
畸形 ~出来損ない~
キーパー: さて、翌日です。墓の前に来ました
先沢: むー、どうしよう?
各務: 掘る掘る(※スコップの準備をしてきました)
古海: 「気分は悪いが、墓荒らしといきましょう」(ザクザク)
キーパー: 柩はすぐに見つかりましたが、中には朽ちた服しか入っていません
各務: 「やっぱり中は何もなしか……」
キーパー:〈目星〉>ALL(先沢と淵沼が成功)。義景の柩が埋められた場所を囲むように小さな塚が8個ある事に気づきます
先沢: ……八つ墓だ
淵沼: 「何だこの塚?」
悠乃: やな感じ……
先沢: 「……見当もつかないわ」
古海: 「……意味深ですね。一つ掘り起こしてみますか?」
悠乃: 「調べてみます……?」
先沢: 墓荒らせば、塚まで
淵沼: 「一つだけ」
キーパー: 掘り返すと、中からは小さな骨が出てきました。おそらく胎児のものでしょう
悠乃: やっぱり……
先沢: ……むぎゅ
古海: 「……全部掘り起こしてみませんか?」
各務: これが八つも……!?
悠乃: デジカメに収めます
キーパー: 骨を見た人は正気度ロール(淵沼と各務が1ポイントずつ喪失)。更に〈医学〉>ALL(全員失敗)。新たな発見はありません(※成功していれば、胎児の骨に畸形の兆候を見て取れました)
古海: 全ての塚にこの胎児が埋まってるのか?
先沢: たぶん
各務: 「しかし……つまり、最低母親が八人いるってわけか?」
悠乃: サンプルとして押収しちゃいます?
古海: 「埋められた胎児とホルマリン漬けの胎児の処遇の差はなんだ?」
悠乃: 「十八体のうち、瓶詰めの一体、それに塚の八体……。残り九体は成長した……?」
キーパー: いえいえ、ビデオに写っていた出産シーンは1回のみですよ?>悠乃
悠乃: 仮定ですけど、出産可能であることが判明した時点で撮影しなくなっただけ、という線もあるかな~、と。もしくは、塚の八体は普通の人間として生まれたのかも、とか……
古海: 神の血を引けなかったから殺したと?>悠乃
先沢: ふむ、みなさんそれぞれ考えるテーマがありますね

キーパー: 昨日里香を追跡していた時に気づいたのですが、母屋の傍に地下室へ続く扉があったことを思い出します>先沢、古海
古海: 「という事に気付きました」>ALL
各務: 「行ってみるしかなかろうな」>古海
淵沼: 「そこを調べましょう」
キーパー: 扉は掛け金があるだけで鍵はかかっていません
古海: 「また地下迷宮ですか……。いい加減にしてほしいな。開けますよ?」
淵沼: 「神聖鰐のミイラありますかね」
各務: 「懲りないな、あんたも」>淵沼
淵沼: 「三つ子の魂百までも、ってね」>各務
キーパー: 扉を開けると、中からひんやりとした空気が流れ出てきます。下へ続く階段を降りていくと、地下室は水没していることが分かります
古海: なるほど。あの機械で汲み上げるのか(※……鋭い!)
先沢: ざぶざぶ
キーパー: 地下室は水没状態なので、それ以上進むには潜水するしかないです
先沢: ぞぞぞ~
各務: 水中で鰐と戦うなんて……
悠乃: やめた方がよくないですか……
淵沼: それは無理、というか無茶
先沢: 業者頼んで機械を修理して排水、というのはなしですか?
古海: 壊れてるわけじゃないでしょう。何の機械だかがわからないだけで
淵沼: 燃料は入っていたはず。試しに動かしてみましょう、あの機械
先沢: それしかないですね
古海: それがいいかと>淵沼
悠乃: そうしましょう
キーパー: プール脇の機械小屋へ戻ってきました
各務: 起動スイッチを探します
先沢: ごそごそ、同じく
キーパー: 機械にはONとかOFFとかいうボタンがあるので、それをいじれば動くような気配が……
各務: いじりましょう
古海: オン
先沢: ポチッとな
淵沼: どうなるのか外で様子見
悠乃: 同じく
キーパー:ウィンウィンと唸って機械が動き始めます。次いでズゴゴゴゴゴーーーという水を吸い込むような音が聞こえます。淵沼と悠乃が見ている前で、ステンレスのプールにどんどん水が溜まっていきます。しばらくすると機械は止まり、プールは満杯の水を湛えました
古海: 読みどおりか
先沢: ますますもってやな予感
各務: 地下室の方は何も起こらないですか?
悠乃: 地下室に戻ります?
淵沼: そうしましょう
キーパー: 地下室に戻ると……水は引いていますね
各務: よし、降りよう
キーパー: 照明のスイッチが簡単に見つかって、それを点けると地下室はオレンジ色の光で照らされます。地下室へ降りると、そこはさっきのプールと大体同じくらいの大きさなのですが、その中央でバタバタと不器用に暴れる白いものがいます
古海: みたくねー
悠乃: おなじくー
淵沼: 同意
先沢: いやな予感、絶賛更新中
各務: まあ、仕方ないし、見るしかない!
キーパー: 尾がなく、手足の指の間に水掻きを備えた肌色の皮膚の鰐と人間の混血児の更に出来損ないといった外見の、奇怪で醜怪な生き物です
先沢: ぎょえええっっっ
古海: もしかして三間坂さんの子供か?
キーパー: ソレは「むぁ、ま……むぅあぁ……まっま! ママっ! ママァァァッ!!」と人語のような声で母親を呼び続けています
先沢: 「……なによ……これは!」
淵沼: 義景の研究の成果か
各務: 「なんてこった」
淵沼: 「酷いことを……」
悠乃: 「……」
キーパー: この生き物を……どうしましょうか?
古海: 「正直、危険な存在だろうが殺すのは忍びない」
淵沼: これは殺せないなあ
先沢: といってほっとく訳にも>ALL
悠乃: あの、この子の陸上運動能力って、あまりなさそうなんですか? バタバタと不器用に暴れる、という表現ですけど、歩行も上手にできない?
キーパー: 陸上での運動能力は限りなく無いに等しいでしょう。骨格が陸上用に出来ていないのかもしれません
淵沼: では無益な殺生は無しの方向で
各務: ですねー
古海: まさに出来損ないか
先沢: 了解、ただ捕獲も選択肢のひとつ
古海: 「放っておけば飢えて死ぬか、それとも圭一郎氏に始末されるか……。そう考えれば殺してやるのも慈悲かもしれません」
悠乃: 「……」
キーパー: なお、地下室の床には上げ蓋式の扉が付いています
各務: まだ下があるのか
先沢: とにかく、先があるなら見極めましょう
悠乃: じゃ、青ざめた表情で「先に進みましょう……」
キーパー: では真雪が地下室の隅に転がっていた鉄パイプを持ってきて、出来損ないの頭に突き刺します
各務: ちょっと目を背ける
古海: 「真雪くん、なにを!?」
悠乃: ええっ!?
キーパー: ギュッというような断末魔の呻きを上げて、出来損ないは絶命しました
先沢: 「……真雪さん……?」
淵沼: 「なんのつもりだ!?」
キーパー: 真雪「かわいそうな子。望まれないのに生まれてきてしまって。見世物になるくらいなら、こうしてあげたほうがこの子のためよ」
古海: 「……そうか」
先沢: わからない
悠乃: うつむいて「……」肯定も否定もできないで
古海: 「先、進みましょう……」
各務: 上げ蓋を開けます
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