復活





四鴛圭一郎の語る犯人像

 四鴛と鰐のキーワードで思い浮かぶのは「四鴛義景」という人物です。義景は四鴛家の1代前の当主(義信が死んだ今、2代前の当主)でした。
四鴛 義景 20年前、当時の四鴛家当主であった義景は禁断のセベク崇拝に手を染め、白凰市で12人もの少女を生贄と称して殺害しました。事件が発覚し、警察に追われた義景は姪の美弥子(今回殺害された四鴛義信の長女)を誘拐したまま行方をくらまします。
 1年後、鬼別郡・涼ヶ淵村水澱地区で義景は発見され、多大な犠牲の末、実弟であり美弥子の父親でもある義信によって射殺されました。
 義景の亡骸は頭部、舌、胴体に切断・分割されて別々の場所に埋葬されました。目には杭を打ち、舌は切り取って魔術を使えないように施し、更に首と胴体を切り離すことによって復活できないようにするという、念を入れた呪いとともに。鸛坂怜衣が伝え聞いたところによると、「鳳家の盟友である食屍鬼たちですら、義景の腐肉には指一本触れようとしなかった」そうです。
 義景発見当時、既に美弥子は生後数ヶ月の乳飲み子を出産していました。乳飲み子は義信によって人知れず始末され、圭一郎もその行方を知りません。

 誰かが義景を真似てこの事件を起こしたのではないかと圭一郎は考えていますが、犯人がどうやって義景事件の詳細を知ったのか(義景にまつわる一連の事件は護封十三家の近代史の中でも最大級のスキャンダルであり、四鴛家は躍起になって事件を隠匿したはずです)、また犯行の動機についてもまったく心当たりがないそうです。


古海: 故人?
各務: 「何だ、死んでるのか」
深沢: 「魂は生きている、とかいう話じゃ……」
古海: 「ハハ、まさか」
深沢: 「わからねえぜ、この話の展開じゃあ」
淵沼: 「吸血鬼並みの扱い」
各務: 「おいおい、おおげさだな」
古海: 乳飲み子に転生したか?
深沢: 「まさかその乳飲み子が生きていて……」
古海: 「成長して復讐に来たってとこですか?」
キーパー: なお、美弥子はこの事件のショックで心身薄弱になり、「四鴛」の字を捨てて「紫苑」となって本家筋から外れたそうです
古海: 「あなたの身内の犯行かもしれませんね」>圭一郎
深沢: 「動機のない犯罪はない……。他人がどんなに理解できなくても、当人にはある……」
古海: 「遺体の有様からして、怨恨じゃないですか?」
深沢: 「遺体の状態は、必ずしも動機とイコールではない」
各務: 「しかし、美弥子って恨まれてるのか? 最初の事件でも被害者じゃないのか?」
古海: 「自分をこのロクでもない世界に産み落とした者への復讐かもしれないですよ」
深沢: 「そして暴行を受けている……これも動機、はたまた儀式なのか」
各務: 「うーむ、それで復讐か……。とんでもないな」
古海: 「ただの推測ですが」
深沢: 「復讐……怨念の継承かもな」
古海: 「ところで、失礼ですが、殺害された方々の遺体の状況は?」>圭一郎
キーパー: 圭一郎「お望みならば……」
古海: 見たくないけど
悠乃: (見たくないけど医者だも~ん T-T)
古海: がんばれ、医者の卵!
悠乃: うん! がんばる!
キーパー: 圭一郎によってブルーシートまで案内されます
各務: 医者じゃないけど見ないってわけにはいかんだろうな
キーパー: 見る人はブルーシートをめくって見ましょう
深沢: 捜査員だからなあ……
キーパー: 真雪「(ゴクリ)」
キーパー: 怜衣「(ゴクリ)」
古海: がんばるな、女性陣
深沢: れっつ・びゅー
古海: ちらり
キーパー: ブルーシートの下には5体の遺体があります。その有様は酷く、もうぐっちゃんぐっちゃんのげぼげぼです
古海: 美弥子さんより酷い?>キーパー
キーパー: 美弥子の比ではありません。正気度ロール>ALL 失敗すると1D4ポイント正気度を喪失します
古海: 成功
各務: ほっ、成功
悠乃: 成功
深沢: 失敗!(1D4で出目は3)吐きそう
淵沼: あ、失敗(1D4で出目は4)ぐはっ!
キーパー: さすがに先程よりショックが大きいようです。悠乃は〈医学〉ロール
悠乃: は~い。失敗……
キーパー: おそらく死因は失血死、もしくはショック死でしょう。傷口は美弥子に残っていたものと似ています。それ以上の新しい発見はありません
古海: 遺体はミンチ状ですよね? 明らかに欠損してるパーツわかります?>キーパー
キーパー: 共通して失われている部分(パーツ)はないようです
古海: 念入りに潰されてる場所とそうでない場所の違いとかあります?
キーパー: 咬傷は全身に渡って念入りに付いています
古海: 美弥子の遺体とは状況が違う、と
深沢: 「抑制できないやつなのか、アブねえな。ということは、美弥子はわざとああして暴行した……。なにか意味があるのかな?」
淵沼: 「美弥子は特別扱い、っぽいなあ」
古海: 「可能性は有ります」
深沢: 「まさか、妊娠させることが……?」
各務: 「妊娠させるなら、殺したらだめだろ」
深沢: 「そこがオッキャルトだぜ」>各務
各務: 「オカルトはくわしくないからなぁ」