2009年さわやかウォーキング

 以前からテレビや雑誌などを通じて存在を知り興味を抱いたものの、所在地を調ることをせずに放置していた場所がいくつかある。その中のいくつかの場所を『青春18きっぷ』で訪れてみました。

 8月9日(日)
 最初の目的地は東海道本線の安土駅。安土駅の駅前にはレンタサイクル屋さんが数件ありますが、どこも徒歩20分前後で行けるようなので歩いて周ってみました。
 まず最初に訪れたのは安土駅の南(徒歩5分)にある安土町城郭資料館。ここには20分の1スケールで再現された安土城とVTRによる安土城の説明があるので、安土城について予習。
 次に訪れたのは徒歩20分の所にある安土城天主 信長の館。ここには実物大で復元された安土城天主の5,6階があり、絢爛豪華さを体感することができます。

 安土城跡がある安土山は摠見寺の所有で国の特別史跡に指定されています。お寺ですので、入場料ではなく拝観料となります。天主跡だけを観るのであれば拝観券(大人500円)で良いのですが、日曜日は襖絵や織田信長公像が収蔵された本堂が公開され、特別拝観券(大人1000円)を購入すると観ることができるので本堂も観させて頂きました。順路の途中に茶室があって突然「こちらにお座り下さい」と声をかけられたのでビックリ。ここで抹茶とぜんざいをご馳走になりました。

 普通の城の通路は防衛のため細く曲がりくねっているのが通常ですが、安土城の大手道は天皇陛下の行幸を考慮して広くまっすぐに伸びています。と聞くと歩き易い道だと思うのですが約400段も続く石段は非常にきつく、羽柴秀吉邸・前田利家邸を配置していることからも防御面も怠っていないことを実感できます。
 天主跡に着くと琵琶湖が一望できます。天主の石垣部からの眺めでも天下を取った感覚になれるのですから、天主6階から眺めたらさぞ素晴らしかったことでしょうね。


 8月12日(水)
 前日の地震による東名高速道路通行止めを横目に、東海道本線島田駅へ。
 駅から南へ徒歩20分ほどの所に蓬莱橋という橋があります。この蓬莱橋、大井川下流に架かる全長約900mの木造の歩行者専用橋でギネスブックに登録されています。番所で通行料(往復100円)を払って渡ると、そこは普通の山道でした。
 ハイキングを楽しめるように名所等の掲示がされていますが地元の人しか訪れていないようでちょっと残念でした。でも雰囲気は良く、昔はここが街道だったんだなと思いを馳せるのは楽しいです。

 ここまで来て寄らずには帰れないので隣駅の金谷駅へ。
 最近は写真を撮るより乗る方がメインになってしまいました。この日も夏休み期間中ということで旧型客車を7輌も従えたSL列車が2往復運転されており、予約したのは後発の千頭駅15:23発金谷行き。

 千頭駅構内では2本のSL列車が並び、機関士・機関助士が火床整理して蒸気を作っています。汗を拭きながらのキツイ仕事だと思いますが、みなさん良い顔をしてるんですよね。僕も20年前にここを知っていたら、迷わずここに就職したでしょう。
 ドラフト音、石炭の匂い(臭い?)、客車の雰囲気が相俟って心が安らぎます。本当に何度乗っても良いですね。