海神の神殿



5:粒粒辛苦2


訓練:第3週

キーパー:さて、翌週になります。先生はどうしますか?
須堂:呪文を習得する?
泰野教授:う~ん……まあ、習得しますわ。
キーパー:了解です。じゃあ、先生は今週も研究の日々ということで。

 呪文の習得にかかる泰野教授と、それ以外の探索者というグループに分かれて3週目も訓練を続けます。


シャーリィキーパー:少し沖に出て練習してみましょうということで、蔦橋迸がセカエリア号を出してくれます。ボートを走らせていると、一頭のイルカが現れて並泳してきます。
一同:おお~、海っぽい。
キーパー:海霞によると、このイルカは底州湾に住み着いている“シャーリィ”と名づけられたイルカです。人懐こくて、ダイバーに人気とのこと。
新城:「おお! スゲー、スゲー! イルカだ!」
安坂:「おお~!」
キーパー:しばらくするとシャーリィは船から離れて行きます。海霞は「気まぐれなんですよ~」と言って笑っています。
 そこからさらに船を走らせている間、蔦橋兄妹が軽く談笑をしているのですが、2人がイルカの鳴き声を真似たような声で話しているのに気づきます。
新城:おお?
安坂:面妖な。
キーパー〈知識〉ロールでハード成功を出すか、〈医学〉ロールをしてください(須堂が〈知識〉で成功)。では須堂には分かりますが、これはたぶん“双子語”ってやつです。双子の間でしか通じない言語を話すっていう症例です。ただし、双子語は成長とともに消えていくといわれているので、この年齢になるまで保持しているのは珍しいとは思います。
一同:ほほう。
キーパー:蔦橋兄妹はキュイキュイというような声で話したかと思えば、それに合わせて笑ったりしていて、おそらく冗談を言い合ったりしているのでしょう。どうやらイルカのモノマネをしているだけではないようです。迸が「(スンッ)今日のスポットはここだよ」と船を停めると、海霞が「では授業を始めましょう」といって普通に訓練が始まります。

〈ダイビング〉〈水泳〉も技能値が上がってきた探索者たちは、当然のことながら成長チェックに失敗することも多くなり、成長速度は鈍化していきます。


キーパー:呪文の習得を行なっていた泰野先生はINTロールです。
泰野教授:INTは70です……(コロコロ)……11! イクストリーム成功です。
キーパー:おお! 一発で覚えましたね。先生は《入鹿魚に命令する》という呪文を習得しました。
一同:おお~!
泰野教授:では早速、「呪文を覚えたので、杯戻しの岬に行って、呪文を使ってみる」とみんなを招集します。
須堂:了解です。集合します。
キーパー:もちろん、現場には磯浦美和子も来ます。先生は1マジック・ポイントと、1D3正気度ポイントを消費しましょう。
泰野教授:1マジック・ポイントと……(コロコロ)……3ポイントの正気度ポイントを消費します。
一同:あるある(笑)
泰野教授:「あなたたちが波と戯れている間に、私は大いなる海の存在を呼び出せるようになったのよ! 来たれ、我がしもべ!!」
キーパー:するとキュイキュイっと鳴きながら一頭のイルカが波打ち際に現れます。
一同:(爆笑)
キーパー:先生以外の皆さんには分かりますが、現れたのはシャーリィです。
新城:「あ! この間のイルカだ!」
泰野教授:「“饗酔の杯”を持ってきなさい」と命令します。
キーパー:するとシャーリィは分かったというような思念を先生に送って海へと引き返していきます。しばらく待ってみましたが、帰ってくる様子はありません。
新城:「明日、また来てみます?」
泰野教授:「そ、そうよね」
饗酔の杯キーパー:まあ、杯を探して戻って来るのはイルカの能力の範囲内でやらなくてはならない作業ですからね。翌日、同じ場所に行ってみると、金属製の杯が1個、海岸で波に洗われています。
一同:おお~!
泰野教授:拾い上げます。
キーパー:予想通り、足のある杯の形をしています。金色をしていますが、黄金というよりは真鍮や青銅の金色です。美しく装飾されていて、内側には謎の文字やシンボルが刻まれています。ピカピカではないですけど、もし伝説が本当ならフジツボ等がついていてもおかしくないはずなのに、まったくついていません。
泰野教授:綺麗なのね。
キーパー:ツルツルした手触りというよりはザラザラとしているんですけれど、腐食などはまったく見られません。
泰野教授:……杯は手に入った。
キーパー:その晩の夢で、須堂は「杯を竜宮に持ってくるのだ」という指示を受けます。
須堂:はい。


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泰野加代子(サービスカット)
訓練:第4週

キーパー:ここから泰野先生はようやく海底調査のための訓練開始ですね。さて、皆さん既に仕事を3週間休んでいますので、これ以降はペナルティが掛かってくる可能性があります。〈幸運〉ロールに失敗すると、仕事が立て込んでその週の訓練に参加できません。ただし、〈信用〉技能を1%減らせば、その週の訓練に強引に参加できるものとします。
泰野教授〈幸運〉ロール失敗です……〈信用〉技能を1%減らして訓練に参加します(泣)
キーパー:「あいかわらず、泰野教授は講義やらねぇよな」と陰口たたかれますが、訓練に参加できます。
新城〈幸運〉ロール失敗です。今週は先生の尻拭いをするために仕事をします(泣)
キーパー:ちなみに磯浦美和子は訓練に参加します。「仕事、辞めてきちゃいました」ということで、彼女はバリバリ参加します。
一同:「え? そうなの!?」
須堂:かなり追いつめられていますね、彼女も。
泰野教授:「一緒にガンバリましょうね!」


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訓練:第5週

泰野教授〈幸運〉ロール失敗です……〈信用〉技能を1%減らして訓練に参加します(泣)
一同:(笑)
キーパー:なお、磯浦美和子は昼夜を問わず自主練をしているようで、メキメキと〈ダイビング〉〈水泳〉の腕を上げているそうです。「凄いね、あの人」と蔦橋兄妹も感心しています。


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訓練:第6週

安坂〈幸運〉ロール失敗です。今週は仕事に出ます(泣)

 この週の水曜日にとりあえず全員が〈ダイビング〉20%、〈水泳〉40%の最低ラインを超えますが、さすがに心もとないので特訓を続けます。
 須堂は悪夢に悩まされ続けていますが、もともと正気度が高かったのと、奇跡的なダイスの出目で持ちこたえています。


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訓練:第7週

 今週は全員が〈幸運〉ロールに成功して特訓に参加できました。7週間の特訓の成果は以下の通りです。


泰野教授〈ダイビング〉43%、〈水泳〉50%、《入鹿魚に命令する》の呪文を習得
新城〈ダイビング〉63%、〈水泳〉44%
須堂〈ダイビング〉87%、〈水泳〉78%
安坂〈ダイビング〉41%、〈水泳〉48%

 須堂は悪夢に48日間悩まされたものの、正気度ロール(48回)の失敗はたった3回だったため、正気度ポイントを7ポイント喪失するだけに抑えました。


泰野教授:よし。海底調査、行きましょう。