
キーパー:(村瀬に向かって)そういうわけで君は「ここですか?」って言ったら、もうさっきまでいた部屋じゃないです。
村瀬(弟):「…お? おお?」と言って辺りを見回します。
キーパー:洞窟のような場所です。ぼんやりと灯りがあります。
村瀬(弟):「ここか…。う〜む。って言うか、何でここ?」という感じでようやくおたおたし始めます。
キーパー:そうやっているうちに皆さん、そこへ登場という事で。
相原:ぼんやりと灯り? 光源はどこですか?
キーパー:洞窟のような空間なんですけども、何処も彼処も凄く滑らかです。光源はその床とか天井からぼんやりとした光が放たれています。
チェ:今は部屋なの? 通路なの?
キーパー:どうやら通路ですね。ここがどん突きで、道が続いています。足元にはまったく同じ形に石が並べられています。
チェ:分かりました。それ(※出口となる石の円)を確認したかったんです。
織本:滑らかなのは人工的なもの? それとも鍾乳洞的に滑らかなの?
キーパー:何の凹凸も無いです。まるで御影石のようです。ツルツルに磨き上げられています。
チェ:人の声とか聞こえますか、奥の方から?
キーパー:特にそういうものは聞こえないですね。
鷲羽:先に進むしか、ないですね。
村瀬(弟):(デジカメで)カシャカシャと写真を撮ります。
鷲羽:一応危ない事は分かっていながら、「呉! 蕪! いるか!?」と大声を出させます。チェに。「言え」って言います。
チェ:「言わねぇ」(笑)
鷲羽:「言え」
チェ:「言わねぇ」(笑)
織本:「何か前の方でブツブツ言っているなぁ、二人で」(笑)
キーパー:しばらく同じような通路をずーっと進んでいくと、心なしか強い灯りが見えてきます。どうやらこの先に広い空間があるようです。
チェ:ちなみに、ここは寒いの?
キーパー:ビルの地下と同じくらいですかね。
鷲羽:床に土の跡はあるんですか?
キーパー:かすかにその跡は見えます。
織本:ここも黴臭いの?
キーパー:黴臭いです。はっきりと「黴臭いな」と思います。
織本:臭いが強くなっているんだ。
キーパー:進んでいくと、その先にドーム状の空間があります。東京ドーム一個分くらいの大きさかもしれませんね。まず「デケェな」と思うんですが、ふと見ると人がいっぱい動いています。一辺の長さが6mくらいで表面にボコボ事不規則に出っ張りがある立方体が1個、どーんと片隅にあって、その周りで人がいっぱい動いている。
織本:何をやってんの? 歩き回ってる?
キーパー:歩き回っていますね。行ったり来たり。
鷲羽:それは人間ですよね?
キーパー:人間ですね。普段着を着た若者たちです。中には蕪の姿があります。呉の姿は見えません。もう一方の片隅にこじんまりとした建物が一戸建っています。不規則な多面体で多分建物なんだろうなぁ、というシロモノです。「ちょっと変った灰色の構造物」って感じですね。その周りには人は見えません。
チェ:このドームに他の出入口はないの?
キーパー:ないです。ドームで行き止まりですね。
鷲羽:とりあえず蕪に走り寄ります。「蕪! 蕪、どうしたんだ!?」肩を揺すります。
キーパー:でも、あなたの方を見ようともしません。
鷲羽:何やってんスか、コイツら?
キーパー:一輪車、いわゆるネコですが、それを使って黙々と働いているんですけど、向こうでそれに石を積んで、帰ってきてドームの真ん中辺りにそれを積み上げていきます。
織本:真ん中に山が出来ているの?
キーパー:出来ています。降ろしたらまた向こうへ行って、向こうではまた石をどんどん積み込む役割がいるわけですね。
チェ:流れ作業的に、それぞれ役割決めてやっているわけ?
キーパー:やっています。
鷲羽:何か穴を掘っているという事ですか?
キーパー:そうらしいです。ただ、どうやら立方体の所から持ってくるみたいです。
チェ:積み上げられている石を見ますけど。「何だろ、これ?」
キーパー:明らかに壁等に使われている石とは違いますけど…あとは<地質学>ですかね(全員失敗)。
チェ:蕪を止めますよ。「やめろ! いいから、こっち向けよ!!」
キーパー:STRの対抗ロール。蕪はSTR 10ですな。
チェ:65%。(コロコロ)19! 成功。
キーパー:「止まれよ!」と言って力を入れると止まります。ただし、ずっと止まったままです。手を放すと今までの作業を続けようとします。
相原:<医学>的にどういう状態にあるか分かりますか?
