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キーパー:盛屋は車から降りると「うわぁ、何だコレは。今まで見たことない現象ですよ……」と呆然としています。とりあえず、伊武の姿は見えませんね。 新城:「洞窟の中はどうなっているんでしょうか?」 キーパー:盛屋によると、洞穴をほんの2、3メートルも進むと、大きく半球状に彫り抜かれた空間があって、その中央に奥宮が収められているそうです。洞穴も中の空間も人の手によって掘られた人工物とのことですね。 須堂:そうでしょうね。 キーパー:(盛屋)「ん? 何か聞こえませんか?」と注意を促されると、洞窟の奥から祝詞を奏上するような、「かけまくも~、かしこき~」というあの調子の声が聞こえてきます。ただし、何を言っているのかは洞穴でわんわんと反響して、しかとは聞き取れません。ここで〈聞き耳〉とINTの組み合せロールを。(コロコロ……須堂が成功)須堂には分かりますが、おそらくこの声は複数人のものでしょう。2、3人ではなく、もっと多くの人の声です。 須堂:「複数人の声のようですけれども、伊武さん1人じゃないってことですかね?」 新城:「……行ってみますか」 キーパー:(盛屋)「うわぁ、何でしょう、コレ。けしからんな、勝手に奥宮に入って。誰なのか、確かめないと……!」最後のほうは凄い笑みを浮かべています。 佐村:「……道案内は頼むぜ」 キーパー:盛屋は鳥居をくぐる時に礼もせず、すたすたと洞穴に向かって歩きだします。「けしからん、けしからんなぁ……」と呟きながら盛屋が洞窟に入ろうとすると、ビュルルッと巨大な植物の巻きひげのようなモノが洞窟の奥から飛び出してきて、グルグルと盛屋の身体を絡めとり、皆さんの頭上に持ち上げます。 新城:「うおっ!」 佐村:「おおぉ」 キーパー:(盛屋)「(※凄く嬉しそうな声で)うわぁ、何でしょう、コレ! なんかスゴイ――うわらばっ!」巻きひげはボキボキゴキッと盛屋を握りつぶすと、ポイっと放り出すかのように死体の拘束を解きます。盛屋の遺体は鳥居の片方の柱にべちゃっとぶつかって、ズルズルズルっと地面まで滑り落ちます。それを見てもちろん―― 新城:正気度ロールですな!?(コロコロ……佐村が失敗して1ポイント喪失) ![]() 新城:はい。 須堂:……あ(笑) キーパー:そして洞窟から、ダーーーッ! と先を争うかのようにして何かが飛び出してきます。 洞穴の暗がりから現れたものは、異常に長い耳と飛び出した目を持ち、異様に裂けた口からは齧歯類じみた歯が突き出していた。容貌はウサギに似ていなくもなかったが、直立して歩くその様は、小動物が決して持ち合わせていない不快な違和感を覚えさせた。陽光を反射して目が光る。人間離れした彼らの表情からは何もうかがい知ることはできないが、明確な敵意だけは伝わってきた。キーパー:洞窟の奥から飛び出してきた奴らを見て正気度ロールを。(コロコロ……佐村が4ポイント喪失)ざっと見たところ、10体弱くらいはいますね。 須堂:泡食って逃げ出します! それしかない!(笑)
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