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ハーモニーと個性
(特別寄稿・笑)


最近のゴス、「永遠に」以降というべきでしょうか。
コーラスの声が前にも増して聞き分けられなくなったと思いません?
「永遠に」や「Forgive Me」「One more day」なんかだと比較的簡単なんだけど…。

その変わりというべきなのか。
ハーモニー自体はすごくまとまってる。

今まで(「FIVE KEYS」の一部の曲も含むところまでの今まで)ってコーラスにおいても「5人の声の違い」が出てたと思うんですよ。
それが、今年リリースされた作品というのは完璧なまでのハーモニーで、ハモった声は自然となのか意図的になのか同じような感じで。

コーラスグループではないけれど(笑) 今までよりグンと「素敵なハーモニーの詰まった」的表現が似合うと思うんですね。

しかし、このハモリ企画の後で思ったのが「ハーモニーにおける声の個性」について。

私は、ゴスペラーズの5人の声がバラバラな感じで、失礼かもしれないけど「完璧に計算され尽くしてないハーモニー」が好きでした。
ライブで聞くと圧倒されるほどのハーモニー、声の力・歌の力なんだけど、ある程度の「不完全さ」が好き。
リーダーのいう「ケンカアカペラ」とかたまらないッス(笑)

しかし、世の中で注目され、最近増えてきたというか耳にする機会が増えてきたR&B系ソウル系男性ボーカルグループというのは「完璧なハーモニー」が多いと思います。
似たような声の3人ないし4人。
私アレ苦手なんですよね〜。
微妙に高い声ってのも苦手。
どっちかっていうとチキチキ系も苦手だし。

ゴスペラーズは流行に乗っかったのでしょうか?
それともやりたかった音楽性がたまたま流行りのものと似てしまったのか。

5人の声の個性を消してしまうこと。
それによってリードを歌っているメンバーを引き立たせる。
強い個性を押さえることによって、リードもしくは2番目のパート(ただしハモリ)を生かす手法。

だから今年のゴスペラーズ、流行に乗っかってるかもしれないけど、結局5人の個性をそれぞれ生かせた作品ができ、ライブができたのではないでしょうか。
ゴスペラーズらしさは健在といっていいでしょう。


> このハモリ企画で思ったのが「ハーモニーにおける声の個性」について。

結論としては、
1.リードが1人でバシッと決めるときは4人はハーモニーをバシッと決める
2.最大の聞かせどころは「5人でリード」くらいの勢いでバシバシッと決める

こんなところでしょうか?
なんだ、結局当たり前のことしか言ってないなぁ(笑)

チキチキ系はいまだに苦手です。
でもそれを感じさせないくらい、ゴスペラーズの声の個性は強い。
もしくは生かされてる。
それじゃぁ文句は言えないって。
言ってるけど(笑)

2000/12/20
Emily

 

 

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