鷲羽:<精神分析>で自我があるのか、そういう話じゃね?
キーパー:では<精神分析>で。
相原:(コロコロ)全然ダメ(笑)
キーパー:まぁ、意志があって自発的に行動しているようには見えないです。ここで働いている者全員に共通する事ですが。
鷲羽:では立方体の所に…村瀬が行きます。
村瀬(弟):はい。
キーパー:立方体の所に行くと、表面には不規則に丸い瘤のようなものが突き出しているんですけど、時折そこがパカッと開いて、ドサーっと土砂が吐き出されます。
一同:あーあーあー。
キーパー:それを拾ってネコに積むと、真ん中へ持っていくという作業を延々と繰り返しています。
織本:掘削機だね。掘削機だよね、これ。
村瀬(弟):立方体の写真を撮っておきます。
鷲羽:では村瀬が「どうしても調べたい」と言っている多面体の方を。
相原:実際調べたいでしょ。
鷲羽:では村瀬を先頭に(笑)。それはともかく…「よし。行ってみよう」
キーパー:ドームの反対側にある多面体の方へ行く途中で、今まで働いていた何人かが今までの仕事をやめて、中央にこんもりと積まれた石を見ながら選別らしき事を始めます。選り分けていると、たまに選び抜いているような石があるようなんですけど、それには何だか見覚えがあるな、と。瓦礫に混ざっていた石は、確かこんな感じじゃなかった?
織本:不純物を取り除いているって事か。鉱山、坑道なのか?
鷲羽:多面体の方、多面体の方。
キーパー:で、多面体の方に近づいていくと…皆さん、<聞き耳>ロールを。(鷲羽と村瀬が成功)成功した人は、今向かおうとしている方向から「ブーーーーーーン…」と羽音のようなものが聞こえてくるのに気が付きます。聞こえた人は1行動だけ取れます。
鷲羽:…何か動いているのか、何かがいるのか? 機械が動いているのか、生き物なのか?
相原:羽音はでかいの?
織本:<聞き耳>ロールを振るくらいだから。
キーパー:頭の芯に響くような音です。
村瀬(弟):とりあえず伏せます。耳をふさいで。それくらいしか思いつかない(笑)
鷲羽:俺もとりあえず伏せるしかないかなー(笑)
キーパー:二人は耳をふさいで伏せるという事で。えー、順番に処理していきますので。(チェに向かって)POWいくつですか?
チェ:自慢のPOWは…11。
キーパー:対抗ロールになるんですけど…30%。
チェ:楽勝じゃない♪ おりゃ! (コロコロ)24!
一同:おお〜!
織本:POWは…14。45%。(コロコロ)失敗。
相原:POW 17。(コロコロ)ダメ、98!
キーパー:二人は頭の芯でブーンという羽音のようなものが響くなと思って、それっきり意識がフェードアウトします。(チェに向かって)あなただけは意識を保ちます。見ると、先輩(鷲羽)と村瀬が伏せていて、この二人(織本&相原)がボーっと立っています。伏せた二人はその後どうしますか? 何らかのアクションは取れますよ。
鷲羽:羽音のする方を見てみます。
村瀬(弟):まず状況を見ます。
キーパー:多面体の建物らしきものの陰から、何だか良く分からないものが出てきます。コレですな(ミ=ゴのイラストを見せる)。
村瀬(弟):う〜〜〜〜〜〜ん(笑)
キーパー:数は5。頭と思しき所の色を変えながらブンブンやっているんですけども、やがて1体がこちらを見てブンブン羽音をさせます。
チェ:大きさはどれくらいなの?
