2008年上海(1日目)

 寝過ごすんじゃないかと少々心配だったが、始発列車である「ムーンライトながら」で金山駅まで向かう。
 18きっぷシーズンから外れてはいるが、旅行客や出張帰りのサラリーマンなど様々な人が乗っていて「夜行列車」の雰囲気が漂っている。この雰囲気が好きで鉄道の旅をしているのだが、今回は鉄分の低い初めてづくしの旅。

 初めての海外旅行ということもあり、ホテル送迎付きのフリープランに参加したので、セントレアに着いて集合場所であるJTBのカウンターへ。ツアー参加者である事を確認すると「あとは現地スタッフが出迎えますので、気を付けて行ってらっしゃいませ。」とチケットを渡されて終わり。集合?してません。限りなく個人旅行に近いんですね。

 出国検査も想像とは違ってあっけなく終わってしまった。
 海外って、こんなに簡単に行けるんですね。鬼のような検査官が、尋問して審査するっていうイメージがあったので、拍子抜けしちゃいました。

 入国審査カウンターへ行くと、中国人用カウンターへ誘導されたので「我是日本人。」と言ったけど、中国人用カウンターで審査を受けました。自分だけじゃなく、全員中国人用カウンターで入国審査を受けてるようです。
 ここでもホントに見てる?って思うくらい簡単に通過できちゃうんですね。

 浦東空港のJTBカウンターで他の客(女性2人)と合流し、雪が舞う中、車でホテルまで送ってもらう。
 車中でガイドから「最近の5年間で今日が一番寒い。お客さん、大変な時に来ましたね。」と言われたが、明日になれば天気は回復するだろうと安易に考えていた。
 それにしても、中国では車の運転はしたくないですね。渋滞は酷いし、あの自由気ままな車線変更の嵐に対応できるテクニックは持ち合わせていないですし、人が歩いている中に突っ込んでいく度胸もありませんからね。
 ホテルにチェックインした後に一人で豫園に行こうと思っていたけれど、同乗している女性客が「チェックイン後に豫園へ行く。」と言ったらガイドが「車で送ってあげます。」と、そして「HAGAさんも一緒にどうですか?」と誘ってくれたため、お言葉に甘えて連れて行ってもらうことにした。

 上海体育館近くにある女性客が泊まるホテルを経由したため、浦東空港から約2時間で人民広場の近くにあるラディソンホテルに到着。荷物を部屋に置いて豫園へ移動します。
 水墨画の世界を再現しているだけあって、雪が舞う中国庭園は、絵になって良いですね。ガイドがサービスで豫園内をガイドしてくれたので、一人で周るよりは有意義な時間を過ごすことができました。

 その後、女性客が足裏マッサージに行くというので、これにも一緒に行きました。 南京東路にある桃源郷です。
 肩こりが酷いため、もともと中国系のマッサージに通っているので新鮮味はないけれど、1時間88元(約1400円)は安い。日本だったらこの金額では15分しかやってもらえないですからね。

 マッサージ後は、女性客たちと別れて単独行動。
 外灘へ行く前に一度ホテルに戻ります。スリが多いようなのでショルダーバッグ等すべて部屋に置き、デジカメと小銭を少しだけという身軽な格好にしました。
 歩行者天国の南京東路を通って、夜景で有名な外灘へ。
 雪が降っていて寒いというのもあって、思っていたより人が少ないです。しかも外灘から対岸の浦東への見晴らしもあまりよくないですし…。 明日以降の天気に期待しましょう。

 南京東路や外灘にいる限り”中国にいる”という感覚はないですね。
 目の前に広がる景色は中国(上海)なんだけど、日本と変わらないなぁっていうのが素直な感想かな。