AUMIMANIAX 
〜淡海夫婦あちこち探訪〜 

るん

 滋賀の東南の山奥に、全国的に有名なタヌキの住処があります。
今住んでいるところからは割と近いので、ちょくちょく出かけたりしてます。時には茶碗を買ったり、皿を買ったりもしますが…多分、全国で此処ほどタヌキ率の高いところもないんじゃないかと。ええ。

何 も か も が タ ヌ キ で す し 。

 まだの人は、一度御覧あれ。


→第1回 滋賀の山奥 タヌキとのSo Good!      
 滋賀の地図を広げると、右下隅にその地域はあります。「信楽」。…そこは古くは「紫香楽宮」まで遡る、由緒正しい(?)地方です。信楽焼で有名なこの地方は、
1.JRは通ってない (信楽高原鉄道のみ)
2.バスは路線バスがあるが、時々土砂崩れで運休
3.ホントに山の中 (山を越えていく)          →地図
というところから、一種「秘境」のように取られている向きがありますが、実は草津から車で1時間ちょっとで行ける距離にある、比較的手頃なスポットなのです。勿論、その場合は国道1号線を通るなんてのはノンノンノン、です。山の中を通りましょう山の中を。実はその方が近道で、山の様子など、信楽らしさを味わうことが出来て楽しいです。

 信楽と言えば、何と言っても窯業が盛んな地域です。道を通っているとそこかしこに信楽焼の直売所があり、県立信楽高校には県下唯一の窯業科があります。ウリがそれしかない、と言っても過言ではないわけですが(朝宮茶という美味しいお茶もあります)、そのたった一つのウリが、とても魅力的であるんだから、それで十分ではないでしょうか。

 さて、そんな焼き物の街・信楽でまずオーソドックスなスポットとしては、「滋賀県立 陶芸の森」があります。
 ここは、主に陶器関係の展示や販売を行っているところですが、敷地内には陶器のオブジェが置かれた広い公園があるなど、「土地だけは豊富な」滋賀の利点を余すところ無く利用した複合施設です。
 下の方に陶器の展示・販売を行ったり、音楽会や研究発表会などの多目的利用のために貸し出しも出来るホールを備えた信楽産業展示館があり、そのすぐ裏に前述の広場…「太陽の丘」と呼ばれる場所があります。ここは、週末ともなると結構な数の親子連れがのびのびと日向ぼっこを楽しんでおり、時間があれば弁当なんかを持っていって、そこで食べるのも面白そうです。信楽産業展示館では、普通の店よりもワンランク上の商品も多く置いてあるので、ちょっと良い品物を探したいときにオススメかも。ただし、点数は少ないです。もし"本当に良いモノ"が欲しければ、陶芸家の窯に直接行くと、良品が(勿論高いですが)手に入るようです。
 太陽の丘から長い階段を上って上に行くと、そこには陶芸館があります。陶芸館では主に古今東西の焼き物の展覧会を随時行っており、その時々で洋の東西を問わず、色々な焼き物が見られるのでオススメです。現在('03/09時点)では『桃山陶に魅せられた七人の陶芸家−陶片に学んだ技と美−』と称して、加藤唐九郎・荒川豊蔵・金重陶陽・中里無庵・石黒宗麿・川喜田半泥子・小山冨士夫ら、昭和を代表する陶芸家たちの作品が展示されています。コレはなかなか面白かった。個人的には、加藤唐九郎や金重陶陽、川喜田半泥子・小山冨士夫が特に面白かったかな、と。

ちなみに陶芸の森では、お揃いのぐい呑みを買いました。そんなに高くはなかったですけど、お気に入りです。時々、晩酌で差しつ差されつ…お互い、それほど酒量は多くないですが、呑む量が同じ位なのでコレはコレでなかなか幸せ。

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 時に、この陶芸の森ですが、結構変なモノがありました。勿論、現代美術的な陶芸も変っちゃ変なんですが(右写真3枚目とか)、まずは

陶 器 製 の 車 止 め と か 。

 さすが信楽…と思いましたよ、ええ。犬が寝そべった形の車止め。これ以外にも黄色や白やと、色んなタイプのがありました。展示館でも売ってます。
 さらには

リアルゴールドとカルピスのミックスドリンクとか。

うん、味はそう悪くなかったんですよ。なんとも形容しがたい味でしたが、強いて言うなら、栄養補助ドリンクを乳酸発酵させたような味というか。…そのまんまでしたか。とりあえず飲みやすくなっていたことは確かです。「リアルゴールドに限って言えば」。カルピスとしては…う〜ん、クドイカルピス。
 て言うか、だから、ミックスドリンクなのになんで分離したがるんでしょうかオレ。どうにも心のどこかに一括りにしたくない思いが渦巻いているようです。というか誰ですか混ぜたの。誰ですか提唱者。誰ですか冒険野郎!!…まぁ初めて見たワケで、勿論オレもヨメも五秒程度しか迷わず購入したわけですが、冒険者ですかワタシ達。やっぱり冒険者ですか。漢ですか。人柱ですか!?(あ、ヨメの蹴りが飛んだ…)
 時にアレは陶芸の森オリジナルなんでしょうか?メーカーが売ってるとも思えないんですが。求む情報。(この後検索かけたら結構出てきた)


 そして、やっぱり居たわけです、ヤツが

信楽のシンボル。
信楽の共有財産。
信楽のアイドル。
信楽の稼ぎ頭。


こ の 街 は タ ヌ キ だ ら け だ


 陶芸の森も、多聞に漏れずタヌキがいっぱい。あくまで右は一例に過ぎませんが、バス停やら変なオブジェやら…そもそもナンデ狸になったのかはその筋のページを参照するとして、看板もうどん屋も、あまつさえ警察署ですらもタヌキタヌキタヌキ。残念ながら写真には収めていないモノもありますが、そこら中がタヌキで溢れかえってます。ある意味、ここまで統一されたイメージ戦略だと却って清々しさすら感じそうな。恐らく世の中には、「信楽焼って、タヌキを焼くアレだよね」と思ってる人が多いのでは無かろうか?そう思ってたアナタ、八割方アナタは正しい。

 ただ、まだ信楽でタヌキを見かけたことはないんですよね。勿論街中で見かけることは希有でしょうが、信楽に行く山道ですら、タヌキを見かけたことは一度もなく…本当に居るんでしょうか、タヌキ。滋賀の山なんだから、確実に居るとは思いますが…


そこで、次のページからは信楽の「タヌキ」特集。無論、生物じゃなく、焼物の方の、です。

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信楽全景

陶芸の森(展示館)から街並みを見下ろす。空と山の美しさが印象に残ります。


イバっぽかったので。

陶芸の森の建物、撮ってない…


時々晩酌してます。


犬が寝てます

コレです

中身です




風水タヌキなんてのも居ます

バス停であったり

オブジェであったり


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