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キーパー:ワクワクの木は折れて、追って来ていたはずのウサギ人間たちも姿を現しません。 新城:「はっ! 佐村さんは!? 佐村さん、佐村さーーーんっ!」 キーパー:こだまが返ってくるだけで、返事は返って来ません。山の燐光は収まって、元に戻りました。 須堂:伊武邸に戻ってハイエースの鍵を探して、奥宮まで戻ってみますか? 新城:そうしよう。 キーパー:ハイエースの鍵は見つかりません。外に出て途方に暮れていると、チャリンと音がして、どこからともなくハイエースの鍵が投げ落とされました。 新城:ハッ! キョロキョロ! 「伊武さん!?」 キーパー:返事はありません。 須堂:「車の鍵があるなら、行ってみよう」 キーパー:ハイエースで山頂まで戻ると、ヴェルファイアが停まっています。鳥居に血痕は残っていますが、盛屋の死体はありません。山頂は静まり返っています。 新城:……奥宮へ入ってみます。 ![]() 須堂:とりあえずひどい怪我なので、ハイエースに佐村さんを乗せて山を下りて病院に行きます。 キーパー:了解です。では奥宮から分木村に戻るためにハイエースを発車させると、バックミラーに人影が映ります。 新城&須堂:? キーパー:木陰の中のその人影は判然としませんが、やがて背を向けると、右足を引きずるようにして山頂へと歩きだし、その後、四つ足になって駆け上っていき、姿を消しました。 キーパー:分木村にある診療所に到着します。(診療所の医師)「どうされましたか!? すごい傷だ……。他に痛い所とかはありますか?」 佐村:「何か、口の中に変なものが入れられたような……」 キーパー:(医師)「本当ですか!? これは、なんだか〈医学〉技能ロールを3回連続で成功しないとマズいような気が……」 一同:(爆笑) キーパー:辺鄙な村の開業医なので〈医学〉技能は50%です。自分の命にかかわるので、ロールは佐村に振ってもらいましょう(笑) 佐村:(念を込めて、コロコロ……)98!(※いきなり失敗) キーパー:(医師)「もう大丈夫ですよ~。ちゃんと声も出るようになりますよ~」ということで診察は終わりました。 新城:「いや~、良かった! 大事にならなくて!」何も知らない我々(笑) キーパー:皆さんは本当のことを誰かに話せるわけもなく、静かに分木村を後にします。新参の余所者と、嫌われ者の宮司が姿を消しても、分木村の人々は気に留めません。退屈な村に、また退屈な時間が流れるようになるだけです。 キーパー:しばらくしてから、新城と須堂は「実は佐村さんがいなくなりまして……」という話を聞きます。 佐村&新城&須堂:え!? ![]() 新城:はいはいはい。 キーパー:そのような状況の中、財布や携帯電話を持たず、靴も履かずに、彼は失踪してしまったとのことです。 須堂:「佐村さん……ひょっとして伊武さんと同じに……」 キーパー:以上でこのシナリオ「ワクワクの木」は終了となります。ありがとうございました。 一同:ありがとうございました。
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