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課外活動

 わかるよ、その気持ち。
 まさか先生が・・・、という顔だ。

 夜の体育倉庫。
 薄闇で彼女を映し出すのは僅かな灯りのみ。
 その表情には驚きと悲しみとが入り交じっている。

 あまりの困惑に、目は大きく見開かれたまま。
 溢れ出す涙を止めることも出来ない。

 今まで信じていた先生に、突然裏切られた驚き。
 かつて想像したことも無いような、破廉恥な仕打ちを受ける悲しみ。

 なぜ? どうして?

 彼女の心の中で繰り返される疑問。
 私からの答えは既に用意してあったが、それを教えるのは、もう少し後にするつもりだった。

 両手両足を縛られ、猿轡を噛まされた姿のまま、彼女は私のことをジッと見つめている。
 自分の目の前に立っている男が、「先生」だとは未だに信じられないかのようだ。

 先生だから、こんな酷いことをするはずが無い。
 きっと、これは何かの間違いだ。
 だって、先生なんだから。

 涙で潤んだ瞳には、「先生」としての私が映っている。
 だが、やがて知るだろう。「先生」なんて、ただの肩書きに過ぎないことを。

 時間割には載っていない、特別な課外活動。
 彼女の新しい「日課」の始まり。

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