本来であれば泉州という都市へ行く予定だったけど、高速道路が工事中で大渋滞していて行く事ができないとのこと。週末は工事が休みなので4日目の日程(アモイ市内観光)と入れ替えることに。こういう時は、至れり尽くせりの団体旅行は楽ですね。
最初に訪れたのは南普陀寺というお寺。
敷地面積が3万㎡ととても大きく、境内はまるで庭園のように整備されていて、千手観音などの仏像が数多く安置されています。どうやら中国では岩に文字を彫るのを好むようですね。いろいろな岩に様々な文字が彫られています。ある岩には”コインを投げて文字に引っかかっると願いが叶う”という言い伝えがあるらしく、1元硬貨を必死になって投げている人が数名いました。
1時間ほどで南普陀寺を後にして次に向かったのは華僑博物院。
華僑の故郷とも言える場所にあるため、華僑に関する資料は豊富で立派な博物館です。が、我々ツアーの人しか入場者はいません。ガイド曰く「中国人は誰も興味を持ちません。以前は有料でしたが誰も来ないので今は無料です。それでも来ません。」だそうです。
判らなくもないですね。自分も地元の博物館などに行ったことがあるかと問われれば、小中学生の頃に授業で連れて行かれた程度ですから。それにしても無料にするとは太っ腹ですね。そして、今回のツアー料金の安さの理由はこれだと納得しました。
昼食を挟んで3ヶ所目の訪問先は厦門博物館。
この博物館はアモイの歴史資料を収めた博物館で、華僑博物院と同様に無料です。見た目はものすごく立派で大きいのですが、展示スペースの半分ほどしか展示物がありません。展示物が増える予定があるのか?それとも見栄で造ってしまったのかな?
さて次に向かったのは胡里山炮台。
この砲台は清の時代に海上防衛のために建造された要塞で、当時の大砲と司令部が残されています。ドイツから購入した2門の大砲のうち1門が残されており、砲口の直径は28cm,砲身の長さ約14m,射程距離が約1万mと当時の最高性能の物だったそうです。
司令部があった建物には当時の様子を蝋人形で再現した部屋があります。中にはモータで顔や手が動くものがあるのですが、1体だけ観光客の言葉に反応するんです。薄暗い場所に座っていて、突然動き出すものだから少しビックリしたけど、正体は優しそうなお兄さんでした。
途中、お茶屋さんを経由して夕食会場となる厦門国際空港大酒店へ向ったのですが、問題発生!
旧正月が近いこの時期は結婚式が多いんです。そして年末ということで各種の忘年会が盛大に開かれているんです。でもそれらを開催できる場所は限られているわけで……。
本来であれば我々の夕食会場であった場所は結婚披露宴会場となり、他の部屋は市議会議員開催の忘年会などで使われ、我々が行き着いた先は……どこだと思いますか?
我々が到着した時はまだ準備ができていないのもあってガイドがホテルのスタッフに怒っている一方、皆さん旅慣れていて「中国らしいねぇ」と笑っていたのが対照的で面白かったですね。
ホテルに戻るとまだ7時。ホテルの場所も前日の散歩で把握できたため、もう少し遠出をしてみることにしました。
ホテルから歩いて20分ほどの場所にカルフールを主としたショッピングモールがあります。DVD屋があったので覗いてみると、まだ上映中の「アバター」のDVDが売られているじゃないですか!買おうかと思って手にとって見るとリージョンコードが6だったため断念。その代わりに「三国志」を発見!
これは子供の頃に放送されていた「横山光輝原作のアニメ三国志」で、日本では数万円で売られている代物です。ただ、パッケージはコーエー(三国志のシミュレーションゲームを作っている会社)の物なんですよねぇ。一瞬「ん?」と思ったものの、価格が96元(約1400円)と大変お値打ちだったため即買いしてしまいました。
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