天石神社 キーパー：天石神社はバイト先の鴻家の書庫がある場所の、さらに先にあります。バス停で2〜3個先ということにします。穂積と翠川さんも含めて5人で、バスで移動します。 チェ：翠川さんは、大丈夫そう？　「うっ！　眩しいっ！！」って事はないよね？ キーパー：（笑）。「キラーーーン！」と光っていればさすがに分かりますが、とりあえずは全然平気そうです。 　さて、バスに揺られてバイト先最寄の停留所――「バイト前」停留所までやってきました。目的の停留所はさらに先のはずですが、翠川さんがおもむろに料金を支払ってバスを降りていきます。「チャリチャリ〜ン（※小銭を料金ボックスに入れる音）」 チェ：「え？　あれ？　どうしたの？」 キーパー：特に何も言わずに降りていきます。 西崎：「オイオイオイオイ！　ちょっと、ちょっとちょっと！（※ザ・たっち）」 キーパー：（笑）。「ちょっと、ちょっとちょっと！」ということで穂積も慌てて翠川さんの後を追います。 チェ：我々も降りましょう。 村瀬：降りて追いかけないと。 キーパー：翠川さんはフラフラとおぼつかない足取りで、バイト先の方へ歩いていきます。 チェ：肩を掴んで止めますよ。「おいおい、ちょっと！」 キーパー：肩を掴まれると翠川さんはハッと我に返って「……あれ！？」みたいにキョロキョロしています。「あれ？　バスは？」と言っている所を見ると、どうやらバスを降りたことを覚えていないようです。 チェ：「なんと！？　しかも、降りる時、ちゃんとお金払ってたよ！？」 西崎：「そこかよ！？（※ツッコミ）」 キーパー：（翠川）「え！？　でも、もっと先でしたよね？　何でだろう……間違っちゃったのかな」 村瀬：「……どこに行こうとしていたのか、覚えている？」 キーパー：翠川さんは首を振るけど、バイト先の土蔵の方を目指していましたね。ここで<目星>を。 西崎：06！　成功！！ キーパー：では行く手に、まるで蛍が飛んでいるかのように、光るものがブーンと飛び交っている事に気付きます。 西崎：！　「蛍、蛍！　何か、光るものが飛んでね？」と指差します。 キーパー：そちらを見ると、スズメバチが1匹飛んでいます。しばらくすると、向こうの方へブーンと跳んでいって見えなくなってしまいました。 西崎：「もしかして、あれが村瀬が行っていた光る蜂か？」 村瀬：「え、光っていたのか！？　気がつかなかった……」（※<目星>に失敗していました） キーパー：穂積も土蔵の裏で蜂が光る事には気付いていましたから、もしかして気がついていないのは……。 チェ：……わざわざそんな事を指摘しなくてもいいよ（笑） 西崎：「あっちの方へ飛んで行ったぜ」と大まかな方向を指差しますが、さすがに追えないかね。 村瀬：とりあえず神社が先でしょう。バス停3つくらいなら歩いていけるでしょ。 キーパー：（翠川）「みんな、ごめんね。ごめんねごめんね〜（※Ｕ字工事）」ということで30分くらい歩くと、やがて神社が見えてきます。天石神社ですね。それほど大きくはないですね。境内に入っていくと、ホウキで掃き掃除をしている―― チェ：！　妙齢の……！ キーパー：……中年のおっさん（※神主）がいます。 西崎：残念（笑） 村瀬：郷土資料館で資料を見た事を話して、ここが300年前の神社であるかを確認します。 キーパー：（神主）「よく知っているね。確かにここが天石神社だよ」 村瀬：「古文書があると聞いてきたんですが、見せてはいただけないでしょうか？」 キーパー：（神主）「う〜む、そうだなぁ。そういうことは<言いくるめ>とか<説得>を振ってもらわないとなぁ」 西崎：ここでまた俺の出番ですね。<説得>（コロコロ……）成功。 キーパー：（神主）「まぁ、いいでしょう。その代わり、そこの賽銭箱に適当に金、入れておいて」 一同：（笑） キーパー：倉庫のような場所に案内されます。 西崎：「ここから探すのか……。大変だなぁ」 村瀬：「まぁまぁ、ガンバルしかないでしょ」 キーパー：でも、すぐに「スズメバチ大発生の記」みたいな書物が見つかるのであった。 チェ：（笑）。まぁ確かに、この神社の縁起に関するものだから、最も目立つ所においてあるよな。 キーパー：今度は本物の古文書なので、<母国語（日本語）の読み書き>ロールが必要です。ただし、ひどく読みづらい字で書かれているので-20％でお願いします。 チェ：（コロコロ……）68！……は失敗（笑） キーパー：（チェに向かって）このシナリオで何かロールに成功したんでしたっけ？ チェ：まだ（笑）。まだ一度も成功していない。 西崎：（笑） キーパー：成功は……村瀬のみ？　了解。誰かが成功すればいいわけです。 　内容は病院で池上医師が言っていたのとほぼ一緒です。ただし、池上医師が言っていた通り、“秘薬”の作り方が書かれています。つまり「畸形のスズメバチの巣を発見して、巣の中から幼虫を取り出して、それと数種類の薬品を調合すれば秘薬が完成します」と書かれています。材料のほとんどは、まぁ、病院で調達できるでしょう。ただ問題は、この幼虫ですね。 西崎：スズメバチ・ハンターか。 チェ：畸形のスズメバチの巣ってどこにあるんだっけ？　土蔵の裏にあったのは違うよね？ キーパー：畸形のスズメバチを追っていけば見つかるでしょう。 チェ：！　そういうことか……。どこかに奴らの巣があるわけか。 村瀬：う〜む。 