2010年 平城遷都1300年祭

 先日NHKで放送された”大仏開眼”を見て、興味が湧いたので小学校の修学旅行以来久しぶり(26年ぶり!)に奈良へ行ってきました。

 今年は藤原京から平城京に都が遷されて1300年にあたり、今年1年間『平城遷都1300年祭』と銘打ってイベントが催されています。メインは平城宮跡で、ここには朱雀門や大極殿が復元され、奈良時代の衣装も着ることができるため当時を体感することができます。

 平城宮跡でのイベント期間中は、近鉄から「せんとくん平城京1日電車+バス乗車券」が発売されており名古屋発着は3800円ですが、乗車券だけなので特急券が別途必要となります。近鉄名古屋駅~大和八木駅間で特急を使った場合で合計およそ7000円となります。

 平城宮跡の最寄り駅は大和西大寺駅。ここから会場までは無料シャトルバスが15分間隔で運行されていて、所要時間は約10分。通勤ラッシュ並みの混み具合になるため、大和西大寺駅から歩く(所要時間約10分)ことをお勧めします。

 平城宮跡バスターミナルの南側には平城京歴史館(入館料:大人500円)があり、ここには復原された遣唐使船が展示されています。入館には現地で配布している整理券が必要で、着いた時にはすでに午前中の分がなくなっていたので外から眺めるだけとなってしまいました。午後の分は13時から配布する様なので、見たい方は整理券をお忘れなく。

 案内看板に従って進むと復元された朱雀門の前に着きます。やはり自分の目で見ると写真から受ける印象は違いますね。美しく荘厳で「ここから先は都なんだ」という神妙な気持ちになります。

 朱雀門を抜けると目の前には花が植えられていて彩を添えています。そして視線を遠くに移すと公開されたばかりの第一次大極殿が見えます。

 大極殿周辺は奈良時代の衣装を借りて(一般300円、児童・学生200円)散策することもできます。カップルや家族連れが衣装を借りて歩いたり記念撮影しているのを見ていると自分もやりたくなってくるのだけど、一人なので楽しむよりも恥ずかしさの方が勝ると思い断念しました。「一緒にコスプレしても良いよ」という人がいたら、もう一度行って体験してみたいですね(笑)
 大極殿の内部は玉座や天井画等が再現されていて、『大仏開眼』を見たことも相俟って今に聖武天皇や藤原仲麻呂,吉備真備といった人達が出てくるんじゃないかと思うくらい歴史ロマンに浸ることができます。そして、なぜ大極殿は第一次と第二次の2つあるのか?というように歴史に興味が湧いてきます。

 第一次大極殿から第二次大極殿跡を通って東へ進むと体験学習広場があります。この中の平城京なりきり体験館では、当時の役人の仕事を体験(有料)したり、貴族の衣装を着て記念撮影(一般500円、高校・大学生250円、小・中学生200円)などができます。行った日がGW中の平日ということもあって遠足や社会見学等で来たと思われる団体が多く、すでに予約が一杯になっていました。予約を先に済ませてから大極殿を見学した方が良いのかも知れませんね。

 会場はとても広いけど2~3時間もあれば十分に見て回れます。その後、シャトルバスでJR奈良駅や近鉄奈良駅へ行けば周辺の神社仏閣を見て回ることができるので、日帰りでも思った以上に楽しめました。