赤のQ


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怪談『赤のQ』

キーパー: 美緒と史乃は〈幸運〉ロールをどうぞ(史乃は成功、美緒は失敗)。オカルト研に所属する美緒にはあるまじき事ですが、史乃は聞いた事があります。「赤のQ」というのは聖ジェローナに伝わる怪談の一つです
史乃: 先輩の貫禄!
美緒: あうう……

怪談『赤のQ』
 聖ジェローナ女学院に伝わる怪談の一つ。
 “赤のQ”という名の悪魔が宿る真紅の聖書『紅血の聖書』が数年周期でどこからともなく現れ、その聖書を手に入れた者に契約の署名をさせ、魂と引き換えに3つの願いを叶えるという。赤のQは1つの願いを叶える毎に「Q」という血文字を残し、3つの願い事を叶えた後、その証として署名されたページを真紅に染めて契約者の魂を奪って行く。
 契約を終了すると『紅血の聖書』は再び誰かによって発見されるまで、その姿を消す。

堂本: 「ということは、誰かが彼女(=澄香)の死を望んだのか?」
キーパー: 麻希「まさか。くだらない噂話です」
史乃: 「本当なら、あと2つ」
堂本: 「でも、現実に人が死んだ……これは事実だよ」
美緒: 「本当だとしたらどんな願いが実行されるんでしょう……」
史乃: 副会長は、噂だと思っていそうですか?
キーパー〈心理学〉でどうぞ
史乃: 3%オーバー、失敗。くやしい~
キーパー: 信じていないように見えます。そうこうしていると屋上に白木が現れて次のように言います。「学院長がお話があるそうです。みなさん、学院長室まで来てください」
堂本: みんなの顔を見回します
史乃: 美緒の手を握ります
美緒: 史乃さんの手をしっかり握って付いて行きます
史乃: 「凄いことになったね……」>美緒
美緒: 「はい……これからも何か起こりそうで……」
史乃: 「ゴメンね、変なところに呼んで」>堂本
堂本: 「気にしなくていいよ」
キーパー: 美影「行きましょう。学院長の判断を仰ぐのが良いと思います」
堂本: 「いいでしょう」
キーパー: 麻希も従うようです
史乃: 「行こうか」美緒の手を握りつつ行きます
美緒: 「はい」
堂本: なんか不吉と好奇心が入り交じった胸の内
キーパー: 学院長室には既に晶と取り巻き2人がいます。学院長はお年を召した女性な訳ですが、この事件を「三星祭」が終わるまで内密にするようにと依頼します。当然警察には届けますが、捜査は極内密に行う事にするようです
堂本: ふむふむ
美緒: 「わ、私達が……」
史乃: 「それで良いんですか? まだ、続くかもしれないんですよ!」
キーパー: 学院長「もちろん原因は究明します。でも三星祭の最中にいらない騒ぎを起こさないためです。例えば、野次馬が押し寄せるとか、ね」
史乃: 「それはそうですけど……生徒達の安全はどうするんですか?」
美緒: 「みんな気が気じゃないと思います」
堂本: 「あの、……私も、ですか」
キーパー: 麻希「ここにいる皆が口を閉ざしていれば、事件の事は外には漏れないでしょう? 例えば、同じ学院生が飛び降りた現場を写真に収めていい気になっている人が、それを捨てるとか、ね」
史乃: 「あのね、そう言う問題じゃないでしょ」
堂本: すげえ理屈だ、このねえちゃん
美緒: 「あわわ……」
キーパー: 麻希「非常識なのは誰かしら、という喩えよ。誰とは言っていないわ」
堂本: (あんたが一番ヒジョーシキだろ)
史乃: 「犯人が、怪談にこだわってたら、あと2回はするってことよ」
キーパー: 麻希「犯人って何?」
史乃: 「自殺には見えなかったけど。あなただって、危ないかもしれないのよ……」
キーパー: 学院長「垣間さんが誰かに殺された可能性があるとでもいうのですか?」
堂本: 「自衛隊にも怪談はあるけど、死人までは出ない。原因は必ずある」
美緒: 「すぐにでも調べないと大変な事になるかもしれません」
史乃: 副会長の反応は?
キーパー: 麻希「怪談と結びつけるのは勝手ですが、それは冷静な分析とはいえないのでは?」
堂本: (だから原因だといっとろーが!)
史乃: 「あなたは、怖くないの?」
キーパー: 麻希「ファンタジーを追うのは結構ですが、今一番の可能性は自殺です。とりあえず、屋上の施錠を提案します」
堂本: 無謀な指揮官、敵よりこわい
史乃: 本気で怖がってないのか、強硬にならざる得ないのか、判断できる?>キーパー
日下部 麻希キーパー: 先程失敗したので出来ません。麻希はせせら笑って「私、赤のQとか言う悪魔に会ったことがないので、その存在を信じる事はできないの」
堂本: 可能性を排除した判断なんか信用できるか!
キーパー: 学院長「飛び降り自殺が続くとは考えられませんが、しばらく屋上は施錠しましょう」
史乃: 「せめて警備員を増やしたりは出来ないものでしょうか」>学院長
堂本: 「まず防備を固めるべきです」
キーパー: 学院長「物々しくする事は他の生徒たちの不安を煽ります。それに……」
史乃: 「それに?」
キーパー: 麻希「架空の犯人を追っても意味がないって事では?」
史乃: 「そうなんですか?」
堂本: (歯ぁくいしばれ!)
キーパー: 麻希「誰も"犯人"を見ていないんでしょう? 今ある状況では自殺と考えるのが当然だと思うけど?」
史乃: 「死因もはっきりしてないのに?」
堂本: (調査してから言えー!)
キーパー: 麻希「死因は屋上から飛び降りて首の骨を折ったからよ」
美緒: 「でも、不自然な点も多いと思います」
堂本: 「……ごほん。いや、やはり調べてみてからでないと、なんともいえないよ。問題は、死因じゃない。原因だよ」
キーパー: 麻希「確かに不自然な点は多いですが、その不自然な点をかき集めても赤のQとやらの仕業と断定するのは困難に思えるわ」
美緒: 「赤のQに準えた殺人事件かもしれないです……」
史乃: 「そうそれ。そのまねをしたがっている人がいるかもしれないってこと」
キーパー: 学院長「とりあえず、他言無用に願います。解散してください。生徒の皆さんは明日は休んでも良いですよ」
史乃: 「……」
美緒: 「……」
キーパー: 皆さん学院長室から出されました
堂本: ま、巻き込まれてしまった
史乃: 「まいったなぁ~」
キーパー: 晶や麻希たちは家路に着くようです
美緒: 「どうしましょう……」
堂本: 「事務所長になんて言おう。一佐なんだよな」
キーパー: 美影「私たちで、なにかできることはないかしら?」
史乃: 「出来ることは、しておきたいですね」
堂本: 「あります、あります、美影先生!」
美緒: 「はい、私も出来る限りの事はします」
史乃: 「従兄弟殿、時間は大丈夫なの?」
堂本: 「……まかしといて貰いましょうか。一佐がなんだ、茶道もできないくせに。わははは」
史乃: 「頼りにさせてもらうからね」>堂本
堂本: 「おうよ、頼まれましたことよ」
キーパー: 美影「では、明日からそれとなく事件を調べてみましょう。学院長の手前もあるので、あくまで内密に」