織本：30日の事もあるので、とりあえず先輩（鷲羽）に電話します。
鷲羽：ハイヤーで乗り付けます。
織本：状況を説明します。「30日の件もあるので、ただ事ではないような気がして…」
キーパー：じゃ、今は鷲羽さんが合流したという事で。
鷲羽：じゃチェと村瀬にも連絡して巻き込んでおきます。「一度呉の部屋に行こう」
村瀬（弟）：呉の部屋ってパソコンあります？
鷲羽：そうそう、俺も実はそれが見たいんだよね。何か記録を残していたか。
村瀬（弟）：携帯のデータを転送させている人もいるんで。
キーパー：じゃあ皆さんが呉の部屋へ行こうか、と思った時に地震が起こります。
チェ：それはマンションの前でって感じ？
キーパー：そうですね。皆揃った時です。グラグラグラッ！ …たいした揺れではないんですけど、一応DEXの7倍ロールで。（相原が失敗）失敗した人は尻餅をつきます、急な事なんで。たいした揺れではない、震度1か2くらいかと思うんですが、全員<アイデア>ロールです。（またも相原が失敗）成功した人は気付くんですけど、今の揺れは最初に縦揺れが来ました。その後横にゆらゆらゆら〜っと。縦揺れに驚いて相原は尻餅をつきました。
チェ：震度2で尻餅とか普通はありえないからね。
村瀬（弟）：足元が突然沈んだ？
キーパー：いや、突き上げが来た。要は縦波が最初に来た。P波が最初でした。
村瀬（弟）：ん？ 真下？
キーパー：そうですね。震源に近くないとこういう事は起こらない。最初に縦揺れが来てすぐに横揺れが来たという事は震源に近い。
鷲羽：電線を見て見ますけど、この辺り一帯が揺れていたんですかね？
キーパー：そうですね。
鷲羽：「（震源は）ここだな」。皆に説明します。分かってなさそうなので（笑）
チェ：「いや分かってるよ」 キラッ☆（メガネを上げる仕草）
鷲羽：いきなりクレバーな（笑）
相原：「え！？ 震源に近いの！？」 分かってないです（笑）
鷲羽：呉の部屋に行ってテレビをつけてみます。地震速報とか出ますか？
キーパー：テロップは出ますよ。震源は白凰市近く。
織本：「直下型だったんだ。凄いな」
チェ：「それにしては弱いけどねぇ」
相原：「でも何でこんな所で地震が起きるの？」
村瀬（弟）：別に余震があるわけじゃなくて？
キーパー：そうですね。当たり前なんですけど、「津波の心配はありません」（笑）
村瀬（弟）：テロップを見ている間に呉のパソコンの電源を入れます。
チェ：呉は立ち上げの時にパスワードとか設定していたりして。イヤラシイな、自分の部屋でパスワードとか設定すんなよ、みたいな（笑）
鷲羽：（笑）
キーパー：まず立ち上げると、最初にOutlookが立ち上がるような設定になっています。で、新着のメールが一通ありますね。
村瀬（弟）：「う〜ん」
鷲羽：「ここは、まぁ、緊急事態だから」
村瀬（弟）：件名だけ見てみます。
キーパー：件名っつーか、送信のIDが「呉携帯」。
一同：おお、なるほど。
村瀬（弟）：それを見ます。
キーパー：添付のファイルがありますよ。
村瀬（弟）：携帯からの添付だという事で、ほぼ画像だと思うんだけど。
キーパー：画像が3枚です。写真ですね。写メってやつです。
チェ：送信日付はいつですか？
キーパー：今日。って言うか昨日。日付変りましたんで。
一同：ああ、そうか。
鷲羽：今から何時間前ですか？
キーパー：今が0時過ぎくらいですから、1時間ほど前になります。
織本：俺に電話をした後？
キーパー：後です。1時間後くらい。
織本：「おかしいな？」と言って相原と合流したくらいの時間か。
鷲羽：その時間には、少なくとも携帯は生きていた。
相原：あれ？ でも…
鷲羽：電波は通じなかったんだよね？ …とにかく、彼（村瀬）が画像見てみるって言っているから、その報告を待ちましょう。
一同：（笑）
キーパー：まず写っているのは向かい側にある廃墟群の中にあるようなビルに、ゾロゾロと人が入っていくのを後ろから撮った写真。
一同：ふむふむ。
キーパー：2枚目がいきなり趣きがガラッと変って、どこかの洞窟のような場所にさっき写っていたと思われる連中がズラーっと並んでいます。それをちょっと離れた場所から撮った写真です。
相原：光源があるわけですか、その洞窟は。
