像は祭殿の入り口から写していますね。正座している人が2、30人見えます。そのうちの何人かは子供です。君島くんもいます。誰もカメラには気付いていないようです。悠里の声で「……沱降しの儀式の模様を撮影しています。どうやら村長さんが集まった人たちに何かを説明しているようです……集まった人たちに何か封筒を渡しています……あれはカエルを取っていた子供たちの両親でしょうか? なんだか戸惑っているみたいです。何だろ……口止め料? 何の?……(しばらく向井宮司の祝詞)……え、何? すごい風が……」。ゴウゴウという風の唸る音がして、映像が乱れ始めます。村長が渡した封筒が風で飛んで、バーッと1万円札を舞い散らせます。そしてゴロゴロゴローっとでんぐり返しをするかのように、集まっていた人たちが穴に吸い込まれていきます。「……人が、穴に落ちて……風が後ろから……違う、穴にすごい力で吸い込まれるっ!……キャーーーーーッ……(何かに当たってDVDカムの電源が切れる)」。
全員:……。
林田「穴に吸い込まれたって事か」。
キーパー:おそらく「沱降しの穴」と呼ばれているものが、土間に口をあけていますよ。
高田Dまずはライトで穴の奥を照らしてみましょう。
林田穴の大きさは?
キーパー:直径1.5mくらいで深さは10mくらいですね。<目星>ロールを。成功した人? (ミッキーのみ成功)底から横穴が続いているのが分かります。
ミッキー「横穴があるぜよ」。
高田D「ここに吸い込まれるような空気の流れが急激に起こったって事?」。
キーパー:ここで<アイデア>ロールを振りましょうか。(矢田ADと高田Dが成功)成功した人は、自分の携帯電話のアンテナが2本立っているのに気がつきます。
教授急に電波状況が良くなったってこと?
高田Dじゃあ、消防に連絡を入れます。「村に災害が起きたので救急車を向かわせてくれ」と。
キーパー:なるほど。電話をして、誰かが向こうで受話器を取った気がしましたけど、何も聞こえません。通話中にはなっています。
高田D……切ります。
ミッキー「悠里ちゃんの事もあるから、穴に下りてみませんか?」。
キーパー:(※ここでBGM変更。『SIREN2』サントラより「目覚め」)
山さん……あ~、何か。
キーパー:さあさあ、シナリオを続けよう。で?
高田D撮れる所まで撮ってから、災害救助を呼びましょう。「私は村に行って駐在を呼んでくるから、その間にあなたたちは……」。
山さん多分死にますよ、ソレ。
ミッキーディレクターは村へ降りて、俺たちには穴へ行けと。「ディレクター命令だ!」。
矢田ADヒデェ(笑)。
教授P(※三波)は村の旅館にいるんだよね? Pの携帯につながる?
キーパー:Pの携帯は「圏外」だそうです。
山さん神社の中だけなんだ。……俺、だんだんダイス目、悪くなっているんですよ。
矢田AD(笑)。
林田この村には駐在さんしかいないの? 消防とかないのか。
ミッキー無理せず駐在さんを呼びに行くというのが第一の手段じゃないですかねぇ。
高田Dここは撮らない手はないでしょ。ぶっちゃけ、穴の奥は撮りたいし。でも、誰か助けを呼びに行っても良いと思うんだけど。
ミッキーディレクター命令で誰か1人呼びに行かせたらどうですか?
矢田AD1人!?
山さん1人ですか? せめて2人くらいで……。
林田いや、ここはNPCに行かせるべきなんじゃね?
ミッキーじゃ、佐智に行ってもらえば。
林田佐智君に駐在所に連絡させて、大量の村人が行方不明になっている可能性があるから捜索をお願いするように言いましょう。
キーパー:じゃあ、駐在所には佐智が行きます。「じゃ、ちょっと行ってきます!」。俺、貧乏くじ引いたんじゃねぇの? 的な表情で去っていきます。
高田Dいや、当たりくじだろ。
林田PCはやっぱりこの役をやっちゃダメなんだよ(笑)。


◆三日目 03:59 加羽津村/“沱降しの穴”内部
ミッキーじゃ、社務所でも探してロープになるものを見つけましょう。
キーパー:ロープが見つかるかは、<目星>です。
林田(コロコロ)成功した。ロール初成功(笑)。
高田D「最初は山さん、降りてくれる? そのあと機材を降ろすから。下から明かりで照らして欲しい」。
林田洞窟探検はね、川口弘の時代から、カメラマンが先に行くんだよ。
山さん「ハイ」。
キーパー:では、降りるんだったら<登攀>の2倍ロール(※ロープ使用によるボーナス)
山さん降ります。70の倍だから、ファンブらなければ。……成功。
高田Dじゃ2番目、降りまーす。(コロコロ……成功)余裕。
矢田AD行きます。(コロコロ……)成功。良かった、倍になっていて(笑)。
教授成功、成功。
ミッキー行きます。おりゃ! ……失敗。
キーパー:縦穴の壁に身体をぶつけたので1D3のダメージを受けてください(3ポイント喰らいました。お約束)。
林田それを踏まえて降ります。……成功。
キーパー:アクシデントもありつつ、全員降りられました。ここでもう一度<アイデア>ロールを。
全員:失敗。
キーパー:信じられん……(※成功していれば、携帯電話のアンテナが3本立っていることに気付くはずでした)。中は狭いですね。
ミッキーぎゅぎゅう。
キーパー:直径1.5mですから、どんどん横穴に入っていかないと。
山さん横穴の高さは?
