
キーパー:それから1週間ほどして、病院から電話がかかってきます。「先日運び込まれた呉正秀という患者について、重大な報告がありますので、申し訳ありませんが病院まで足を運んでください」
鷲羽:「分かりました」。皆に連絡して一緒に来てもらいます。
キーパー:病院に着くと所謂診察室に通されて、先生が厳重に人払いをして看護婦も追い出されます。「あなた方がこの事件に関係しているという事なので…これをご覧ください」と言ってCTスキャンの映像を見せてくれます。「これが呉正秀のCTスキャンの映像なのですが…」。<アイデア>ロール。(全員成功)脳を輪切りにしたような映像が本来は映っているはずなんですけど、まぁ大方の予想通りですね、映っているべき物が映っていません。
鷲羽:頭蓋骨だけが映っている。
相原:空洞なんだ。
キーパー:ええ。空洞が映っていますね。「単刀直入に申し上げましょう。彼には脳がありません。ただし、空っぽというわけではなく、何らかの液体が満たされています」
相原:はぁ〜ん、それが最低限の生命維持の活動を保たせているのか。
鷲羽:俺は見てないんで何とも言えないんですが(※絶賛発狂中でした)、缶を持ち出したとかは言っているんですか?
チェ:ああ、うん。全部、私が見た事は報告します。
鷲羽:では机に拳をダーンッ! と打ち付けて、「呉の脳を…我々は奪還し損ねた」
相原:「でもあれだけの数は相手に出来ねぇな」
キーパー:「それともう一つ。彼の実家の方になかなか連絡が取れないんですが。こういう場合は身寄りの方と連絡を取りたいというのがあるんですが。もちろん我々も治療に全力を尽くしますが」
鷲羽:ただ、如何せん、脳が(笑)
織本:治療するどころではない(笑)
鷲羽:治療する「モノ」がないですからなぁ。
村瀬(弟):彼の実家の様子を確認する方法があるのか?
織本:えらい簡単やん。
鷲羽:行ってみるんだよ、実際。我々が。
相原:なんで実家にまで連絡がつかないんだ?
村瀬(弟):不吉な予感がいっぱいするので…。何か、これだけ背負い込んでいる間に、一度も実家と連絡を取った形跡が無い辺りが色々怪しいんだが…。
鷲羽:実家って、実は…彼が「アレ」を開けちゃった時に、もう無いんじゃね?
一同:う〜ん、あり得る。