地底の侵略者04:廃ビルの地下

鷲羽地下室の入り口を村瀬に探させます(笑)
キーパー:とりあえず廃ビルへ入るわけですね。ビルには恨めしくもこのビルの本来の名前が残っています。「手塚ビル」っていう名前です。皆さんがビルの中に入って行こうとすると、瓦礫の物陰からぞろぞろと人影が現れます。
一同:おお?
キーパー:ムッとするような臭いがします。ホームレスが5人ほど現れます。入り口をふさぐような形で陣取ります。
鷲羽(チェに向かって)「どけって言え」(笑)
チェ(笑)
キーパー:「…何だ、あんたら?」
織本「えーっと、友達が中にいると思うんですけど…」
キーパー:「友達? ここにか? お前ら誰か見たか、ここに人が入っていくの?」「いや、俺たちゃ何も見てねぇ」
相原演技ですか? 嘘をついている? 分かる?
織本それを<心理学>で(成功)。
キーパー:彼らは嘘をついているのは確かです。ただしそれはビクビクしながらではないのは明らかですね。
チェ「平和的に話し合いましょう」(笑)
キーパー:「ここは俺たちの縄張りだからさ、ここで誰も見ていないんだから、気のせいだよ、あんたらの」
村瀬(弟)話したってムダでしょ? 言いくるめるといっても相手に対しての好条件は見出せないので…。
チェ俺たちは(ビルに)入りたいわけ? それともこいつらから話を聞きたいわけ?
織本入りたいわけ。話を聞くといっても、何かを目撃しているわけでもなさそうなので。
村瀬(弟)システム的に戦闘したくないのはその通りなんだが、あまりここで時間を使うのも…。
鷲羽実際問題として強行突破をするかどうかだな。
チェ入りたいって言って、殴っちゃっても良いわけ?
鷲羽「大丈夫。やつらクズだから」(笑)
チェ(笑)
キーパー:そもそもが立ち入り禁止地区なんで、こいつらが「縄張りだ」って言っている事自体が何の根拠もないですからね。

 強行突破。
 チェ、相原、村瀬が前衛になってホームレスを排除に掛かります。5人のホームレスは一行をビルの奥へと進ませないよう進路の邪魔になるように陣取りますが(おかげで鷲羽と織本は後方で安穏としていられます)、<マーシャルアーツ>付きのチェのローキックと相原の振り回す角材、村瀬の素人キックの前に次々に叩きのめされていきます。
 ちょっとした打撲程度の被害は出ましたが、PC側の圧勝で戦闘(ケンカだ!)は終了しました。
 叩きのめしたホームレスは瓦礫の陰で気を失ってもらっていて、一行は先へ進みます。


キーパー:ビルの中に足を踏み入れるという事で。ちょっと外とは違ってひんやりとした感じです。歩く度に埃が濛々と上ります。
鷲羽黴臭かったりするんですか?
キーパー:微かに臭いますね。
チェ埃が舞うの? 足跡が無数にあるわけ?
キーパー:<目星>ロールを。(相原と村瀬が成功)成功すると分かるんですが、無数の足跡が。
鷲羽「ここに来た事は間違いない」
村瀬(弟)(足跡を)追いかけます。
鷲羽「行け、村瀬!」(笑)
村瀬(弟)チェを先頭に(笑)
キーパー:しばらく細い通路を進んでいくと階段があります。下と上、両方に向かえます。
チェ足跡があるのはどっち?
キーパー:地下に向かっています。
鷲羽下ですね。
キーパー:下へ向かって降りて踊り場に出て見ると、下へ続く階段の途中が瓦礫で埋まっていますね。
織本進めそうにない?
キーパー:パッと見、かなりの量の瓦礫です。ちょっと片付けて先に進めるという感じではないです。みっしりとふさがれています。
鷲羽最近ふさがれたんスかね?
キーパー:じゃあ、<アイデア>ロールで。(鷲羽は失敗したが、他のキャラクターたちは成功)成功すると分かるんですが、土の臭いがしますね。ようするに真新しいです。
一同:なるほど。
チェ「…ヤバくね? 早く戻らねぇと」
キーパー:もう一回<アイデア>ロールを。(織本のみ失敗するも、他4人は成功)ひんやりとした空気を感じます。瓦礫に混じる土そのものから冷気が放たれています。
相原触ってみますけど?
キーパー:ジャリっというか、サクッとしています。
チェ霜柱みたいなのか! …真夏に?
鷲羽真夏ですなぁ。まさしく。
相原角材を突き刺してみますけど、結構深いですか?
キーパー:深いですねぇ。
織本瓦礫は石と土も混ざっていて、その土の部分が霜柱みたいになっているっていう事なんだよね?
キーパー:はい。石の見えている部分にも霜が下りている感じです。
鷲羽瓦礫は上から落ちてきたんですかね?
キーパー:いえ、上の階の床が抜けたというわけではないです。
鷲羽下から来たのか。
チェ盛り上がった。
織本これを崩して進むってわけにも…
一同:いかないよねぇ。