チェ：そういえば、神主が命を落とした件ってありますか？ キーパー：そうですねぇ……そこは再び村瀬が<母国語>を-20％で。（コロコロ……村瀬、成功）えーとですね、神主は畸形のスズメバチの力を封じる「お札」をその巣に貼ったんだそうです。そして神主は札を貼った巣を抱えて井戸の中に入ったそうです。そうして巣の力を外に出さないようにしたのでしょう。“秘薬”の材料になる幼虫を託して、女王蜂を封じるために自ら犠牲になったというわけです。 チェ：……そのお札って言うのは？ キーパー：現在の神主さんが言うには、「ご神体と共に保存されております」 チェ：その井戸っていうのは？ キーパー：神社の裏にあります。今では埋められてしまって、井戸としての役目を果たしていませんが。ちなみにこの神社の社紋は清明桔梗という、いわゆるドーマンセーマンです。でもその星型の中央には、炎を上げているような目が！　ってな感じです。 一同：エルダーサインじゃん（笑） チェ：つまり我々がやるべきことは、ご神体と一緒に保管されている札を持ってきて、スズメバチを駆逐する事ですね。 西崎：でも、まずは巣を見つけないことには……。 村瀬：先にお札は手にいれておいた方が良いと思う。 チェ：手ぶらで巣に行ってもエライ目に遭うだけだからね。 村瀬：先に巣を見つけてしまったら、何かしなくてはならなくなりますからね（笑） チェ：古文書の記述に倣うと、幼虫を取ってから、札を使うってことか。 キーパー：スズメバチを駆逐するには女王蜂を封じなきゃならんので、それに札が有効なのでしょう。 チェ：古文書の神主は女王蜂と刺し違えたってことか。単純に物理的に退治していないところを見ると、どうやら少なくとも女王蜂はそういうレベルにある存在なんだな。そうなると、あとはどうやってお札を貰っていくかだな。 村瀬：正直、率直に説明して協力してもらうしかないでしょう。神主が信じてくれるか分かりませんが。 チェ：神主に話をすればもらえるかな？　つーか貰えないよね。ご神体だからね（笑） 村瀬：神主さんが新しいのを作ってくれるなら、良いのに（笑） キーパー：「ご神体はこんな感じです」ってな訳でお土産売り場でレプリカを見せてくれますよ。（神主）「コレをボロボロにした奴が本物ですわ」。ちなみに500円です。 村瀬：とりあえず1枚買っておきます（※所持金-500円）。 キーパー：（神主）「まいどありー」 チェ：この神社って大きいんだっけ？ キーパー：そんなに大きくはないですよ。本殿があって、拝殿があって、社務所があってくらいなもんです。 チェ：本殿にセコムとか入ってないよね？ 西崎：監視カメラとかは？　最近仏像盗難とか多いから（笑） キーパー：（強奪する気満々かｗ） 村瀬：いや、率直にお話しますよ。「実はこれこれこういうスズメバチを退治したいのでお札を貸してください」 キーパー：では君はお札を買ってくれたので、「う〜む、本物の札を借りたいと申すか……」 チェ：「難しいとは思いますが、まさにこの神社の縁起に書かれている事と同じことが起こっているかもしれないのです！」 キーパー：（神主）「！　では、この神社の創設者と同じ道を歩もうと、そういう事なのか！？　残念ながら、わしは忙しいので、そのような真似はできんが！」 チェ：「それは、ここにいる村瀬がやりますので！」 村瀬：「え！？　え！？」 西崎：（笑） チェ：「お札だけでも、この村瀬に！」 村瀬：「え！？　え！？」 キーパー：（神主）「う〜ん、どうしよっかなー？」って感じですが、まぁ、ここは<説得>でしょ。 西崎：「ここは我々の犠牲を無駄にしないためにも！」と言って、（コロコロ）成功！ キーパー：では神主は「使わなかったら返してください」と言ってお札を渡してくれます。 西崎：パッと見はただの紙？ キーパー：村瀬の買ったおみやげ物よりも古いですし、何らかの力を感じる……気がします。 チェ：500円のほうは？ キーパー：カラープリンタで印刷したものです（笑） 一同：（笑） キーパー：（神主）「健闘を祈る！（敬礼）」 一同：（答礼） 有限会社スズメバチ・バスター 西崎：さて、札は手に入ったけど、次はスズメバチの巣探しだよ。 村瀬：いや、次は防護服でしょ。 西崎：ああ、そうか（笑） 村瀬：購入には時間がかかりそうなので、保健所のHPにあった駆除業者に借りに行きましょう。 キーパー：了解。では「有限会社スズメバチ・バスター」に来ました。事務所に行くと社長の奥さんっぽい人がいて「いらっしゃいませ」。当然社員は出払っています。 チェ：「予備でも良いので、駆除キットを貸してください」 キーパー：事務所のカウンターの後ろに奥さんが座っていて、左上に「はなす、かう、みせをでる」というコマンドが出ます。「ここはスズメバチ駆除業者です」と奥さんは繰り返し言います。 西崎：（笑） 村瀬：「防護服をレンタルで……」 キーパー：では「かう」を選択するとメニューがザッと開きます（笑）。まず防護服（手袋セット）。それから硝煙、エアゾールタイプの駆除剤、蜂を吸い込む掃除機が借りられます。 村瀬：「一式を2日間で」 キーパー：（奥さん）「まぁ、良いでしょう。ただし、これを使って刺されたと言われても、うちでは責任を負えませんよ」 村瀬：「もちろんです」 キーパー：では血塗れの駆除服を借りられました。 チェ：縁起でもないな（笑）