異変 キーパー：夜になりました。さすがに夜に巣を探しに行くのは危険でしょう。 村瀬：そうですね。スズメバチを追おうにも奴らは昼行性でしょうし。翠川さんの今晩が心配ですが、それは穂積先輩に任せるしかないかと。 キーパー：（穂積）「何かあったらすぐに連絡するから」と怪しげなフラグを立てておく。 西崎：「了解」（笑） キーパー：では、明日の朝8時くらいに集合して―― チェ：もっと早い方がいいんじゃない？ キーパー：分かりました。それでは朝7：50頃に集合して……！ チェ：いやいや（笑）。7時頃でいいでしょう。 キーパー：（穂積）「早起き苦手なのよねー……」と言っていますが、分かりました、7時にバス停に集合するという事で。今日はこれで解散です。 チェ：「う〜ん、心配だなぁ」 キーパー：解散してからしばらくして「心配だなぁ」などと言っていると、村瀬の携帯電話が鳴りました。夜の10：00くらいで、解散してから2〜3時間後です。 村瀬：「ハイ？」（電話をする仕草） キーパー：電話の向こうからは息を切らした穂積の声が聞こえてきます。 村瀬：ああ！　やっぱり！ キーパー：（穂積）「やっぱりって言うか、翠川さんがフラフラと外に出て行っちゃったのよ！」 村瀬：「フラフラと？　では、歩きなんですね？」 キーパー：（穂積）「でも、何か変なのよ。私たちが見た――でも、まだチェ君は見ていないｗｗｗ――、あの光るスズメバチみたいな光をぼんやりと放っているようなの！　私だけじゃ、もう止められない！！」 村瀬：「分かりました。皆には私の方から連絡を回します。向かっている方向はバイト先の蔵の方でしょうか？」 キーパー：（穂積）「うーん、多分、そうな気がする」 村瀬：すぐに皆に連絡します。 チェ：向かっている先は分かっているんだから、それぞれ合流できそうな場所へ向かえば良いな。 西崎：ではキャリーに駆除セット一式を積んで。 村瀬：自転車で行った方がいいかな？　タクシーだと歩いている人は見つけにくいかも。 チェ：チャリだろ、学生の足と言えば。 キーパー：ではスムーズとは言えないものの、どうにか皆さん合流できました。確かに穂積の言うとおり、翠川さんはぼんやりと光を放っています。さすがのチェも、目をつぶらなければそれが分かります。 チェ：「ひ、光ってる！」（驚） 西崎：やっとかよ（笑） チェ：では翠川さんの肩を掴んで止めます。ガシッ！ キーパー：チェを振り払うほどの怪力が宿っている事はありませんでしたが、前回のバス下車時のようにハッと我に返る様子はありません。普段の彼女からは想像できない乱暴なやり方でチェの腕を振り払って進もうとしますが、力ずくでは止められます。 村瀬：「……どうしましょう？　彼女の後を追いかけていくというのもアリだとは思うんですが」 キーパー：さて、ではここで皆さんの大好きな<目星>です。（チェ＆村瀬が成功）あのー、翠川さんが進もうとしている行く手に、2匹のぼんやりと光るスズメバチが、まるで招いているかのようにホバリングしています。 村瀬：ほほー。では追いかけますか。 西崎：うむ。 村瀬：蜂を追いかける翠川さんを我々が追いかけるという事で。翠川さんは危険だけど、多分彼女が行ってくれないと蜂は逃げちゃうと思うんですよ。それを追いかけるのは自転車では難しいと思うので。 チェ：では防護服を……（襟元を正す仕草）。 西崎：もう着ていくの？　ここから？ 村瀬：まぁ、夜ですし（笑）。人目もあまりないでしょう。 チェ：異様な一団が出来上がりました（笑） 村瀬：鉄火場に乗り込んでいく際には、穂積先輩に翠川さんを抑えてもらいましょう。さすがに抑えておくことくらいはできるでしょうから。「よろしくお願いします」 チェ：そうなったらヤバイな〜。 村瀬：でも、得体の知れない銃よりは、今回の武器の方が分かりやすいですよ。 キーパー：ミ＝ゴの噴霧器か（笑）（※「地底の侵略者」参照） チェ：確かに。 キーパー：さて、幸い月明かりがあるので、足元は十分に見えます。それが有利か不利かは分かりませんが。