復活



1-5

蔵の中

キーパー: もう夜間ですが、お望みならば第1襲撃現場の蔵を見せてくれるそうです
古海: 「蔵を見に行きますか」
淵沼: 「蔵見せてください」
各務: 「見に行くか」
深沢: 「見に行こう。考えるのはあとあと」
キーパー: 圭一郎に蔵まで案内されると、パッと見て分かるんですが、入り口の扉が派手に破壊されています
深沢: ほほー
古海: 扉は頑丈そうなものですか?
キーパー: 鉄扉です
淵沼: 時代劇とかにあるやつですか
各務: 「こりゃあ人間業じゃないな」
キーパー: 鰐は怪力の持ち主でしょうが、このような壊し方をするほどの圧力を加えることは出来そうにないですね
古海: 普通の鰐では無いと
深沢: 大体、お屋敷にいない
キーパー: 超人ハルクが渾身の一撃をお見舞いした感じです
深沢: そいつもいない
悠乃: w
古海: 中はどうなってるんですか?
キーパー: 瓦礫と化した鉄扉を乗り越えて中に入ると、ここもまたぐちゃぐちゃですね
淵沼: 中の様子を観察、観察
キーパー: 圭一郎「少し待っていてください。この蔵に収められた品の目録があったはずです」圭一郎は母屋の金庫へ目録を取りに行きました
古海: あの臭いは?>キーパー
深沢: 同じく同じく
キーパー: 血の臭いはしません。でも例の爬虫類くさい生臭さはプンプンします。圭一郎が戻ってきました。「目録がありました。調べてみましょう。僕は以前一度だけこの蔵には入れてもらったことがあるのですが」
淵沼: 目録を盗み見
古海: 堂々と見ます
悠乃: 何気なく見てますw
各務: 背が高いので、後ろからのぞき込みます
深沢: 堂々と
アンク十字

 一行は圭一郎の持つ目録と照らし合わせながら蔵の中を見て回ります。
 まずは目に付いたのは茶色の小壺でした。ミイラの内臓を収める"カノープスの壺"とよく似たその壺には「義景の舌」と書かれた紙で封印がされていましたが、中身は空です。
 続いて紐綴じの冊子を見つけ、その表紙に書かれたタイトル『妖蛆の秘密』に戦慄が走ります。日本語に翻訳されたその冊子を、圭一郎の許可を得て、古海が借り受けます。
 最後に青い金属でできたアンク十字を発見します。青生生魂(アポイタカラ)という幻の金属で作られた(材質については〈オカルト〉に成功した怜衣が見抜きました)アンクですが、その用途は知れません。


