1997年碓氷峠

 今回の目的はただ一つ。特急「あさま」乗車!

 名古屋発名古屋行き(経由:中央西・篠井・信越・高崎・東北・東京・新幹線)の乗車券を手に、特急「しなの」に乗り込む。
 少し贅沢をして、グリーン車の最前列の席を確保。この席は運転士の真後ろになるため、約3時間運転士気分を味わうことができる。JR東海とJR東日本とで呼称等に微妙な違いがあるという発見をしたり、寝覚の床など所々で観光案内の放送が入った時は前方も開けているから長く見られたりと、グリーン車に乗るのがクセになりそう。

 信越本線の横川−軽井沢間には急勾配で有名な碓氷峠があり、ここを通過する列車はすべてEF63という専用機関車を連結しなければならない。このような光景が見られるのも長野新幹線が開通するまでと限られているため「あさま」で体験してみようとなった次第。

 軽井沢駅に到着すると、待機していたEF63の重連が前方からソロソロと近づき「あさま」に連結される。連結作業自体は普段駅などで見かけるものと大差ないように見えたが、作業員の方の緊張感等はその比ではないのだろう。


 軽井沢から横川へは下り坂。EF63を先頭に「あさま」はゆっくりと下ってゆく。沿線には、今でしか,ここでしか見られない情景を撮影する人が多く、日常が非日常(過去)になる日が近いことをうかがわせる。