赤のQ


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調査

キーパー: では三星祭2日目です。調査を開始してください。晶と麻希は登校してきているようです
堂本: 現場百回、屋上へゴー
美緒: 図書室に何か資料がないか、調べるのはどうでしょう?
史乃: 書記のこととか、会計の子のこととかも調べたいな。手分けしますか?>ALL
堂本: 堂本は屋上へ行きます。聞き込みは難しい
史乃: 2人1組くらいの方が良いかな
美緒: うーん……とりあえず史乃さんに付いて行きます。怖いから
堂本: 美影センセー! ……いや、同伴した方が
キーパー: 屋上の施錠の問題もあるので、堂本には美影が付き添いましょう
堂本: いえーい!(不謹慎)
キーパー: 先に屋上を解決しますので学生組はどうするか考えておいてください
堂本: そういうことで。ワクワク

とりあえず二手に分かれて調査開始です。


ライン

書記・垣間澄香の飛び降り直前の様子

 堂本は美影と一緒に屋上をぐるりと回ってみますが、新たな発見はありませんでした。その後、垣間澄香が在籍していた2年A組に行って彼女の机などを調べてみますが、ここも空振りとなります。しかし、教室にいた澄香の友人から「昨日、澄香はふと思い立ったかのように会話の輪から抜けると、その足で屋上に向かい、柵を越えて飛び降りた」という暗示的な話を仕入れます。


図書館にて「赤のQ」を調査

 史乃と美緒は〈図書館〉で「赤のQ」について調べてみますが、過去の卒業生が残した文集にその名をちらほらと見つけるだけで、具体的な手掛かりは何一つ手に入りません。


会計・甲斐螢と書記・垣間澄香の最近の様子

 史乃と別行動をとることにした美緒は生徒会長室に行って晶と会うことにします。相次いで死んだ会計の螢と書記の澄香について何か変わった様子がなかったかと尋ねてみますが、晶は憔悴した様子で首を横に振るだけです。


生徒会内の対立、会計の裏切り……?

 史乃は生徒会に所属している友人から今回の「三星祭」開催を巡る晶と麻希の意見の対立の話を聞き出します。いつも通り学生主導の学園祭作りを主張する会長(=晶)派と、白凰聖女教会の設立100周年を祝って外部からも寄付を募り盛大に開催することを主張する副会長(=麻希)派の間で、激しい議論の応酬があったとのことです。最終的には会長派の意見が採用されましたが、特に予算計画は厳しいものとなりました。死んだ会計の螢は最初は会長支持派でしたが、予算編成の段階で親しい友人に「副会長の言うとおりに寄付を募っていれば……」と漏らしていたそうです。
 また、書記の澄香は副会長派でしたが、今回の「三星祭」開催準備で見せた晶の手腕を高く評価していたとのことです。
 会長派:結城晶(生徒会長)、甲斐螢(会計)
 副会長派:日下部麻希(副会長)、垣間澄香(書記)
 の図式が明らかになります。


書記・垣間澄香の最近の様子

 堂本は澄香を知る教師や生徒に話を聞きます(美影の紹介に助けを得て)。澄香は生徒会の役員でしたから、品行方正で知られていました。学園祭の準備も精力的にこなし、今回の盛況振りを喜んでいた一人のようです。日常におかしな点は見つかりません。


オカルト研究会にて「赤のQ」を調査

 美緒はオカルト研究会の先輩に赤のQについての聞き込みをしますが、学校の怪談らしく詳しい証拠は何一つありません。しかし、尾ひれがついたとはいえ、ここまで具体的に伝わっているという事は、何らかの事実が含まれている可能性がありそうです。


クサカベ・グループの娘 副会長・日下部麻希

 史乃は続いて副会長の麻希についての情報を集めます。万座区で強大な影響力を持つ「クサカベ・グループ」を出自とする麻希ですが、学院の会長選挙で晶に一敗地にまみれています。能力が高く実行力のある麻希は、人の下で働くことをどう思っているのでしょうか?