 地下へ行く方法を模索する一行は、今は動いていないエレベータに目をつけます。エレベータの昇降用縦穴を利用して、地下へ侵入しようというのです。アイデア自体はかなり冴えていたように思えましたが、人力で扉をこじ開けるのにてこずり(ロールの目が奮わず)、結局この作戦は失敗に終わります。
 呉と蕪の安否が気になるところですが、無為に時間を浪費するよりは良いと考えた一行は一度体勢を立て直し、翌日道具を揃えて地下へ続く階段をふさぐ瓦礫の撤去という地道な作業にアタックすることにします。スコップ、軍手、ロープ、懐中電灯、防寒着(この夏の最中にです)、デジカメ、木刀(相原の得物)等を用意し、今度は不退転の決意で下り階段を下りていきます(ホームレスたちはどこかに行っちゃってました)。


キーパー:改めて階段に行ってみると、さすがにもう土は凍っていないようです。単純にこの作業に関しての問題は、どれだけ時間がかかるかという事だけです。5人でやれば半日というところですかね。
鷲羽やりましょう、半日。
キーパー:除去していくと分かるんですけど、どうやら下から突き上げたものじゃなさそうですね。
一同:おお?
キーパー:普通に床が見えてきます。下はもちろん上も壊れてはいません。
チェどこから瓦礫は出てきたんだ? 突然湧いたの?
キーパー:ぱらぱらと土の跡が奥に続いていますね。なおかつ、開けると向こうからヒヤッとした空気が流れてきます。
織本どこかから持ってきて、こういう風に積んだって感じなのか。
チェ誰かが故意にここに持ってきたっていうわけだ。
鷲羽凍っている所から?
織本うん。奥にそのような所があるんでしょう。
鷲羽入ってこさせないように積んだのか、出られないように積んだのか? まぁ、チェを先頭に先へ進むしか、我々に道は無いのですが。
チェ(笑)
キーパー:地下一階にはいくつか部屋がありますが、申し訳程度にドアが残っていたり残っていなかったりします。温度が冷房を効かせているみたいに低くなってきます。
一同:では着込みます。
相原土の跡を辿って行きましょう。
キーパー:ずーっとそれを辿っていくと、一つの部屋に通じています。その部屋を覗いてみると、中に瓦礫が散乱しています。埃っぽい、黴臭い部屋です。全員<目星>ロールを。(チェ以外は成功)そこに散らばっている瓦礫は木製の物が壊れて出来た瓦礫なんですけど、木の裂け目とかが明らかに新しいです。
村瀬(弟)ほう。
チェこの木製の何かが瓦礫になったのは最近の事だ、と。
相原他に部屋には何もありませんか?
キーパー:点々と続いている土の跡の先に、小石のような物が円形に並べてあります。円の中にも石が並べてあるんですけど、何かの模様のような並べ方です。土の跡はその石の囲いの所で消えています。
鷲羽村瀬が「そこの中に入る!」と言っています。
村瀬(弟)じゃ、真ん中に立ってみますよ。
キーパー:立つの? という事で、村瀬君の姿が消えました。
織本あちゃー(笑)
鷲羽<オカルト>でちょっと、こういう前例が無いかどうか考えます。
キーパー:どうぞ。
織本消えたっていうのは、急に? 本当にもう何の前触れもなく?
キーパー:はい。足を踏み入れた瞬間、彼の姿は消えました。
織本パッと消えたわけ? 音も光もなく、フッと消えただけ?
村瀬(弟)「なんスか、ここっスかぁ?」…フッ、と。
鷲羽「おい! 村瀬!?」と言って俺も入っていきます。
キーパー:<オカルト>は?
鷲羽失敗しました(笑)
キーパー:(笑)鷲羽さんの姿もフッとかき消すように消えます。
鷲羽「うわぁーっ!」と何故か不安な絶叫を残します(笑)
一同:(笑)
チェその絶叫残したら行かないから(笑)
相原「ま、仕方がないから行きませんか、先輩?」
チェロープの端をどこか、ドアのノブにでもくくりつけて行けませんか?
キーパー:行けます。で、彼が円の中に入るとロープはスパッと鋭利な刃物で切られたかのように切れます。
織本不安だよね(笑)。でも仕方ない、行きましょう(相原も続く)。



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