先導する輝く蜂たちが目印になりますので、追跡は容易です。蜂たちはだんだんと郊外の山の方へあなたたちを導いていきます。しばらく進んでいくと、開けた場所が見えてきます。どうやらスクラップ工場があるようです。 西崎：ほうほう。 チェ：……蜂の数は？ キーパー：チラチラ見えるほどに増えてますね。まるで蛍のようです。 チェ：こういう事件じゃなければ、意外と幻想的な光景かもしれませんね。 村瀬：虹色に輝いているあたり、綺麗と言えなくもない。 キーパー：スズメバチはスクラップ工場に向かって飛んでいきます。それを追っていくと、工場の手前にちょっとした空き地があります。そこがクレーターのように、グワッと地面がえぐれています。 西崎：……隕石が落ちた所？ キーパー：まさにそんな感じです。クレーターの大きさは直径2メートルくらいでしょうか。中央には2つに割れた隕石らしきものがあります。その中央に、まるで球体が入っていたようなくぼみがあります。 チェ：なんだか、古文書に書かれていた様子と同じ展開に……。 村瀬：合致しますね。 キーパー：たしかに、古文書をなぞっているような不気味さがあります。それはそれとして蜂はブーンと先に飛んでいきます。スクラップ工場のさらに向こうへ行くようなのですが、当然蜂ならばスクラップ工場の中を抜けていけば近道になりそうなのに、突然ぐっと進路を変えると、工場を大回りし始めます。 チェ：遠回りか？ キーパー：他にいた蜂たちもすべて、同じルートを取ります。どの蜂も直進しようとしません。まるで何かを避けているかのように。 チェ：そこには何がある？ キーパー：スクラップ工場で使う機械類ですね。何だろうって事で<目星>です。 西崎：成功！ キーパー：そこには電磁石クレーンがあります。 西崎：「電磁石クレーン！？」 キーパー：もし皆さんがいつでも必殺のダブルレッグ・スープレックスを決めるためにネプチューンマンばりのスパイクがついたベストを着ていたら、くっついてしまう所でした。 村瀬：（笑） チェ：懐かしい（笑） 村瀬：「強い磁石は苦手なのかも」 チェ：「磁石を避ける傾向があるのかもね」 西崎：「万が一の時には、ここに逃げ込めば蜂は近づいて来れないかも知れないぜ」 村瀬：ここで穂積先輩と翠川さんに待っていてもらうっていう手もありますね。 一同：なるほど。 キーパー：若干磁力は残っていますが、本格的に動かそうとしたら<重機械操作>ロールが必要です。 西崎：01％だよ（笑） キーパー：しかも、ロールに失敗すると大爆発を起こします。 チェ：どんな危険な機械だよ（笑） 村瀬：もう蜂を見失うこともないでしょうから、穂積先輩と翠川さんには待っていてもらいましょう。 キーパー：了解（その方が、分かりやすいな）。穂積は翠川さんをフルネルソンの体勢で押さえつけました。（穂積）「……みんな、気をつけてね」 　さて、クレーンの先に進もうとした皆さんは、おあつらえ向きにそのそばにある井戸を発見しました。 西崎：（爆笑） チェ：「おやー？　何でスクラップ工場に井戸なんか」（笑） キーパー：それを何に使うかは、私の口からは言いません。おあつらえ向きに、井戸があるってだけです。「おおぅ、井戸だぜー」と言いながら先へ進みましょう。 チェ：ここまで符合しなくても良いのに（笑） 村瀬：何なんだ（笑） スズメバチの巣 キーパー：前方からブンブンと言う蜂の飛び交う音が聞こえてきます。光を放つ蜂が無数にいて、まぁ、ここが最終現場なんだろうな、ということが分かります。淡い何とも言えないスペクトルの光を放つスズメバチの巣が、木にぶら下がっています。巣に近づくにつれてひどい悪臭がしてきます。 チェ：悪臭？　人の死体とか？ キーパー：そうです。蜂に噛み殺されたと思しき死体がいくつか地面に横たわっています。おそらく、既に集まってきちゃった人たちなんでしょう。これから肉団子にされるのを待っているのです。 村瀬：肉食だからねぇ……。 キーパー：「ん！？　何だ！？　これは人の死体ではないか！？」ということで見てしまったため、正気度ロールです。