キーパー:2mくらい。
林田立って行くことは出来るんだ。壁はどんな感じなの?
キーパー:むき出しの岩です。おそらく自然にできた穴でしょう。天井も壁も床もぜんぜん湿っていません。
高田D穴を御神体にしたんでしょ。
山さんそこに合わせて神社を建てたってことですね。
高田D「誰かいませんかー!?」。
教授「悠里ちゃーん!? 悠里ちゃーん!?」。
キーパー:返事はありません。声は穴の奥に吸い込まれていきます。
高田D奥に進んでいきます。
キーパー:5mくらい進むと悠里が倒れています。
高田Dおお! 抱き起こしましょう。
キーパー:とりあえず、生きてはいるみたいです。
林田怪我の状況とかは?
キーパー:<応急手当><医学>でしょうねぇ。
高田D<応急手当>に成功した。
キーパー:命に別状はない。気を失っているだけ。
ミッキー頬を叩いて起きませんか? ぺちぺち。
キーパー:起きます。
高田D「何があったの!?」。もう見たけど(笑)。
キーパー:彼女は気を失う前の記憶がないようです。気がついたら目の前にあなたたちがいた、みたいな。自分が穴に吸い込まれた事までは覚えているみたいです。「他の人たちがどうなったかは、分かりません……」。
高田D悠里をどうにかして連れて上がりたいんだけど、どうしたら良いかな?
キーパー:<登攀>ロールを2回成功しよう。
高田Dまぁ大丈夫だろう(<登攀>70%)。(コロコロリ)OK。「雪宮さん、あなたはここにいなさい。今、駐在さんを呼びに行っているから」。下の様子はどう?
林田横穴はもっと続いているんだよね?
ミッキーライトで奥を照らしてみます。
キーパー:ずっと奥へ続いています。たぶん、まっすぐ続いているんでしょう。
ミッキー「ディレクター! どうします!?」。
高田D「とりあえず行けるだけ行ってみて! 危なかったら帰って来て!」。
ミッキー「……だそうです」。
山さん「……既に若干、危ない雰囲気が」。もうなんか、そろそろ。
ミッキーしょうがないので、カメラマンを先頭に横穴の奥へ。
キーパー:……進むのは誰ですか?
教授全員。
林田「戻ろう、戻ろうよ」オドオド。
キーパー:とりあえず10m進んでみました。特に何にも変化はありません。何も落ちていませんし、濡れたり、血の跡があったりということは全然ありません。ライトで照らしても、先は見えません。
林田この穴って、山の中腹みたいな場所にあるの? ずっと穿っているような?
キーパー:そうでしょうね。続いているとしたらそうなんでしょうね。下っているとか上っているとかいう感覚はないですね。水平にまっすぐという雰囲気です。
教授このまま行けば、向こう側に出るのかな? 「まぁ、もうちょっと進んでみましょう」。
ミッキー映像を撮る側としては、もう少し何か変化がないと、引き返すにしても画にならないから行くんでしょ、さらに、もう少し。
林田何かが変わったという所まで行くの、つまり? 穴は崩れる様子はないよね。材質は? 花崗岩?
キーパー:う~ん、どうなんですかね。<地質学>で。(全員失敗)自然石みたいです。ただ、ほぼ真円形になっています。
教授そうなのか。奇妙な。
キーパー:……15m進みました。
林田なんか、キーパーが刻んでいるのが怪しいから、そろそろ戻ろうよ(笑)。
全員:(爆笑)。
山さんメタ的な発言(笑)。
教授俺も刻んできたな~と思っていたんだけどね(笑)。まぁ、変化がないなら進んでもらって。ガンガン。
ミッキー何か怪しいロールを振らされる所までは(笑)。
キーパー:わかりました(笑)。じゃあ、20m進みました。えーとぉ、POWが……。
全員:POW
キーパー:19以上ある人!
全員:……?
キーパー:いない? いないですね(※POWが19以上あれば、引き返すことができました。もちろん出来たてのキャラクターでPOWを19以上持っているキャラクターはいませんが)。では場面は転換して。(高田D に向かって)穴の底からは何も聞こえてきません。
高田Dえ?
キーパー:しばらくは「もうしばらく進む」というような声が聞こえてきていたんですが、突然、声が途切れました。
高田D悠里の様子は? もうしっかりしてる?
キーパー:(悠里)「逃げ出したい! もうここにいたくない!」。
高田D「あなたは逃げなさい。私はもう一度降りてみるから」。でも明かりがないのか……。携帯の明かりで照らしながら。「どうしたの、みんな?」。
キーパー:山さんたちスタッフが持っていったのは撮影用のライトだから、まっすぐな道の先にいれば絶対に見えます。でも、明かりとか全然見えないよ。
高田Dえ!? ちょっと待ってくれ。うわ、中途半端な立場になった! プレイヤー的には追いたいけど……。真っ暗?
キーパー:真っ暗。さっきまではあなたの声に誰かの返答があったのに、今は返事はない。
高田Dんー……悠里を連れて一緒に村へ降ります。
キーパー:了解です。
高田D脱落しちゃった……。
キーパー:どっちが脱落したんだってことですね。



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