キーパー: まぁ目ぼしいところはこんな感じなのですが……。圭一郎「……ん? そう言えば無いな、あの仮面……」
深沢: 「どの仮面?」
古海: 「鰐仮面?」
キーパー: 圭一郎「ええ。鰐の仮面がないですね。以前見た時にはその迫力に圧倒されたので、鮮明に覚えているのですが」
深沢: 「それだけか? なくなってんのは」>圭一郎
キーパー: 圭一郎によると、鰐の仮面は20年前、涼ヶ淵村での最期の瞬間まで義景が被っていた品だそうです。セベクの司祭の祭具でもあります
深沢: むー、魂が宿ってるとか……
古海: 「襲撃者が付けていたものと同じものなんでしょうか?」>圭一郎
キーパー: 圭一郎「信秀君(死んだ義信の息子)の最期の言葉を信じるなら、襲撃者はこの蔵から強奪した仮面を被って当主一家を襲ったものと思われますね」
深沢: どうしてそこまで鰐仮面にこだわるのか……
淵沼: 「そんなに重要なものなんですかね、仮面」
古海: 「義景にでもなったつもりか?」
深沢: 「鰐仮面をしていないと成就されない儀式でもあるのか?」
古海: 「セベク信仰というのがいまいちわからないな。何か知っている事は?」>真雪(※真雪は大学で考古学を専攻しています)
キーパー: 真雪「鰐を神聖視する地域では、ナイルに落ちて鰐に食い殺される事が至高の栄誉とされていたそうです」
各務: 「仮面をかぶって殺害することの儀式的な意味というのは?」>真雪
キーパー: 真雪「それは被っている本人に聞いてみないことには……」>各務
古海: 「セベク神は生贄がお好みなのかな?」>真雪
キーパー: 真雪「聖なる鰐に生贄を捧げる儀式はあったみたいですね」
深沢: 「現代ですんなよ、そんなこと」
各務: 「元々の信仰では人を生け贄にしていたのか?」
古海: 「今回の事件は、聖なるって感じじゃないな」
深沢: 「どうみても個人の動機」
古海: 「ところで、義景氏の体の他のパーツはどちらに?」>圭一郎
キーパー: 圭一郎「胴体部は旧四鴛本宅、つまり義景さんの事件を期に放棄されたかつての四鴛家の本拠に埋葬されています。頭部は……この屋敷の裏手にある、通称"鉛蔵(なまりぐら)"の中です」
深沢: 「……そこ、行くしかないのか? 他の埋葬地は無事なのか?」
古海: 「確かめた方がいいかもしれない」
淵沼: 「全部空かも」
深沢: 「……行ってみるか」
各務: 「裏手の方はすぐに行けるんだろ?」
キーパー: 圭一郎「ええ。しかし、鉛蔵はその名の通り鉛で厳重に封印されています。開けるには特別な工具を用意しないとなりませんね」
深沢: 「用意、して」
各務: 「工具? どんなのだ?」
キーパー: 圭一郎「もう深夜ですし、明日鉛蔵を開封するということでどうでしょう?」
古海: どうします?>ALL
悠乃: 異議なしでーす
淵沼: かまわんです
各務: 「復讐劇だとすれば。すでに終了しているわけだしな」
深沢: 「仕方がないか……。しかし、鉛っていうと放射能でもあるんじゃないか?」
キーパー: 圭一郎「では皆さんの都合に良い時間にこの屋敷に来てください。それまでに工具の準備はさせておきます」
深沢: はいはーい
古海: ぐちゃぐちゃを夢に見そうだ
悠乃: 長い一日になっちゃいましたね~
深沢: 腹減った
キーパー: 圭一郎「そろそろ美弥子さんの家に向かわせた"掃除屋"も仕事を終えた頃でしょう」
悠乃: 掃除屋?
深沢: 証拠隠滅屋の間違いだろ
淵沼: 「『殺し屋1』みたいな?」
深沢: 「『ニキータ』みたいな?」
キーパー: 圭一郎「この屋敷同様、あまり人に見せて愉快ではないものを片付ける専門家です。お気になさらぬよう」
悠乃: 彼女、お葬式とかどうなっちゃうんです?
キーパー: 圭一郎「内々で済ませます。どうか察してください」
キーパー: 真雪は辛そうに顔を俯かせます
古海: 心中お察しします
深沢: (夜中人知れず、死体が出産を)
各務: いやすぎるな、それ
古海: グロッ!
淵沼: ホラー
深沢: ホラーの定番
キーパー: 圭一郎「どうか今日見たことは他言無用にお願いします」
古海: 「無論です」
悠乃: 「はい」
深沢: 「言ったって、誰もしんじねえ」
各務: 「了解だ」
淵沼: 「わかりました」
キーパー: 圭一郎「秘密厳守で正式に今回の事件の解明のお手伝いを白凰リサーチさんに依頼します。報酬は経費とは別にコレくらいで……」
キーパー: 通常の料金とは一桁違う報酬が提示されます
各務: 「ふう、これでヘリの維持費が払えそうだな……」
キーパー: 怜衣「各務さんは正式な職員じゃないから報酬は関係ないのでは……」
各務: 「仕事をした以上は金をもらわないとな」>怜衣
悠乃: (わたしもアルバイトだけど、時給、上がるのかな?)
各務: パイロットと言っても何でも屋みたいなもんですしw
深沢: 「俺に取っちゃ、ヤマそのものが報酬なのさ、くくく」
キーパー: この日はここで解散です