キーパー:そんなに人と変らない…あなたよりは小さいです(笑)
チェ:(笑)(※SIZ 18)
キーパー:織本と相原はノロノロとボタ山の方へ向かっていって、作業に加わります。
村瀬(弟):伏せたままジリジリと下がって行って、距離取ってから、耳から手を放します。
鷲羽:「何だ、アレは!?」
キーパー:とりあえず、見た3人はSANチェックです。(鷲羽が失敗)失敗すると1D6です。(コロコロ…出目は6)<アイデア>ロール(笑)
鷲羽:<アイデア>90もありますからなー(笑)。(コロコロ)61、一時的発狂(笑)
キーパー:とりあえず短期で振りましょう。
鷲羽:短期で…(コロコロ)14戦闘ラウンドの間…(コロコロ)幻覚または妄想。
キーパー:…一応キノコっぽい奴らなので…キノコがいっぱい生えている所にいるんですけど、キノコが歩いて迫ってきます。そして凄く黴臭い。そんな幻覚を見るという事で。
鷲羽:…(チェを見て)後はお任せしました。14戦闘ラウンドなので、15戦闘ラウンド目から、また頑張ってみようかと思います。
村瀬(弟):耳ふさいでいるの止めちゃって良かったのかな?(笑)
キーパー:少し離れた所に移動したんですが、聞こえちゃってます(笑)
村瀬(弟):はぁい(笑) じゃ、POW 16なので55%。…ダメ(笑)
チェ:…ちょっと待ってくれよ(笑)
鷲羽:いやいや、見せ所ですよ(笑)
チェ:分かった! 俺が助けを呼んでくるまで皆、待っていてくれ(笑)
一同:(笑)
チェ:まぁ、そんな事はせずに…明らかにコイツらの羽音でおかしくなっている事は分かるんだよね?
キーパー:分かります。
チェ:…5匹なんだよねぇ。
キーパー:5匹です。でも明らかに耳に聞こえるほどブンブン羽音をさせているのは、その内の1匹です。他の奴らも時々ブンブン言ってはいますけど、それは何だか、会話しているっぽく見えます。ブーンと羽音をさせている奴は手(?)に何かの装置を持っています。他の奴らはクニャクニャとした細長い棒を持っているという状態です。
チェ:じゃあ、「あ! 君、君、君!」って理性的に話しかけます(笑)
鷲羽:「君、君、君」って(笑)
織本:さすがですな(笑)
キーパー:ではブーンと羽音をさせている奴があなたに向かって…
チェ:来るんだ!? じゃあ、足元の石を拾って投げます!
キーパー:DEXは?
チェ:DEXは…自信の7!
キーパー:こっちは…と。12。でもいきなり物を投げつけるって事は出来ますね。
チェ:<投擲>! (コロコロ)06!
キーパー:ガンッ! 当たりました。
村瀬(弟):ダメージは1D4+1D4/2。
チェ:(コロコロ)…3。効いてる感じ?
キーパー:えー、ゴンッという感じで普通にダメージいきました。
チェ:どうやら効くらしい! では石が当たったんで、会話で平和的解決を…。キラッ☆(メガネを押し上げる仕草)「君たち!」
鷲羽:ここまでやっておきながら(笑)
織本:あのあの、プレイヤーがSANチェックに失敗しているようです(笑)。どうしましょう、この場合?
相原:活躍の場が回ってきた事に耐え切れなかったんでしょう。
チェ:慣れてないんで(笑)
一同:(爆笑)
キーパー:では石を当てられた奴が、チャッと何かを構えると、そこからバリバリッと電気が照射されます。…3ダメです。ただし、スタンガンを食らったような感じで3ラウンド動けなくなります。
チェ:マジかよ(笑)
鷲羽:俺なんか14戦闘ラウンドですから軽いもんですよ(笑)
キーパー:残り4体の内の2体が建物の中に入っていきました。他の2体が銃を…銃らしきもの(笑)を構えています。次のラウンド、その2体が銃らしきものを置いて、あなたに近づいてきます。建物に入った2体の内、1体が何やら大きな缶詰みたいな物を抱えて中から出てきて、そのまま建物の裏手の方へ消えていきます。そして今度はあなた(チェ)を建物の中へ入れようと、近づいてきた2体が体を抱え上げます。
チェ:引きずられているの? それは何ターンかかる?
キーパー:引きずられている途中で3ラウンド経つので、麻痺は解けます。
鷲羽:放せ、放せ!…と。
チェ:「話せば分かる」
一同:…。
鷲羽:今、俺がスタンした。
一同:(爆笑)
鷲羽:(チェに向かって)あの、凄く頑張った方が良いと思います(笑)
キーパー:このラウンドから動けますよ、という事でDEXが7。このラウンドは引きずられています。
チェ:(電気銃を)構えている奴は何してんの?