会計・甲斐螢の裏切り……?

 史乃と合流して、美緒は再び晶の元へ向かいます。
 史乃が収集した情報を踏まえて晶に螢の話を聞くと、螢の"日下部さんの言うとおりに寄付を募っていれば"という言葉に晶が少なからずショックを受けた事が窺えました。晶は螢が副会長派に移ってしまったのではないかと考えていたようです。


会計・甲斐螢の事故の様子

 堂本(&美影)も合流して全員集合した一行は、螢の友人に話を聞きに行きます。
 事故死した螢の当時の様子を聞くと、三星祭の予算編成で頭を悩ませていたある日、下校途中に走ってきた車の前に突然飛び出すようにして轢かれ、即死したとのことです。


会計・甲斐螢の事故現場の血文字「Q

 さらに一行は用務員の白木に話を聞きに行きます。
 白木は知っていることを一生懸命話してくれましたが、その情報は既知のものばかりでした。しかし、いらぬ不安を与えるからと学院長に口止めされていた生徒間の噂をポロリと漏らしてしまいます。それは「螢が事故に遭った時、加害者の車のボンネットに飛び散った血が「Q」の文字に見えた」というものでした。


ライン

史乃: ちょっと、整理しますか。甲斐さん(交通事故死)が第1の犠牲者だった、てことですかね
堂本: ほぼ確定
美緒: その可能性は高いと思います
史乃: 第2の犠牲者が、垣間さん(飛び降り?)
美緒: ですね
堂本: 可能性高し
史乃: 2人とも生徒会内で所属する派閥の反対側のリーダーを褒めた後、死亡
堂本: ふむふむ。しかも証拠を残さないやり方で
美緒: 赤のQの怪談自体も何らかの事実を暗示しているのも確かです
史乃: では、赤い聖書もあるのかな?
堂本: 任務達成条件は二つ。黒幕と次の犠牲者の防止……+赤い聖書の探索と無力化
史乃: 次は誰だ? 『紅血の聖書』が実在するなら、どこにあるのか? でも、死んだ2人の共通項ってこれだけなのかな?
美緒: うーん……次は会長か副会長か、あるいはそれ以外誰かが犠牲者、あるいは犯人かも……
堂本: 『紅血の聖書』の在処は……聖書だけに教会か、黒幕の手元
美緒: シスターは何か知っている?
久梳 美影キーパー: 美影「聖書はたくさん見てきましたが、真紅の聖書なんて見たことありません」
堂本: 「忘れてるだけでは?」
史乃: 「紅くなくても良いから、他とは違う聖書を知りませんか?」
美緒: 「何か、それらしい物の話を思い出せませんか?」
堂本: 「生徒の命がかかってます。正直に」
キーパー: 美影「うーん……残念ですが、分かりません。私が在学中には真紅の聖書が現れたという話は聞かなかったですから」
堂本: 前に現れたのはいつだ?
美緒: うーん……記録がないのがネックです
史乃: 「学校が、隠そうとしてるのかも」
美緒: 「学校ぐるみで隠しているなら証拠は残りませんね」
堂本: ということは学院長があやしい?
キーパー: 美影「良くある怪談ですから……実際今も真実なのかは計りかねています」
史乃: 「それはそうですが……」
堂本: 「でも現実に人が死んでますね」
キーパー: 美影「3つの願いが人の死に限定されているわけではありませんし。もしかしたら、成績がよくなって、体重が減って、彼氏ができた子が魂を奪われていたという可能性も……」
史乃: 確かに、証拠は残らないな。じゃあ、今回の件は、誰が、何を願ったんだろう?
美緒: そこですよね……
史乃: 「2人が死んで得をする人……」
堂本: 「もしくは嬉しい人」
史乃: 副会長?
堂本: ふむっ!
史乃: というのは短絡的か……
堂本: しおしお……
史乃: 会長派と副会長派で対立を続けて欲しい人。そんな人間居ないか……