神話的ガソリン


グリーン・前

緑野兼斗(みなの・けんと)
 24歳。独身。出身は関西。國史院大学工学部を卒業したばかりの若きエンジニア。鬼別郡の海辺の町・廻間町在住だが、出張で日本全国を飛び回っていることが多い。海辺の町というテストに都合の良い住所と、何より専門知識があるということで検査員に選抜された。連絡が取れなくなったことを心配した家族から捜索願が出されている。

キーパー:鬼別郡廻間町は海辺の町です。人口二千人くらいの小さな町で、海と山に挟まれた細長い町です。もう50年くらい大きな変化のない、時代から取り残された、錆と埃しかない町です。
チェなぜ緑野さんはこんな所に住んでいるの?
キーパー:まず、家賃が安い。そして静かです。緑野はわざわざ卒業後にこの町に引っ越してきたそうです。
西崎ははぁ、なるほど。
チェ彼に関しての手掛かりは?
キーパー:家族から捜索願が出ています。普段は頻繁に連絡を取り合っていたそうなのですが、ぷっつりと連絡が来なくなって、知り合いに尋ねたら行方不明だということなので、警察が捜しています。彼の廻間町の自宅は警察によって立ち入り禁止とされています。なお、彼はメタリックグリーンの大衆車に乗っていました。
西崎目撃情報とかはないの?
キーパー:あります。情報は三件あって、すべて廻間町内です。町の図書館司書の女性、自動車修理工場のレッカー車の運転手、緑野が足繁く通っていた商店の男性店主の三人です。
チェ一通り話を聞きに行ってみましょう。どこから行く?
西崎う〜ん。じゃあ、商店から。



車【金子商店】
キーパー:では廻間町にやって来ました。海岸線を通る幹線道路を流してみると、コンビニとかはまったくありません。主な産業は漁業だったようですが、それもかなり前に衰退してしまって、茶色く錆びた船が長い間漁に出ないまま放置されています。この幹線沿いに件の商店「金子商店」があります。車で15分ほど行った隣町に大きなスーパーマーケットがあるので町の住人はそちらへ流れてしまっているのですが、緑野はこの商店で買い物をしていたので、新しく引っ越してきた住人なのに店主に顔を覚えられていたという事情です。
二人:うむ、なるほど。
キーパー:金子商店の入り口には「話題のナタデココ!」という張り紙がされています。
西崎いつの話題だよ(笑)
チェ「いやぁ、ナウいですなぁ」
キーパー:ボンカレーの金属看板とか掛かっています(笑)。隣町のスーパーではカレーマルシェが売っているんですけどねぇ。
チェでは車を駐車場に停めて……っていうか、駐車場とかあるのか?(笑)
キーパー:路上駐車という概念がない場所ですからね。道の脇に停めれば上等です。
西崎「こんちはー」ガラガラ(※←ガラス戸をあける音)
キーパー:(店主・金子)「はい、いらっしゃい。おや、見かけない顔だねぇ」
チェ「実は僕たち緑野君の友人なんですけど、最近彼と連絡が取れないので探しているんですが。どうやら会社の方にも行っていないみたいので」
キーパー:(金子)「うん、確かにここ最近見かけないねぇ。こんな小さな町だからちょっとした話題になっているんだけど、緑野君は行方不明になってしまったみたいなんだ」この中年のおっさんが言うには、彼が行方不明になったという事がニュースになってから、この店の前を通っている幹線道路を凄いスピードで車を飛ばしている緑野を見かけたそうです。
西崎お!?
キーパー:当然、金子氏は商売中だったので緑野を追いかける事はできなかったそうです。「それが彼を見た最後から二回目だったかな」
チェ「ということは、その後にも彼を見かけたんですね?」
キーパー:それから数時間後、また彼が通らないかと思って注意して見ていたら、歩いている彼を遠目に見かけたのだそうです。
二人:歩いていた?
キーパー:緑野は浜地地区という、この町でも空き家の多い廃れた地区に向かって歩いていったそうです。
チェ浜地地区っていうのはどんな場所ですか?
キーパー:あまり人がいなくて、放棄された倉庫や工場の跡地が並ぶ地区です。かつて漁業が盛んだった時には活気のある場所でした。今は犬猫くらいしかいないそうです。また、浮浪者や不良の溜まり場にもなっているので、治安も良くありません。
チェ怪しいな。
西崎怪しいねぇ。
キーパー:歩いている緑野に声をかけようとしたんですが、見失ってしまってそれは果たせなかったそうです。
チェ「見た感じは、彼はいつも通りだったでしょうか?」
キーパー:(金子)「ん〜、遠くからだったから、何とも、ねぇ……」という所で<アイデア>ロールを振ってください。
二人:成功。
キーパー:なにやら口ごもっている様子が見られます。
チェ「最近、彼と連絡が取れなかったので、体でも壊していないかと心配しているんですよ」と彼の事を本当に心配しているんだという空気を出す。
キーパー:(金子)「正直に言って、彼は元気がなさそうに見えたよ――彼は病気なんだと思う。近づいて見たわけではないけど、何日も眠っていないように見えたよ。入浴したり、十分に食事をしたりしていないんじゃないかな。実際、その時の緑野君ほど具合が悪そうな人を見た事がないよ。死体でさえ、彼よりもましに見えるんじゃないかな」
西崎……すごい描写だな。
キーパー:オレンジとパープルに繋がるような感じはしますね。今回が、きっと最悪なのだろうと予想がつきます。ということで、これまでの経験を鑑みて不安になったので正気度ロールを(二人とも喪失なし)。
チェなるほど。
西崎どっちにしろ、浜地地区には行ってみたほうが良さそうですな。



