2011年白川郷

 いつかは行ってみたい!と思い続けているものの、いつも高山止まり。
 今年は旅行を計画すると様々な理由で何故か中止となってしまい、“旅に出たい病”が発症。そんな時に友人の一言が引き金となって、白川郷へ行くことを決めました。

 白川郷行を決めたノリで、白川郷へ行くのだから合掌造りの家に泊まってしまえ!と思って宿を探してみるけれど、どの宿(民宿)が良いのか判断がつかない。そこで、白川郷観光協会のHPで宿泊日と連絡先と希望事項を入力し、宿決めをお任せしました。どんな宿になるのか、連絡が来るまでいつもと違うドキドキが新鮮でしたね。
 HPで申し込んで数日後、観光協会から宿の決定連絡とともに白川郷に関する様々なパンフレットが郵送で届きました。量の多さに少しビックリしたけど、観光MAPを事前に入手できたのは有り難かったです。

 JR高山駅からバスに揺られること1時間で白川郷に到着。時刻は15時前。宿のチェックイン時間まで時間があるので、バス発着場の隣りにある「合掌造り民家園」へ。
 ここは、高山市内にある「飛騨の里」と同様に当時使用していた合掌造りの家を移築・保存・展示していています。生憎の雨模様だからか、ここで入園料を払って見なくても…という判断かは判らないけど、入園者は少なかったですね。

 集落の中心部から展望台(集落北部)にかけては翌日見て回る予定なので、少し離れた集落の南部を見てから今夜の宿「民宿きどや」さんに向かいました。
 今まで何度も旅行に行って宿泊しているけど、民宿を利用するのは今回が初めて。
 宿というよりは親戚の家に泊まりに来た感覚に近いですね。
 17時頃にチェックインして、しばらくすると「ご飯の準備ができました」と“いろり”のある部屋に案内されました。地の食材を使った料理はとても美味しく、ついついご飯をおかわりしてしまい、食べ過ぎてしまいました。
 お風呂は一般家庭より大きめで、3人くらいまでなら一緒に入れるかな。ヒノキの浴槽なので香りも良いし、リラックスできます。
 部屋にはテレビがないため、本を読んだりネット(といっても携帯からだけど)でつぶやいたりして過ごすと、あっという間に就寝時間。「十時に寝るなんて、なんて健康的な生活!」と横になったのは良いけど、慣れないことはするもんじゃないですね。夜中の二時に目が覚めてしまいました(^_^;) 起きていてもする事がないから寝るのだけど、六時まで1時間毎に目が覚めてしまい、かえって中途半端な睡眠になってしまいました。

 朝食を食べた後、観光客が少ないうちに散策しながら展望台へ向かいます。
 前日の雨のおかげか空気がきれいで、展望台からは写真でおなじみの光景を少しもかすむことなく見ることができました。展望台へはシャトルバス(有料)もあるけど、歩いて行くことをおススメします。

 展望台から戻ってからは、明善寺,和田家,神田家,長瀬家と内部を見学できる家を一通り見て回りました。見て回ったけど、どこも階構成は同じですね。段々飽きてきます(爆)
 こうなると、職業柄一般人とは違う所に目が行くようになります(^_^;) 例えば、右の写真は某家の2階で撮ったもので、見学施設で不特定多数の人が来るから避難口誘導灯(上部中央の緑色)が設置されています。「感心、感心」と思ったものの何か変です。何だか判ります?
 手すりを乗り越えて窓の外に出ると、そこにあるのは幅数十cmの屋根があるだけなんです。これ、万が一の時は落ちますよ。骨折やねんざ程度で命が助かると考えれば良いけれど…。

 宿を出てからずっと歩き続けていたので1軒の喫茶店に入りました。
 ここ「合掌造り 文化喫茶 郷愁」は、とてもこだわりのある店です。メニューはコーヒーのみ。そして、店内の雰囲気を味わえるよう小さなお子さんの入店はNG。これらは入口に掲示されているので同意できる方のみ入店してくださいね。自分は疲れていたのもあって30分近くいましたが、コーヒーを飲んで10分程で席を立つ客がいるとマスターから「もう行くの?」と声を掛けられます。ここにもマスターのこだわりが良~く現れています。

 喫茶店を出た後は「どぶろく祭の館」などを見て回り、昼一のバスで高山へ戻りました。