キーパー：あるんだろうね、写っている所をみると。で、3枚目は恐らく最初に写ってたのと同じビルを、夜空を背景に見上げるような形で撮られている。それはビルしか写っていません。
鷲羽：人物が写っている写真に、蕪が写っていないかを…「蕪はいないのか？」と言って村瀬に見させます。
キーパー：ああ…純粋に<幸運>です。
村瀬（弟）：02！（成功）
キーパー：います。
鷲羽：じゃあ、蕪が外に出たっていうのは間違いないんだ。そうしたら次はビルを探してみるか。
村瀬（弟）：その廃ビル自体は、どこにあるかは目星がつきそうですか？
キーパー：う〜んと…これは<アイデア>ロールですね。（全員成功）まさしく向かいのビルです。
相原：真向かいのビルですか！？
村瀬（弟）：とりあえず、ここでこれ以上時間を使うのは危険な気がするので…。
織本：そのビル行ってみようよ。
チェ：懐中電灯とかは？
織本：コンビニ、コンビニ。
キーパー：では必要な物を揃えに？ 概ねどんな物を？
鷲羽：懐中電灯と…
相原：何か得物を。コンビニじゃ無理か〜。
キーパー：コンビニじゃ無理ですけど、何か探して見ます？ 木刀代わりになりそうな物。
鷲羽：コンビニなら傘くらいかなぁ。
キーパー：廃ビルの方で探してみるのはどうですか？ 角材か、鉄パイプみたいな物を。
織本：あと軍手くらい？
村瀬（弟）：簡易工具セットとか。ドライバーとか。
チェ：じゃあ村瀬が（お金を）出しておくという感じで。
鷲羽：そうですね。村瀬に「買って来い」と言います。
村瀬（弟）：（笑）「領収書切ってください」
キーパー：懐中電灯3つとドライバーと傘くらいですか。
鷲羽：ではさっさと行きましょう。
キーパー：道を渡って向かい側にある廃ビルなんですけど、まずは皆さん<目星>という事で。（鷲羽、相原、村瀬（弟）が成功）<目星>に成功した人が「立入禁止」と書かれた柵を越えて敷地に入ろうとした時に、何かが光を反射した事に気付きます。地面に落ちている物ですね。
鷲羽：「村瀬、そこにっ！」
村瀬（弟）：「ああ。はいはい」
キーパー：携帯が一つ落ちています。
村瀬（弟）：「ん？」
キーパー：あなた方仲間内は一目で分かるんですけど、それは呉の携帯です。
鷲羽：携帯、生きてますかね？
キーパー：電池が切れちゃってますね。
鷲羽：あぁ…。誰か同じ機種いない？
キーパー：電池パックの交換をやってみようという人は<幸運>ロールで（村瀬（弟）が成功したので、他は誰もロールしませんでした）。とりあえずは点きますね。
鷲羽：「カメラ画像」と「着信履歴」と「発信履歴」。
村瀬（弟）：確認します。
キーパー：カメラの画像に関してはさっきと同じ画像が入っています。よく調べてみると動画が一件保存されています。
チェ：時間はいつ？
キーパー：時間は最後の写真が撮られて間もなくです。
村瀬（弟）：「えーと、じゃあ、動画を再生しますよ？」
キーパー：動画は結構ブレちゃっているんですけど、3枚目の写真と同じアングルで始まっていますね。目の前にある廃ビルが夜空を背景に映っている映像ですね。荒い息遣いが聞こえます。どうやら、どこかで身を伏せているんじゃないかと思われます。
チェ：隠れながら撮ったのかな？
キーパー：やがて急に画面が動き出します。持ったまま走っているのか、意味のない映像がダーっと続くんですが、今度はガラガラララン…と、どうやら地面に落ちたような感じです。で、「やめろ！ 放せ！！」という呉の声が聞こえてくるんですけど、だんだんと遠ざかっていきます。それからはしばらく、先ほど落ちていた場所の地面がずーっと映されていて、やがてプツンとバッテリーを消耗して切れてしまいます。
村瀬（弟）：着信履歴と発信履歴は？
キーパー：直前は織本さんとの通話で、それ以前は、皆さんとの簡単なやり取り以外の履歴は一切ありません。
村瀬（弟）：実家に連絡していたような履歴は一切ない？
キーパー：ないです。
鷲羽：「呉がここに来たのは間違いないな」
相原：何か得物になりそうなものは落ちてますか？
キーパー：<幸運>だな。
相原：（コロコロ）成功。
キーパー：成功した？ じゃあ、角材。
相原：「これならなんとか使えそうだ」
鷲羽：じゃあ行きましょう。「これは俺の明晰な頭脳から導き出した事なんだが、洞窟というからには地下だな」
織本：「うん。そうだな。そうだな」
一同：（笑）