車【高橋自動車】
キーパー:白凰市から廻間町まで来て、金子商店で話を聞いていたので、そろそろ時間は夕刻です。白凰市に帰るならそろそろ出た方が良いです。廻間町に泊まるならビジネスホテルがありますので、そこに。
チェFOSTの法人カードがあるから宿泊費も安心! 今日はここまでにする?
西崎図書館司書のところは夜は無理でしょう。レッカー屋は?
キーパー:まだ開いているかもしれませんね。
チェじゃあ、レッカー屋へ行って、最後に家を見に行きます。
キーパー:了解です。では「高橋自動車」という店に来ました。
チェ「実は緑野君の件でお伺いしたい事が……」
キーパー:(高橋)「みなの、みなの……ああ! あの車?」と言って、ガレージの奥の緑色の車を指差します。
二人:え!?
キーパー:(高橋)「緑野さんの車でしょ? 廃車にするって言って持って来られたけど」
西崎「廃車?」
チェ車の様子はどうですか? 事故車とか?
キーパー:いえ。別に潰れていたりはしません。
チェ「緑野君はいつ頃車を持ってきましたか?」
キーパー:(高橋)「十日くらい前だったかな」。連絡が取れなくなった後のようですね。
チェ「彼は他の車に変えたとか言っていましたか?」
キーパー:(高橋)「そうそう。彼は今、新しいステーションワゴンに乗っているよ」
西崎乗り換えたのか。ここにある車からは、あの特有の臭いはしてくるの?
チェ「ちょっと車を見せてもらっても良いですか?」
キーパー:(高橋)「いいよ。でも危ないから触らないでね」近づいていくと確かにかすかに例の悪臭が漂っていますが、黄褐色のオーラのようなものは出ていません。止まっていたオレンジの車からはオーラが出ていましたし、パープルを見ていた中城の話では停まっていた車の温度が下がらなかったとの事でしたが、この車にはそのようなものは見られません。確かに少し変な臭いがするよね、という程度です。
チェボンネットが開いているなら、何か不審な点がないか調べてみますが。
キーパー:そうですね……では<自動車運転>でロールして見てください。
二人:失敗。
キーパー:特に不審な点はありません、と言うか分かりません。
チェ「緑野君を最近見かけましたか?」
キーパー:(高橋)「三日くらい前に見かけたよ。たまたま路肩に車を停めた彼の横を通り過ぎただけだけどね。場所はここから浜地地区へ行く間の道だったな」
チェ「車を停めていた?」
キーパー:(高橋)「停めていたよ。降りて、車の調子を見ていたんじゃないかな?」ここで<心理学>か<アイデア>の1/2ロールを。
西崎<心理学>で成功。
チェ<アイデア>の1/2を失敗。
キーパー:どうもこの高橋さんも歯切れが悪い物言いですね。何か、全てを話していないなーという印象を受けます。
西崎「金子商店の人も言っていたけど、彼がひどく憔悴していると聞いたんだけど……」
キーパー:いまだに奥歯にものが挟まったような言い方ですが、ポツポツと話してくれます。(高橋)「彼は車の横にひざまずいていた。でも、タイヤを修理しているようではなかった。おそらく、ストローとかチューブのようなものをガソリンタンクに差し込んで、中身を吸って、ガソリンをがぶ飲みしているかのように見えた」
西崎……!
チェう〜む。
キーパー:(高橋)「……いや。見間違いだと思うよ。おそらくタイヤを修理していたんだろう。うん、そうだ、そうだ。そうに決まっているよ」
チェ「はは……そうですよね」
キーパー:最悪の事態になっていそうな事を悟って、正気度ロールを。(二人とも成功)減りませんなー。
チェ一応、彼が前に乗っていた車を発見したと連絡をしておいた方が良いな。
西崎うん。