肉団子にされかけの酷い状態です（西崎が失敗して4ポイント喪失。チェ＆村瀬は1ポイントずつ）。 西崎：4ポイントなら大丈夫だよね、まだ。 村瀬：4ポイントと5ポイントの間には深くて暗い溝がありますからね。 キーパー：近づいていくとスズメバチは警戒行動を取り始めます。「ヒキカエセ！」という形に編隊を組んで飛び始めます。 チェ：カッコイイ（笑）。……巣の大きさって、実際どのくらいあるの？ キーパー：直径50センチくらいあります。 村瀬：デッケー。 チェ：抱えて井戸に入るくらいにはちょうど良いな（笑）。俺もSIZが18じゃなければ、その役目を負っても良かったんだけど（笑）。デカ過ぎてつっかえちゃうと思うんだよね。 キーパー：この巣がだいたいSIZ 2だとして、井戸の入り口はだいたい――20くらいという事で！！ 一同：（爆笑） チェ：なんでギリギリ入るんだよ（笑）。なんだよ、この嫌な符合は。 西崎：さて、巣に近づくには、まず働き蜂どもを何とかしないと。 チェ：防護服がどこまで有効かは分かんないからなぁ。 村瀬：普通のスズメバチに対してはほぼイミュニティでしょうけど。 チェ：でも、明らかにサイズがでかいし。 キーパー：巣に近づくほどに、スズメバチたちの「カチカチカチ！」という顎をかみ合わせる威嚇音が聞こえてきます。 チェ：蜂は何匹くらい飛んでますか？ キーパー：スゲー飛んでます。スゲー。 チェ：……5匹くらい？ キーパー：いえいえ、何百匹単位です。 チェ：え？ キーパー：何百匹単位です。 チェ：よく聞こえなかったんだけど……。 キーパー：何百匹単位です。でも所詮、一匹で1ダメージですから。 チェ：でもすぐに何百ダメージになっちゃうよ（笑） 村瀬：スウォームですな。 チェ：やるまえに、まず役目を決めておかないと。まずやるべき事は―― 西崎：幼虫を捕まえる。 村瀬：手順1で「幼虫を引っ張り出す」。手順2で「お札を貼る」。 西崎：その後、手順3で「井戸に飛び込む」（笑）。どういう根拠で、この行為は行われるのか知らないが（笑） キーパー：もう規定路線なのか（笑） チェ：今の我々には、なぜ井戸に飛び込む必要があるのか分からないけど（笑） キーパー：古文書にそう書いてあったからでしょ（笑） 村瀬：単純に井戸に巣だけ放り込んで蓋をすれば、電磁石のそばという事もあって、かなり無力化できると思うんですが。 チェ：巣を電磁石のそばまで持っていって無力化するってのは？　ここからスクラップ工場までどれくらいあるの？ キーパー：実は結構あります。ゲーム的に言うと3d6分かかります。 チェ：そんなにあるの！？　そこまで巣を持って行くっていう事自体が結構大変だな。やっぱり役割分担をしなくちゃだめだな。誰かがスズメバチを掃除機で追い払いながら、誰かが巣に近づいて幼虫を手に入れる。 村瀬：う〜む。まず、掃除機を動かしましょう（※ガソリン駆動の専用掃除機の起動には<機械修理>ロールが必要）。 チェ：もうやるしかない！　ブブーーン！（←※蜂用掃除機を起動させる音らしい）（……コロコロ）99！ キーパー：99！？　ファンブル？ チェ：壊れた？ キーパー：壊れました。弁償です（笑）（※50％未満の技能が99でファンブルになるというルールは、『ストームブリンガー』の戦闘ルールでしたｗ） 村瀬：07！　成功です。 西崎：では俺も。ブルルン！　（コロコロ）成功！ キーパー：ではチェの掃除機だけガソリン漏れを起こして動きませんでした。 西崎：役割、決まっちゃったじゃん（笑） 村瀬：チェがお札ということで。ハイ（※お札を渡す）。 キーパー：一人だけ壊しちゃった人がいますからね（笑）。機械は「ブルルン！」の「ブ」の字も言いませんでした。 チェ：ええ〜？　つまり俺は、皆が掃除機で蜂を追い払っている間に―― キーパー：巣を抱えて井戸に飛び込めばいいんですよ（笑） 一同：（爆笑） 村瀬：飛び込めとは言いませんから、幼虫を取り出してお札を貼るのをお願いします。 西崎：「働き蜂は任せてくれ！」（笑） 村瀬：こんなことになろうとは（笑）