キーパー:ついて来てますよ。いつでも撃てるように、という感じで。
チェ:俺は両脇から抱えられているんだよね? じゃあ、後ろからついてきている奴を蹴飛ばそうとします。
キーパー:あなたは体がデカイですからね…。では<幸運>ロールで。
チェ:55。(コロコロ)54!
キーパー:体が大きいおかげで蹴りが届く範囲にいたという事にしましょう。
チェ:蹴ります。(コロコロ)当たり。5ダメ。
キーパー:では次のラウンドになってDEX順に。こちらの発砲(電気銃)。ズビズバ〜!(コロコロ)外れました!
チェ:また蹴飛ばします。(コロコロ)命中! ダメージ…4(笑)
鷲羽:なに手加減攻撃してるんですか(笑)
キーパー:さすがにドサッとくず折れます。
その後、チェの必死の抵抗(ムダにデカイSIZが役に立ちました)により残りのミ=ゴを怯ませ、PC全員と作業をしていた何名かの人々(蕪含む)を催眠状態から解放しました(鷲羽は未だに幻覚を見ているままですが)。正気を取り戻したPCはチェを援護すべく走り出します。
キーパー:チェを持ち上げる事は不可能なようなので、あなたを掴んでいた連中は手を放して置いてあった銃らしきものを取りに行きます。
相原:このラウンド駆け寄って攻撃を出来るんでしょうか、我々は?
キーパー:このラウンドで駆け寄って行って、次のラウンドからですね。
チェ:俺はこのラウンド攻撃できるよね? (コロコロ)当たり…10ダメ。
キーパー:一体が一撃で死にました。壁まで吹っ飛びました(笑)。もう一体がたどり着いて銃を手にします。そして建物の中から銃を構えた奴が一匹現れます。
鷲羽:(正気に戻るまで)後6ラウンド。がんばれー(笑)
噴霧器で鎮圧を図るミ=ゴ相手に被害を出すものの(チェが意識不明)、生来さほど頑健ではないミ=ゴをどうにか倒すPC。
キーパー:缶詰を持って消えた一体を除き、どうにか全てを撃退しました。一息ついてみると、倒した奴らは溶けてなくなってしまいます。溶けない奴(気絶したミ=ゴ)には止めを刺すのは有効ですね。
チェ:間違って俺に止め刺さないでね(笑)
相原:治療、治療(※チェを<応急手当>。チェの意識が回復)。
鷲羽:「あれ? 俺が恐怖した怪物がいない」(※狂気から回復)。
チェ:銃は残っているの?
相原:使い方、分かるんかね?
キーパー:<アイデア>ロールに成功すれば、冷気をぴゃーっと出していた奴(噴霧器)の使い方は分かります(噴霧器の使い方は全員が理解)。電気銃の方はかなり難しいです。電気銃は<電気修理>ロールを2回成功すると使えるようになるね(全員理解できませんでした)。
織本:正気を取り戻したマンションの奴らはどうなってんの?
キーパー:右往左往してますよ。
織本:じゃあ、蕪に声をかけて落ち着かせて…。
村瀬(弟):我々は呉を探さなくてはならない。
織本:だから、呉をどこかで見なかったか、一応蕪に聞きます。
キーパー:「ああ、そういえばあの晩、何だか音が…。そこから何も覚えてないんですよ。フハッ」
織本:「とりあえず、正気に返ったらしい連中を連れて、ここから帰ってくれ」
キーパー:「え? え? どうすれば良いんですか?」
鷲羽:蕪に説明して引率させれば良いでしょう。早くもう一体を追わないと。
チェ:じゃあ、説明して行かせます。先輩風吹かして。
キーパー:「わ、わかりました。フハッ」。みんなを引率して、通路の方へ行きました。
チェ:えと、銃は3本だっけ? 誰が持ってんの?
鷲羽:(噴霧器を構える仕草)ジャキッと持ちながら。
村瀬(弟):(噴霧器を構える仕草)ジャキッと持ちながら。
相原:後は織本が持てば?
織本:うん。
チェ:俺は投げつけられそうな手ごろな石を持っていくわ。