 この後、緑野の自宅に足を運んだ三人でしたが、警察の立ち入り禁止のロープを見て中に入るのは断念。無人の自宅から微かな例の異臭を嗅ぎ取っただけでした。
 本日の調査はここまで。寂れたビジネスホテルの二階に部屋を取って休みます。




車【浜地地区】
キーパー:では翌朝です。
チェ今日は午前中に図書館司書さんに話を聞きに行って、それから浜地地区へ向かいましょう。
西崎うん。
キーパー:では乾いたサラダのついたホテルの粗末な朝食を食べた後、行動開始となります。

 千重本、西崎、万理村の三人は廻間町の図書館司書、木根良子という年配の女性に会いに行きます。木根司書が日曜日の夜中に車に乗って信号待ちをしていると、緑野の車が猛スピードで交差点を通過して行きました。廻間町は狭い町ですし、緑野は図書館の常連でもあったため、司書は彼の顔と車を覚えていたのです。もし彼女が少しでも早く車を発進させていたら、間違いなく緑野の車と衝突したでしょう。彼女はひどく驚いて、その事を鮮明に覚えていました。

キーパー:昨日の二人と比べると、特に新しい情報は聞かれませんでした。
チェ様子がおかしかったという事では共通しているね。
西崎うん。では、浜地地区へ行きましょう。

