
『Chill』第1版(Pacesetter社版)用のアドベンチャー・モジュール『Thutmose's Night』を第2版用にデータ・コンバートして使用しました。モジュール1冊分の分量があるので、セッションは前・後編の2回に分けて行い、合計で約9時間くらいのプレイ時間です。
戦闘シーンがかなり多く、しかも連戦を強いられるのでエンヴォイには厳しかったかもしれません。でも、今回で『Chill』の戦闘がいかなるものか、アートやイビルウェイの流れがどんなものかということがかなり把握できました。銃器と《防御球》、スゲェ強えーな。
リプレイ本文中でも少し触れている通り、シナリオ・デザイナー(Jon Brunelle氏)がかなり頑張っているという印象です。プレイヤーを退屈させないように、大小様々なイベントを散りばめてあり、特にカイロへのフライト中のトトメス出現や、カイロについてからのメモを使ったワニの悪夢イベントは受けが良くてやった甲斐がありました。主要NPCのジェームズ・ナルティやアリ・ミスフィンもツボを押さえたお助けキャラクターで、かなりプレイヤーに受けていました。
あまりの冷酷さに後のファラオによって全ての記録を抹消されたという、まるでネフレン=カのようなトトメス・ザ・エルダーは、復活のために人間の骨髄が必要であったため、メリテトによってそれを供給されていました。シカゴの骨髄殺人は中途半端に終了したにもかかわらず、どうしてトトメスが完全復活したのかは謎です。
久しぶりに手ごたえを感じた既成シナリオでした。オススメです。
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