キーパー:浜地地区はアスファルトもひび割れるほど荒れ果てた、風に飛ばされてきた浜の砂で覆われた埃っぽい場所です。人家というよりは、錆びだらけの倉庫や空の駐車場が多い、錆の茶色と埃の灰色の地区です。ここにヴィヴィッドな色があれば、すぐにでも目に付くでしょう。そうですね……『SIREN2』の夜見島を思い浮かべてもらえれば。
チェうん。分からないけど不気味そうだ(笑)
西崎(笑)
チェとりあえず最初は車で流しながら、緑野のステーションワゴンを探します。窓を開けて、臭いに気をつけます。
キーパー:なるほど。では<アイデア>ロールを。(二人とも成功)車で走っていると、もうお馴染みとなったあの悪臭が強く漂う一角に差し掛かります。オレンジやパープルの時とは段違いの強さです。そこは放棄された駐車場です。アスファルトはジグソーパズルのようにひび割れて、一部はがれていたり、雑草が生い茂ったりしています。かつてあった鉄の柵も錆びてボロボロになってしまいました。傍らにはセメントの入った袋が無造作に積み上げられていて、朽ちるに任せられています。駐車場の一角には放棄されたガレージがあります。臭いの元は、おそらくそこでしょう。
チェ車を降りて近づいて行きます。
キーパー:<目星><追跡>を。
西崎<目星>が成功。
キーパー:ひび割れたアスファルトの上に、あなたたちが乗ってきたミラ以外の、最近付いたタイヤの跡がある事に気付きます。
西崎それはガレージの方へ続いている?
キーパー:そうです。出入りしている感じです。
西崎「ここを根城にしているのは間違いない」
キーパー:ガレージは倒壊しかけていると言いますか、屋根に大きな穴が開いてしまっています。入り口は金属の扉を横滑りさせて開けるタイプのものです。開ければ大きな音がするでしょう。もちろん小さな通用口もあります。
西崎通用口から中に入ってみます。
キーパー:通用口の扉は「キッ」という小さな音を立てただけで滑らかに開きます。
チェ「……良く出入りしているのか?」
キーパー:中には例の不快な臭いがこもっています。屋根には穴が開いてしまっているので、それなりに明るいです。車はないです。人もいません。
チェない? タイヤ痕はある?
キーパー:タイヤの跡はたくさんあります。
チェ出入りはしているのか。生活の痕跡は? 食べ物とか、飲み物とか。
キーパー:ありません。あるのはネズミの死体くらいです。他にあるものといえば机、工具箱、道具類です。どれにも使用感があります。
チェ今はいないけど、戻ってくる可能性はありますね。
西崎うん。このガレージに隠れられるような場所はない?
キーパー:いえ、逆にありすぎるほどあります。様々な道具類が散らばっていますので、物陰というのはたくさんあります。
チェガソリンのタンクはありませんか?
キーパー:ありますが、中身は空っぽです。ただ、その近くに鉄製の平鍋があります。その平鍋から強い悪臭が嗅ぎ取れます。平鍋にはブースターコードが取り付けられていて「何コレ?」って感じです。平鍋には少量の沈殿物が残っていて、悪臭を放っているのはそれです。
チェこれがグリーンか?
西崎う〜ん。平鍋に残滓……。
チェこれで飲んでるのかね?
二人:う〜む。
チェ何か手掛かりが残されていないか、ガレージの中を探してみます。
キーパー:<目星>ロールを。(西崎が成功)道具類の間に新し目の紙束が散らばっています。
西崎拾ってみます。
キーパー:紙には車の絵が描かれています。不気味な異星の目を持つ車、口のある車、腐った内臓を引きずる車、死体が詰まった車、ぼんやりとした乗客を乗せて海から現れる車、車に似たサメやタコ、車載ラジオから現れた不気味な人影、そんな不気味な絵が描き散らかされています。
二人:「……」
キーパー:ここで西崎さんはもう一度<目星>ロールを。
西崎成功。
キーパー:その車の書き散らかされた紙束の奥に、一連のラフスケッチ、というより落書きのような物が押し込まれている事に気付きました。紙には@とかAというように番号が振られていますので、紙芝居的に一枚ずつ見ていけばストーリーがあるのではないかと推測できます。
西崎ほほう。
キーパー:@では棒人間のように書かれた雑な人影が、同じく雑に書かれた海に向かって何らかのジェスチャーをしています。それに答えて海面から黒い糸のような物質あるいは粘性のある液体が現れて、水際にいる人影が持つ平鍋に集まっています。
チェそれが一コマ目。
キーパー:二コマ目はAと書かれているので分かりますが、似たような図で、人影が2本のワイヤーがつながれた黒い物質で満たされた平鍋に向かって一連のジェスチャーをしています。<アイデア>ロールをしてください。
二人:成功。
キーパー:この平鍋は、そこにある平鍋であることが分かります。やがて透明な液体が抽出されて、車のガソリンタンクに注がれます。
西崎なるほど。グリーンの抽出方法ですかね?
キーパー:Bはずっと抽象的で、信じられないほど詳細で不可解で複雑な図であり、円の真ん中に立っている人影は、6本の腕を持ち一連のジェスチャーをしていると思しき人型のものです。この人影から複雑なクモの巣状に線が延びて、小さな円が重ねられた様々な箱状の物体を貫いています。
チェ箱状の物体?
キーパー:箱と円でできている物体ですね。<アイデア>ロールをしてください。(二人とも成功)それらが車であることが分かります。車は6本腕の人型の周りにたくさん描かれています。中心にいる人影と箱を繋げている線は同じ場所で切り離されており、そこには一言「1.5キロ」と殴り書きされています。
西崎1.5キロ?
チェ距離か? これが緑野が今、やろうとしていることって事だよね?
西崎うむ。平鍋もあって、ワイヤーもあって、ですからな。
チェ1.5キロか。半径ですかね? 何かの有効範囲なのかもしれない。とりあえず、歩いて1.5km以内になるべくたくさん車が集まりそうな場所を探してみます。



車【海辺の儀式】
キーパー:では、皆さんは徒歩で海沿いの道を歩いているところです。<幸運>ロールをお願いします。
チェ02! 成功! 珍しい!!
キーパー:では遠目に、海に向かって何かをしている人影を見つけます。どうやらその人物は緑野です。しかし、渡されていた写真とはかなり風貌が変わってしまっています。潮風に乗って、緑野が唱えている何やら呪文のようなものが聞こえてきます。「ふんぐるい・むぐるうなふ・くとぅるふ・るるいえ・うがふなぐる・ふたぐん! 我は訴えかける! 我がもとへ来たれ、神々の燃料よ!」すると海から、あのラフスケッチの一コマ目のように、海から何か細いものがザァッと上がったかと思うと、彼の傍らに置いてあった平鍋の中へ集まってきます。潮の香りは圧倒的な悪臭にかき消されてしまって、おまけに正気度ロールまでしてしまいます。
二人:成功です。
キーパー:(コロコロ……88)では万理村君が「何をやっているんだ! コラーーーーー!」っと言ったと思うと、緑野がいる方向とは逆方向へ走り去ってしまいました。「うわーーーん!」と言っています。
西崎(苦笑)
キーパー:緑野は万理村君の悲鳴に気付くと、いそいそと平鍋を回収してステーションワゴンに乗り込んで去って行きます。
チェ追いかけます!
キーパー:徒歩です(笑)。銀色のステーションワゴンだと聞いていましたが、その車体は不健康そうな緑がかったピンク色を帯びています。
西崎どこかで見たような色ですな。
チェああ〜。
キーパー:ライトは不快なピンクの光線を発します。フロントガラスとサイドガラスには灰緑色の歪なシミがついており、金属部分からはフジツボのようなでこぼこが生えています。エンジンを吹かすと排気管がゴムでできているかのようにグネグネと波打ち、黄緑色の排気ガスを吐き出しながら走り去りました。去っていく車のラジオから、ゴボゴボというような、欠陥品のインターホンを通して深海のオウムが喋るような声が聞こえました。
西崎このまま徒歩のままだと、海岸線で捕捉するのは不可能じゃないかねぇ?
チェでも、車に乗っていると何か危ない気がするんだよね。
キーパー:万理村君は落ち着きを取り戻して帰ってきます。(万理村)「何か途方もないことが行なわれているに違いない!」
西崎それはもう分かってるよ(笑)
キーパー:そんなこんなで夕暮れになりました。では定宿の寂れたビジネスホテルに帰って床に就きます。



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